「TiDEの音楽は東京に生きるZ世代のつぶやき」――彼らの作品は、自らのアクチュアリティから生まれている。だからこそ、憂いや陰りを含んだ音や詞は、東京の空気をまとったまま研磨され、TiDE流のポップミュージックとしてパッケージされているのだ。
彼らは、ファンク、ソウル、ロックを基軸にしたバンドサウンドで早耳のリスナーを刺激しながら、ここ1、2年で着実に話題を集めてきた。都内のライブハウスで惹かれたリスナーはもちろん、先頃SNSから“Dawn”で出会ったリスナーもいるだろう。ともあれ来年にはLIQUIDROOMでのワンマンライブも控えるなど、これからのシーンを大いに賑わせてくれる存在になるはずだ。
新作の『Dialogue』は4作目のEPにして、TiDEの決意表明的な作品である。広い舞台へと出ていく覚悟を胸に、言葉とサウンドを探求し、メンバー4人で練り上げたその楽曲群は、彼らのニューフェーズにおける最初の成果と言えるだろう。これまでになく明るいサウンドも、まさしく今の彼らを象徴するものではないだろうか。
Interview & Text by Ryutaro Kuroda
Photo by fukumaru

4人のルーツと、東京の新世代ミュージシャンたちとの繋がり
――みなさんそれぞれ、人生で一番聴いた音楽はなんですか。
井上:サブスクで一番再生数が多いのは、Keith Jarrettの『The Melody At Night, With You』(1999年)です。コロナ禍から聴き出したんですけど、あの頃は部屋にこもる時間があったじゃないですか。たぶんあのアルバムが寂しい気持ちに寄り添ってくれたんですよね。Tシャツも持ってるし、今でもずっと聴いています。
しょにー:僕はJamiroquaiが好きです。ちゃんと聴き始めたのは大学生に入ってからなんですけど、特に聴いたのが『Dynamite』(2005年)でした。高校のときにジャズのビッグバンドの部活でギターを弾いていて、そこからちょっとずつジャズに触れるようになって。ディスコやハウスミュージックも好きだから、それらが混ざったサウンドに惹かれたんだと思います。
小宮:僕はたぶんAlfa Mistの『Antiphon』(2017年)ですね。大学一年生のときにBlue Note Tokyoの公演を観にいってドハマリして、それからUKジャズを聴くようになりました。Yussef Dayesも好きですし、自分のベースプレイもUKジャズのプレイヤーから影響を受けていると思います。
小島:僕は東京事変をめちゃめちゃ聴いてて、音楽自体を深く掘るようになったのも彼らがきっかけですね。それまでは広く浅く、邦ロックやネット系の音楽も聴いてましたが、東京事変に出会ってからはだいぶ聴く音楽も変わっていきました。ドラムのプレイにも影響を受けています。
――Geloomyにインタビューすると、よくTiDEの名前が上がるんですよ。
井上:それは嬉しい。
小島:嬉しいね。仲はいいと思いますね。実はこの前、Geloomyと制作合宿に行って、共作もしたんです。Geloomyはやりたい音楽の方向性が固まっている感じがあって、そこがカッコいいと思う。サウンド面の引き出しも多いし、いろんなものを詰め込んだ上でしっかり曲にしてるのがいいですね。
――他にシンパシーを感じるバンドやミュージシャンはいますか?
井上:シンガーソングライターの松澤在音くんですね。僕はソウルやフォークがルーツなんですけど、在音くんも割と近いところにルーツがあって、その上で彼なりの表現をしているのでリスペクトしています。あと、“おゆわい”という曲で一緒にやってくれた永井琳子さんにも近しいものを感じています。
小宮:同じベースプレイヤーとしては、新東京の大蔵倫太郎くんが好きです。僕には到底出せない気迫みたいなものがあって、憧れてしまいますね。
小島:新東京も仲良くさせてもらっているバンドのひとつです。
小宮:新東京は奇跡みたいなバランス感だと思う。ベースがあんだけ暴れているのに、全体としてはすごく調和してる。
しょにー:僕は共同企画でツーマンをやった「やさしいみらい」にシンパシーを感じています。彼らもいろんなエッセンスを踊れる音楽に落とし込んでいて、ラッパーもいるし、新しいバンドの形かなと思う。
――井上さんはBLACK BERRY TIMESのワンマンライブにゲストボーカルとして参加していましたよね。永井琳子さんやHALLEYのTehさん、Cosmic Mauveの中山貢太さんと一緒に。あの界隈のみなさんは、どうやって繋がっていったのでしょうか。
井上:BLACK BERRY TIMESのメンバーは小島の中学の後輩なんです。
小島:でも、それは後から知ったんです。最初はTOKIO TOKYOやBASEMENT BARでのブッキングイベンドで仲良くなったんだと思います。ただ、サークルの後輩が彼らのサポートに入っていたり、元から距離は近かったんです。
井上:そういう学生時代のサークル繋がりは多いかもしれません。HALLEYもそうだよね。Kroiの内田さん(内田レオ)も、大学一年生のときに合同ライブでドラムを叩いてるのを観たことがあります。
小宮:大学のサークルから出てくるバンドは多いよね。
小島:てか、今そこが結構アツいかも。
井上:BREIMENもそうだよね。
「主流ではない」ポップスを目指して
――TiDEもサークルを背景に結成されていますね。この4人が集まった当初、目指すべき音楽性やビジョンはありましたか?
