今となっては00年代のインディ・シーンにおけるある種伝説的な存在となっている(?)バンド、Late Of The Pierの元フロントマンであったSamuel Dustによるソロ・プロジェクト、LA Priest(ラ・プリースト)が先月末にリリースしたデビュー・アルバムからの楽曲をご紹介!
エレクトロ〜ニューレイヴの盛り上がりの終盤頃に現れたLOTPは、その流れを組みながらもよりハチャメチャでカオティックな展開の楽曲を、変態的なテンションで演奏してきた彼らですが、それに比べるとこのLA Priestは音数も減り、BPMも抑えめでかなり落ち着いた印象を受けます。
どこか煙に包まれたかのようなローファイな質感はAriel Pinkの近作を、そしてゆるいながらも粘り気のあるグルーヴからはKindnessを彷彿とさせます。
摩訶不思議なファンクネスを帯びたこのディスコ・チューン、なぜか何度も聴きたくなる中毒性があるのです……!
また、同じくデビュー・アルバム『Inji』に収録されている「Oino」は、Animal CollectiveやYeasayer辺りの、一昔前のブルックリン界隈を想起させるような、エキゾチシズムあふれる一曲。
ちなみに今回紹介した「Learning to Love」という曲は、アルバムの中では「Party Zute / Learning To Love」という形でインタールードのようなモノがくっつき、8分超えの長尺曲となっております。
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