Albemがリミックスシングル『come find me. (Remix)』を本日8月2日(金)にリリースした。
Albemはnozakimugai(Vo., Sound Engineer)、宮﨑脩平(Gt., Sampler)、佐藤友紀(Ba., Synth)、古沢成(Dr., Programming)からなるエレクトロニック/ロックバンド。バーチャルだが有機的な音像、メロディアスだが無表情なボーカル、強靭だが流動的なグルーヴを武器にコンセプチュアルな楽曲制作を行うほか、バンド、DJ、ビートライブ、アートなどジャンルを横断するイベントを不定期に企画している。
本作は昨年12月にリリースしたアルバム『continue?』収録曲“come find me.”のオリジナルver.に加え、同曲のMON/KU、サ柄直生によるリミックスを収録。ポストダブステップ由来の暗室的なサウンドを基調とするオリジナルが、MON/KU、サ柄それぞれの手により大胆に再解釈され、あるときには幻想的で壮大なサウンドスケープとして、またあるときには穏やかでノスタルジックな流れとして、楽曲の持つ多面性が引き出されている。
【nozakimugai(Albem) コメント】
私たちは知らず知らずの内に自らの内なる声を抑圧してしまいます。外から与えられた属性や分類が壁となり、叫び続ける自分の心を閉じ込める部屋となっていく。やがて声は判別不能なノイズへと変わっていく。この曲では自分自身のそうしたあり方を素直な形で表現することを目指しました。そしてどうにかその壁を打ち破り、自分自身の声と出会い直すことを企図しました。
この曲自体、私が作詞作曲をしているという制約による「壁」を持っています。その壁を打ち破り新たな面を照らしてくれる存在として、特異な音楽性を持つMON/KUさん、サ柄直生さんにリミックスをお願いしました。両者ともに楽曲の持つ別な可能性を鮮やかに示して頂き、それを聴くことで私のこの曲に対する眼差しも変わっていくのが感じられ、とても幸せな体験でした。
【MON/KU コメント】
初めてこの曲を聴いた時、無菌室を思わせるような密室的な息苦しさと、対照的に内的宇宙の深淵さ、広大さが共存しているような不思議な曲だなと感じました。
後に“部屋の風景を想像して作った”と本人から聞いたけれど、この部屋というのは心の事なんじゃないかと勝手に解釈しています。
“澱のようなこの心”という歌詞のこの澱は”檻”とのダブルミーニングになっていると思っていて、日々の中で、心という部屋に澱のようにつもり続けたあれこれが、いつしか檻となって私を閉じ込めている。これがそんな苦患を離れられない生の歌だとするなら
その部屋、その心の中でどんな音が鳴っているのだろう、と想像しながら作りました。是非聴いていただきたいです。
【サ柄直生 コメント】
今回はAlbemさんのcome find me.という楽曲をリアレンジさせて頂きました。
「部屋」を意識して制作して頂きたいとのことで、おおきな部屋/空間のすきまにどういうふうに色をつける、というよりかはどういうふうに色をはさんでいこうか、という初めての意識の仕方での制作だったので、困難でしたが自分でもその意識の中でいろいろ気付けたりして、制作していた時間もとても有意義かつ楽しいものになりました。ぜひ聴いて頂けると嬉しいです!
【リリース情報】
Albem, MON/KU, サ柄直生 『come find me. (Remix)』
Release Date:2024.08.02 (Fri.)
Label:Albem
Tracklist:
1. come find me.
2. come find me. – サ柄直生 Remix
3. come find me. – MON/KU Remix
Song & Lyrics:nozakimugai(Albem)
Performed by:Albem
Remix:MON/KU, サ柄直生
Mixing, Mastering:nozakimugai(Albem), MON/KU, サ柄直生
Artwork Design:Albem
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