小島:ざっくりとだけど、王道のポップスみたいなものは考えてなかったよね?
井上:そうだね。オルタナティブなポップス、最初はそういうものを志向していたと思います。
小宮:でも、あくまでもJ-POPの路線には乗りつつというか、初めからポップスの路線で行くことは決めていたような記憶がある。
井上:確かに。あんまり難しい方には行きすぎない。
――ポップだけど癖のあるもので、今ないものを作りたかった?
小宮:そういうことですね。
井上:そういうものをカッコいいと思う価値観は共通してたんだろうね。
――では、みなさんにとってのオルタナティブとは?
井上:僕は主流ではないという意味でしか使ってないかな。僕が最初にバンドというものを好きになったのが、YOGEE NEW WAVESやミツメのような、東京のオルタナ/インディバンドなので、「オルタナってこういうものなんだ」って思っているというか。いわゆる海外の「オルタナティブロック」ではなく、ceroとか東京のインディシーンのおしゃれなお兄さんたち。ずっとその背中を追ってる感じがありますね。同時に、懐古主義には陥らないように、既存のものに対する新たな選択肢を提示したいという意識もあります。
――初めて自分たちの方向性が見えたと思う1曲を挙げるとしたら?
小宮:最初は“Day Trip”じゃないかな。
井上:昨年リリースした『胎動』という3rd EPに収録した楽曲で、そのEP全体に僕はすごく手応えがありました。あの作品が契機となって、「TiDEはこういう感じのバンドなのか」というのが後天的にわかった感じがしましたね。たぶんあの作品で各々のルーツが――
小宮:やっと混ざり合ったよね。
井上:そう、4人で作った感じがあった。
小島:実は1st EP(『meiz』)はほぼしょにーが作っていて、2nd EP(『a border』)はほぼ大悟なんです。だけど3rdは僕発信の楽曲もありますし、“Airo”は共作みたいな感じだったので、『胎動』はようやく4人のルーツを消化できた作品だったと思います。
――『Dialogue』はTiDE流のポップスという印象です。
小島:まさにそこを目指して作りました。この制作時期からポップスとはどういうものなのか、より多くの広くの人に刺さる楽曲とは何か、みたいなことをすごくバンドで考えた気がします。僕らの色を出しつつ、最大限広く知ってもらうための歌詞世界や音像を意識して作ったEPです。
しょにー:リスナー目線でどういうときにこの曲を聴きたいか、みたいなことも考えて、ちょっと俯瞰して制作ができるようになった作品なのかなと思います。
小宮:そういう意味でもメンバーみんなで悩み抜きました。ああでもないこうでもないと意見をぶつけ合って、楽曲のテーマを磨いて歌詞も最後にブラッシュアップしたり、そういうことに多くの時間を割いたEPです。しんどかったこともあった気がするんだけど、そのおかげで今大衆に届けるならこれだろうという、納得のいく作品になったかなと思います。
井上:本当に痛みを伴う制作でしたね。『胎動』は今思えばすごく楽だったんですよ。やりたいことをやって、書きたい詞を書いたから。この2作に明確に違いがあるとしたら、2026年の1月から事務所に入ったことです。今作はいわばTiDEが大衆性を獲得していく上でのひとつの成長痛で、そういう意味でも『Dialogue』は1個の始まりですね。
――音楽を生業にしていくことを意識し始めた作品だとも言えそうですね。
小島:まさしく“普通”はそういうことを歌った楽曲になっています。この楽曲には井上の覚悟がある気がします。
――スケールの大きい曲で、これまでになく音像も広い。決意表明的なリリックを、こういう曲に当てるのは意識的ですよね。
井上:そうですね。広がっている未来というか、そういったものをイメージしていました。ドン!と大きいとこで鳴らしても違和感がないような、堂々としたサウンドは意識しています。“普通”は僕がサビの弾き語りのデモをあげたときに、みんなが「いいね」って言ってくれて。前作にも収録しようかって話になったんですけど、当時は「ポップ過ぎるんじゃないか」ということで、一旦保留にしたんです。それで今回、満を持して完成させて、EPに収録しました。
――資料によると、宇多田ヒカルとMaggie Rogersの音楽をリファレンスにしたのだとか。
