Lia H.
NEW MUSIC

Lia H. / Benefits


レッチリの正しき後継者として、US西海岸のロック・シーンを牽引するか!?

2014.06.09

レッチリmeetsレイジなヘヴィ・リフに乗せて、PJハーヴェイ似の美女がクリア・ヴォイスを炸裂させる――。初投稿にして1年前の楽曲というのも恐縮なのですが、個人的に大注目しているLAのミクスチャー・ロック・バンド、Lia H.(リア・エイチ…でいいのかな?)による必殺トラック「Benefits」をご紹介します。

オフィシャル・サイトも正式な音源リリースもなく、所属レーベルは不明。バンドのフェイスブック・ページにはメンバーの名前すら書かれていないため謎が多いバンドなのですが、ユダヤ系アメリカ人の女性=Lia H. Avraham(ヴォーカル、ギター、キーボード)を中心とする4人組で、ライヴ写真を見たところ他のメンバーはいずれも男性のようですね。地元の5人組インディー・ロック・バンド、DECORATORとは仲良しで対バン経験も。

そもそも彼女の存在を知ったキッカケは、HAIM(ハイム)の末っ子アラナ・ハイムがInstagramにアップした1枚の写真からでした。アラナと一緒に写っているこのカワイコちゃんは誰!? ということでタグを辿ってみたら、ハイムと同じくLAを拠点にミュージシャンとして活動していることを知ったワケです。ハイム三姉妹もユダヤ系アメリカ人なので、もしかするとティーンの頃からの友人(あるいは親戚?)なのかもしれません。事実、ハイムのデビュー・アルバム『Days Are Gone(デイズ・アー・ゴーン)』のサンクス欄でもLiaの名前を発見できます。

ハードロッキンなギター・リフ×カリスマティックな女性ヴォーカルという組み合わせは、まさしくスレイ・ベルズ以降の流儀。とはいえ、Lia H.は(本人も大ファンであることを公言しているように)レッチリの正しき後継者としてUS西海岸のロック・シーンを牽引してくれるような気もしています。現在EPを制作中とのことですが、その知らせがフェイスブックで投稿されたのは昨年の12月。一体いつになることやら……。

(Text by Kohei Ueno)


Spincoaster SNS