東京を拠点に活動するバンド、ミツメの3rdアルバム「ささやき」が2月5日に発売決定。同時に、新曲「停滞夜」が公開されました。
今年のインディーにおける流れの主流部分であったR&B,MODERN SOULの系譜も入りつつ、アーバンな要素を前面に押し出していて、1st,2ndと彼らの音がある種70’sの映画的なセピア色の音像⇒80’sのドラマにありそうな薄くボケた色味に変わっている印象。個人的には「こう来て欲しい!」と願っていた健全な遡り方だったので嬉しかった!
失敗しない生き方などともリンクする「ニュータウン」の匂いはかなり強くするし、独特の郷愁感と空虚感は彼らが向かうべくして向かっている方向性だと思っているので全力で支持したい。(現にジャケットの集合住宅も、、そういう事ですよね?)彼らが大きく飛躍するのは街を外から見た時だと思っているのですが、今はまだこうして街に寄り添っている彼らの曲を聴いていたいと改めて思いました。この曲を2曲目に据えたアルバムはLPとCDの2形態で発売。僕はLPで買います。
(Text by Takumi Nakamura)