井上:宇多田さんはビート感と譜割で影響を受けていて、Maggie Rogersはバンドサウンドで空間の広い曲を書く上で参考にしました。TiDEの中では一番空間表現のダイナミクスが激しい曲ですし、そのあたりはPhoebe Bridgers『Lost Weekend』や、Big Thiefのフォークロックっぽい雰囲気も漂わせつつやっていきました。
「向き合う」ことがバンドの個性
――そして「向き合う」というのが作品のテーマにあると。
井上:どの曲もいろんなものと向き合った結果生まれた曲なのかなと思います。でも、それはこのEPだけのコンセプトじゃないんですよね。主に僕としょにーが詞を書いてるんですけど、どちらも僕らが生きているこの世界と、向き合った結果生まれている等身大なものだったりするので。バンドの個性として「向き合う」とか「対話」というものがあるんじゃないかなと思います。
小島:なので我々の曲はあくまでもノンフィクション。
しょにー:ファンタジーというよりかは、ちゃんとリアルを書いていく。
井上:そう、4人で話し合ったときに、TiDEを一言で説明すると、「東京に生きるZ世代のつぶやき」なんじゃないか、という話になって。あくまでも主語は僕たちだし、僕たちが見ていること、暮らしてるこの時代、この場所を歌うのがTiDEの音楽なんですよね。
――作品にはその時々の心情が、音にも言葉にも出てきますよね。
小島:僕らのEPはバンドの現状を表しているものばかりなんです。
しょにー:タイトルとかにもね。
小島:『meiz』は割と迷いのあるEPになっていて、『a border』は変化していく境界線に立っている。そして『胎動』で動き出して、『Dialogue』ではどんどん対話しながら開けていく、というストーリーがある。……いいバンドだなぁ。
一同:(笑)。
井上:僕は文脈フェチなので、ストーリーがあるものが好きなんです。
小宮:わかる。
――2曲目の“色めき”は爽やかな楽曲ですね。渋谷系からの影響を感じます。
井上:僕は70’sの音楽が一番好きなのですが、オザケン(小沢健二)さんや田島さん(田島貴男)のような90’sの音楽も好きです。
小島:僕もめちゃくちゃ好き。
――ルーツ的なところも出た楽曲なんですね。
井上:出てますね。“色めき”はこのEPで最初に作った曲なんですけど、「春の曲を作ろう」みたいなところから始まりました。でも、明るさ一辺倒の曲はTiDEらしくないなとも思って。ベースにあるのは聴いての通り渋谷系なんですけど、ちょうど自分の親世代が聴いてた音楽ということもあり、歌詞は「家族」をテーマにして自分の家族感を書きました。一聴したら明るいけど、家族って色々あるよねみたいなことを歌っています。
しょにー:ところどころ陰りがあって、ちょっと緊張するような瞬間がある。
小島:個人的に、今回のEPでは“色めき”の歌詞が一番好きですね。きっとどの家族も思うことなんじゃないかなと思います。
井上:あくまでも普遍的なものにしたかったんです。そこで松本大洋先生の『Sunny』という、孤児院で育った子供たちの漫画を読んだりして、自分だけのものにならないように意識しました。それは3rd EPのときには全くなかった感覚なので、今作はここから始まったと言えますね。
――続く“Window”はエレクトロファンク的な音で、ハウスやジャズも取り入れた楽曲ですね。
小島:これまでの作品の中で、一番しょにーのルーツが詰め込まれてる楽曲じゃないかな。
しょにー:最初に「Window」というテーマから決めたんです。窓は自分とそれ以外の境界線であり、扉ではなく、行き来できない窓、というのを考えました。曲はダンサブルで、ライブでも(オーディエンスが)跳ねるような曲にしたいと思っていましたね。それから楽曲のテーマを大悟に伝えて、最後まで歌詞を書き切ってくれました。
小宮:これが一番難航した曲だった気がする。
しょにー:サビは難航したね。
小島:あくまでも歌モノというか、しっかり歌詞が入ってくるメロディにしたかったので、そこで全員悩みましたね。
しょにー:ちょっとまだ潜ってたんだよね。目指している方向性との乖離があって。
小島:そこから上手く方向転換できた。“Window”も今作のきっかけになった楽曲のひとつですね。
友人の結婚式から生まれた“おゆわい”と、「覚悟ソング」としての“点火”
――“おゆわい”は井上さんが友人の結婚式のために書いた楽曲だそうで、この曲も明るい。
井上:これが一番明るいですね。陰りがない。
