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INTERVIEW | SugLawd Familiar


「シーンをひっくり返したい」──沖縄ヒップホップ急先鋒が語る野望

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2024.05.30

スペイン・バルセロナの「サグラダファミリア聖堂」に由来する名前を冠した沖縄発のヒップホップクルー・SugLawd Familiar。

2022年末にはクルーの1stシングルであるヒット曲“LONGINESS”に、新たにAwich、CHICO CARLITOが参加したリミックスを発表。同楽曲は昨年、Awichのステージで多数披露されたほか、『THE FIRST TAKE』や『ミュージックステーション』へも出演。また、クルーとして『POP YOURS』や『Grooving jam』といったフェスに加え全国各地でライブを行うなど、国内ヒップホップシーンにおいて独自の存在感を放ってきた。

今年3月には既発シングルも含めたアルバム顔負けのボリュームとなった初EP『DAY TIME SNACK』をリリース。ますますクルーとしての活動に勢いが増すなか、メンバー5名にインタビューを敢行。昨年一年の活動を振り返りつつ、その現在地から未来への展望を語ってもらった。

先日、本家「サグラダファミリア」が2026年に完成するというニュースも舞い込んできたが、果たしてその頃には彼らはどこまで飛躍しているだろうか。本稿ではピュアな原動力で突き進む、彼らのリアルな言葉をお届けする。

Interview & Text by Takazumi Hosaka
Photo by Saki Yudai

L→R:Oichi, XF MENEW, OHZKEY, caster mild, Vanity.K


Awichのフックアップ、大型フェス出演──飛躍の一年を振り返る

――昨年は“LONGINESS REMIX”のヒットを筆頭に、SugLawd Familiarにとって大きな飛躍の一年になったと思います。改めて振り返ってみて、どのような一年だったと感じますか?

OHZKEY:ほぼほぼ毎週ライブやってたのかなってくらい、とにかく本数が増えて。今アルバムを作ってるんですけど、制作がなかなか追いつかなくて。

Vanity.K:たしかに。ライブ中心だった印象だよね。

OHZKEY:その中でも県外とか、地元から遠く離れたところでライブしてもみんな一緒に歌ってくれたりして。めちゃくちゃ嬉しいし、自分たちの音楽が広がっていっているのを実感しましたね。

――そういった広がっていく感覚、リスナーが増えている感覚って、制作やその他の活動にも影響しますか?

Oichi:がっつり影響しますね。

OHZKEY:やる気が出るっていうか、シンプルにモチベーションに繋がるよね。

Oichi:ライブ後はみんな「よかったです」って言ってくれるんですけど、雰囲気でそれがお世辞なのか、本心から言ってくれてるのかわかるんですよ。本心から言ってくれてるなって感じたら嬉しいし、そうじゃない場合は、「どこを改善したらもっとよくなるのか」っていう課題解決にも繋がるというか。

――去年一年で、一番印象に残っているライブを挙げるとしたら?

OHZKEY:俺は客演で出演させてもらった、AwichさんのKアリーナ横浜公演(『Awich Queendom -THE UNION- at K-Arena Yokohama』)ですね。あの景色は忘れられない。

Vanity.K:俺はダントツで『POP YOURS』です。クルーであそこに出れたっていうのがマジで嬉しくて。地元から離れた場所で、こんなに大勢の前でラップできて、ライブ中に初めての感情が込み上げてきました。

XF MENEW:ちょっとマイナス面の話になっちゃうんですけど、俺はSound’s Deli、Tha Jointzと一緒に出た渋谷WWW(『WWW presents GLOCAL』)です。あの日の自分たちのパフォーマンスが最悪で。そこで反省して、一回初心に戻ろうっていう話もして。

Vanity.K:ライブの面におけるターニングポイントかもしれないです。それから練習でスタジオにも結構入るようになって。

caster mild:反省って意味では『POP YOURS』前のWWW(『POP YOURS presents NEW COMER EXHIBITION LIVE』)もかなり印象に残ってます。その日は機材面でのトラブルがあって。その日を境に、色々と改善していきました。

――Oichiさんはいかがですか?

Oichi:3月に沖縄の熱血(社交場)っていう箱が閉店したんですけど、そこで最後にやったライブが今までで一番気持ちよかったかもしれないです。カッコいい先輩たちの目の前でちゃんとカマせたっていうか。

Vanity.K:熱血って結構アングラな箱で、18歳くらいのときはちょっと怖いなって思いながら通ってたんですよ。そこから3年くらい経って、同じ場所で自分たちがライブしてるっていうことに喰らったよね。

Oichi:赤子に戻されるというかね。沖縄のシーンの中では、俺らまだまだ赤ちゃんみたいな存在なので。

――そういったライブや出来事を経て、遊びの延長からスタートした音楽活動に対しての意識は変化してきたと思いますか?

Oichi:どうだろう。今はどっちのヴァイブスも持っている気がします。ちゃんとするときはちゃんとするし、遊ぶときは遊ぶ。どっちの側面からでも曲を作れるようになったというか。

OHZKEY:さっきの話にも繋がるんですけど、こんなに多くの人が聴いてくれてる、応援してくれてるってわかったときは、やっぱり「もっとちゃんとしなきゃな」って思いますね。

Vanity.K:使命感じゃないけど、ちゃんと返していきたいなって思うよね。

――メンバー内で衝突したり、揉めたりすることはありますか?

