1984年生まれ、カナダはケベック州・モントリオール出身のプロデューサー、Magnanime(本名:Sara Magnan)による「War Is Bad II」をご紹介します。昨年TAICOCLUBで来日されたことも記憶に新しく、また2012年に〈House of Liquid〉で来日した際にはRBMA主宰のレクチャーでも講師を務め、個人的にも大きく影響を受けているアーティスト・Akufenが、彼女が昨年の〈MUTEK〉でプレイしたレコーディング音源をSoundcloudでRepostしていたのがきっかけで出会いました。楽器の音だけでなく人の声や、ひとつひとつの音のチョイスがおもしろくイントロからして最高!!個人的にはタイコクラブで是非聴きたいです。
はじめて聴いたとき真っ先に思い浮かんだのはAkufenの音楽で、曲全体の跳ねているようなリズム感、特に冒頭の音とそれらの組み合わせ方が特にそっくり。Akufenてどんな人?と気になった方は彼のSoundcloudをチェック、またはTJMTさんがBlogで丁寧に紹介してくださっていますのでこちらをご覧ください。→ “サカナクションファン必見!カットアップだけじゃないAkufenの魅力。” via itdj.info
…と思ったらAkufenご本人が合計6回もコメントしていました。笑 同郷ということもありますし、この二人のアーティスト同士として交流があるのかについても気になるところです。また最近自身のレーベル・Kebko Musicをスタートさせたベルリン在住の日本人アーティスト・Akiko Kiyamaさんもコメントされていて更に気になる!(彼女は2007年RBMAの参加者でもあり、数年前中古レコード屋さんで偶然試聴した曲がとてもかっこよく気になっておりました。曲名はうっかり忘れてしまったのですが思い出したら書きます…!)
AkufenがRepostしていたMUTEKでのレコーディング音源はこちら。朝満員電車の中で聴いても踊りだしそうでちょっとキケンでした。笑
こちらのプロフィールによると彼女はRecording Arts Canadaという学校でレコーディングを、またコンテンポラリーダンスの世界で技術的な面について学んだようです。
ちょうど今月にカナダのレーベル・CCCLTDからリリースされたコンピレーションアルバム『iceberg III』に提供した「colombo」という曲には「War Is Bad II」に比べるとより実験的でダークな雰囲気も感じ取ることができておもしろいです。また彼女の出演したMUTEKには以前ご紹介したYosi Horikawaや冒頭で名前を挙げたAkufen、他にも気になるアーティストが多く出演していたこともあり兼ねてから気になっておりました。”MUSIC + TECHNOLOGY” が名前の由来になっていることや、個人的に多くの影響を受けたイベント・Sónar を連想することもあり、Magnanimeと併せて今後の動向から目が離せません。
●Magnanime: Soundcloud | Facebook
●MUTEK:mutek.org | ディレクター・Alain Mongeau氏インタヴュー(by 関 陽子) via from-montreal.com(2004年) | Twitter(@MUTEK_Montreal) | Facebook | Instagram
(Text by Ayumi Ota)