しょにー:“おゆわい”はハッピーソングだね。
井上:友人の結婚式だったのでとびきり明るいやつを書こうと思いました。別に暗い曲縛りをやっているわけでもないし……というのをこの制作を経て思いましたね。自分のルーツにある音楽って、8割、9割くらいが愛のことを歌っているものなんです。
――ソウルが好きと言ってましたよね。ソウルはまさに愛の音楽だと思います。
井上:本当にそうなんですよね。だから、なんでこんなに僕らの曲には少ないんだろうと思って。曲も詞も、ルーツに正直に書きました。
小宮:でも、大悟っぽい躊躇いというかさ。
井上:《君の目に灯る愛に 永遠にずっと向き合えるだろうか》とか。難しいな、結婚って……と思いながら書きましたね。でも、そういう誠実さが大事かなと。
――Patterson Twinsと大貫妙子から影響を受けたそうですね。
井上:大貫妙子さんは『SUNSHOWER』(1977年)が大好きです。Patterson Twinsも大貫妙子さんも、両方ともYogeeの角館さん(角舘健悟)の影響なんです。角館さんが70’sのソウルが好きで、プレイリストを公開していたのでそこから掘っていきました。
――言われてみるとPatterson Twinsの“I Need Your Love”っぽさはありますね。
井上:“I Need Your Love”大好きです。参照元のひとつです。
――こういう明るい曲に関して、演奏で意識したことはありますか。
小宮:アレンジはサクっと決まった記憶がある。1回スタジオに入って、バッと合わせただけで。
小島:割とこれしかないよねって。サポートで入っていただいた武嶋さん(武嶋聡)や善岡さん(善岡慧一)のイメージもあったので、全体の音像感は共有されていた気がします。
井上:やっぱり一線級の方々のアレンジアイデアや演奏は勉強になりました。大先輩を迎えるのは初めてだったので、僕のわがままを叶えていただいた感じです。
小島:あと“おゆわい”はミックスエンジニアの佐々木優さんのおかげでもある。
しょにー:より現代的な音像になったよね。
井上:ドラムの扱いも現代的で、佐々木さんらしい迫力がある。
小宮:よくメンバーで「マッチョな感じ」とか言うんですけど、割とTiDEサウンドの要になってます。
――ラスト2曲は踊れる作風に戻りますね。“点火”は4つ打ちのドラムも際立ちますし、都会的なファンクという印象です。
しょにー:ドライブソングを意識して作っています。テーマとしては火がつく、つまりエンジンがつく瞬間で、TiDEの今とも重なるように歌詞を書きました。
小宮:この曲もアレンジはあんまり苦労しなかったです。
小島:でも、僕は正直レコーディングをするまでは全体の音像感が見えなくて。レコーディングしてからガラッと雰囲気が変わりました。
小宮:それこそ佐々木さんパワーがこの曲にもあった気がする。
井上:あと鈴木さん(鈴木龍斗)というエンジニアの方のアイデアもあった。
小宮:そう、リフのギターサウンドのとことろだよね。
しょにー:最初のリファレンスはDaft Punkの“Voyager”なんです。サビまでベースがなくて、サビでバーン!と爆発するような音像だったんですけど、たぶん最初のデモは電子音楽に寄り過ぎていたんですよね。それをバンドサウンドへと戻して、最初のリフもギターに変えて。
小島:そう、元々のリフはシンセだったんです。ギターになって相当印象が変わりましたね。
――でも、ハウスっぽさもちょっと残ってますよね。
小宮:そうですね。初めてシンベを使っているのもあるかも。
――歌詞は未来志向ですね。やはりこの作品には、随所にそのニュアンスが出ているように思います。
小島:それこそ“普通”と繋がることろがある。
井上:僕はこのEPで“普通”と“点火”が兄弟だと思ってる。僕視点(“普通”)としょにー視点(“点火”)で、このバンドをどう進めていこうかという気持ちが表れている気がします。
しょにー:覚悟ソングだね。
井上:確かに。覚悟ソングが6分の2も入ってる。『Dialogue』は覚悟EPだね。
消費社会のなかで音楽を鳴らす意味と、バンドのこれから
――“流行”は一転して影があるというか、皮肉や風刺的なものを感じます。
井上:そうですね。たぶん僕の気分があんまりよくないときに書いたんだろうな。
小島:でも皮肉だけではないというか。一応前向きなんだもんね、最後は。
――この狂った世界で自分なりに踊ってこうってことですか?
井上:そういう世界をひねくれた目で見ないで、一度自らの意思で流行の波に流されてみようというか。だから、この曲にもTiDEが開けていくぞ、という覚悟が滲み出ている。
小宮:そう、だからこれも覚悟ソングですよ。
井上:確かに。
――《栄養失調の文明》《抜け出せない冷笑のループ》と歌ってますね。TiDEの曲は「Z世代のつぶやき」だと言われてましたけど、みなさんはこの《漂ってるダウンサイドのムード》をどういう風に見ていますか。
小島:僕は変化が好きなので、消費社会みたいなものは意外と楽しんでます。逆にいろんなことを知れるというか、そういう意味では現状が好きだったりします。
しょにー:僕もこの時代を生きれて楽しいと思っちゃうタイプですね。僕たちの世代が結構転換期な気がしていて、「ドーパミン中毒」という言葉が多用されたりして、「音楽」の立ち位置もどうなっちゃうんだろうってよく考えるんですけど。そうやって考えること自体が好きというか。なので、こういうカオスみたいな世界のほうが僕は好きです。
小島:バンドのことで言うと、近年の消費社会では1回バズっても、その後が厳しかったりするじゃないですか。そんな中で長く続けていけたらカッコいいなと思うので、そういうバンドを目指していきたいです。消費されるだけじゃなくて、最終的には長く残るためにも開けていきたい。奇抜な曲を作れば人の目に止まるかもしれないけど、そこはバンドとしては目指してはいない。
井上:名曲を書きたいね。
小島:生き残りたいっすね、この時代を。
――そうした中で芸術や音楽の役割を考えることはありますか?
井上:同世代が社会人として巣立っていく中で、音楽って何ができるのかなっていうのは折に触れて考えます。でも、意味を求め過ぎちゃダメなのかな、とも思うんです。音楽をやれるってすごく平和なことじゃないですか。これを生業にできてるということ自体がひとつの抵抗じゃないですけど、象徴的な職業だと思うんですよね。とはいえ自分たちが社会に対して何ができるのか、というのは考えていかないといけないとも思っています。
――来年はどんな活動をしたいですか。
小宮:まずはいろんな人に知ってもらいたいので、全国各地に足を運んでいきたいです。
井上:来年は東名阪ツアーも決まりましたし、このまま全国でワンマンをやりたいなと。
小島:TiDEはライブバンドだと個人的に思っているんです。
井上:実際そう言ってもらえる機会も多いよね。
小島:僕はライブが好きだし、そもそもバンドを始めた理由も、ライブで大きなステージに立ちたいからだった。なので、今後は大きな会場とか大きいフェスに出演できるようになって、多くの人の前でライブをしたいです。
しょにー:そしてライブだけではなく、来年は『Dialogue』以降の曲を書いていくので。TiDEとして開かれた後というか、お茶の間にも浸透できるようなTiDEのカラーを模索しながら、いっぱい楽曲を作りたいです。
【リリース情報】

TiDE『Dialogue』
Release Date:2026.10.28 (Wed.)
Label:LASTRUM
Tracklist:
1. 普通
2. 色めき
3. Window
4. おゆわい
5. 点火
6. 流行
CD取扱店舗:
タワーレコード(渋谷店・梅田NU茶屋町店・札幌パルコ店・名古屋パルコ店・福岡パルコ店)
タワーレコードオンライン
タワーレコード特典:
初回出荷限定ステッカー
リリース記念ライブ & サイン会参加券(タワーレコード渋谷店のみ)
【イベント情報】

『TiDE one-man tour 2027 – 潮騒 SHIOSAI -』
2027年6月19日(土)大阪・梅田 Shangri-La
2027年6月20日(日)愛知・名古屋 SPADE BOX
2027年7月3日(土)東京・恵比寿 LIQUIDROOM
▼チケット:
オフィシャル1次先行(抽選/e+):〜11月15日(日)23:59
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New EP『Dialogue』リリース記念ライブ & サイン会
日時:2027年1月27日(水)Open 19:00 / Start 19:30
会場:東京・渋谷 TOKIO TOKYO
内容:フリーライブ & サイン会



