Oichi:前より意見を言い合うようにはなりました。でも、衝突って感じではないよね。

Vanity.K:これまでも衝突とかは一切ないですね。

OHZKEY:お互いを尊重しているというか、「そういう意見もあるんだな」って感じです。

Oichi:誰かが何かアイディアを提案してくれたら、大体一回は試してみるしね。

Vanity.K:ピースな感じでやってます。みんなおおらかなんで。


第1部の集大成となるEP『DAY TIME SNACK』

――3月にリリースされたEP『DAY TIME SNACK』は、SugLawd Familiarにとってどのような立ち位置の作品になったと思いますか?

OHZKEY:現時点までの俺たちの区切りみたいな、「SugLawd Familiar ver.01」みたいな感じだよね。

Vanity.K:第1部の〆であり、その過程もまとめて詰め込んだ作品っていう感覚です。ここで土台を作ったからこそ、その次のステップにも行きやすくなったのかなって。

――先ほどアルバムも制作しているとおっしゃっていましたが、今回のEP収録曲はいつ頃に制作したのでしょうか。

OHZKEY:大体は去年作った曲ですけど、古いやつだと1年以上前、それこそ2、3年前の曲もありますね。

――いつも制作はどのような流れで進めることが多いですか?

OHZKEY:それぞれがいいと思うビートを持ってきて、そこからスタートすることが一番多いですね。オンライン上でビートを買うときはBeatStars(ビート、ライセンス販売のマーケットプレイス)を使うことが一番多いです。

Vanity.K:それぞれが気に入ったビートと自分のヴァースを書いて持ってきて、ハマりそうだったら他のやつが参加して……っていう感じですね。全員でいちからビートを探したりするのは最近はあまりないですね。

――リリックの主題などもそのプロセスの流れで決めていくのでしょうか。

OHZKEY:テーマとかを敢えて決めることはあまりないですね。やりながら自然と見えてくるというか。

Oichi:そこはフィーリングだよね。

――せっかくなので新録曲についてお聞きしたいです。“Natural Buzz”はSoundCloudでは2年以上前から公開されていましたが、この曲をこれまでリリースせず、今回のEPに持ってきたのはなぜですか?

OHZKEY:シングルで配信する予定だったのですが、リリースするタイミングを上手く掴めなくて、今回のEPに持ってきました。特に深い意味はないです。

――エキゾチックな上音が印象的なブーンバップビートはcaster mildさんが担当されています。制作はどのように進めたのでしょうか?

OHZKEY:ある日Oichiが「やばいビートある」って言って自分の家に遊びに来て、casterのビートと、自分のヴァースを聴かせてくれたんです。それが完璧にハマってたので、俺も一緒にやりたいってことで参加しました。制作時期が年末頃だったので、始まりの狼煙を上げるようなイメージで、俺らなりに正月っぽいサウンドを表現しました。

――強烈なタイトル、そしてフックが印象的な“悩める子羊はB-BOY”はどうでしょう?

Vanity.K:これも2年くらい前に俺がビートを見つけて、《悩める子羊はB-BOY〜》っていう言葉とメロディもすぐに浮かんだんですよね。そのまま16小節とフックを書いて。

OHZKEY:それを聴いて「いいな」と思って、俺が勝手に自分のヴァースを書いたんですよ。それで1曲として完成した感じで。サクッとできたよね。

――誰が参加するかとかも、結構自然な流れで決まる感じですか?

OHZKEY:そうですね。「やろう」って言って上手くいかないときもあるし、ハマるときはそのままできるし。

――“unknown blues”は福岡のビートメイカー・NARISKさんプロデュース作となっていますが、以前から繋がりが?

XF MENEW:レーベル(Manhattan Recordings)の方に紹介してもらいました。NARISKさん以外にも色々な方を提案してもらって、その中から自分たちが特にビビッときたのがNARISKさんで。

Oichi:NARISKさんが沖縄のラッパーとよく共作しているっていうことも大きかったですね。NARISKさんプロデュースの曲は全部カッコいいし、耳に残るなっていう印象で。満場一致で「NARISKさんにお願いしたい」っていうことになりました。

――メロウなビート、哀愁漂うフロウが印象的です。リリックはどのように思いから生まれましたか?

XF MENEW:NARISKさんにストックしているビートを送ってもらったんですけど、“unknown blues”のビートはその中から選ばせてもらって。最初は“名もなき青春”っていう仮タイトルが付いてたんです。“blues”っていうのはそこから取って、俺たちの悩みを呟くような内容になりました。

Oichi:ビートも最高だけど、“名もなき青春”っていうタイトルがよかったよね。俺は「自分なりの青春」っていうイメージで書きました。

XF MENEW:各々バラバラでリリックを書いたんですけど、自然と内容もリンクしていて。お互い実体験を綴った感じですね。

――“Longiness”と同じくレゲエ調の“SAD ROOTS”もNAISKさんプロデュース曲ですよね。

Vanity.K:これも俺がビートとフックのメロディを考えて、ヴァースはそれぞれ好きなように書いて、フックのリリックは一緒にスタジオで考えました。ポジティブなリリックを、メロディアスなトラックで歌う曲がまだそんなになかったなと思ったんですよね。“Longiness”とかでバズって、今までキッズとして色々なラッパーさんの音楽を聴いてた自分たちが、今は逆にキッズたちから声を掛けてもらえるようになったっていう今の心境を書きました。

――ポジティブな内容ながらも、“SAD ROOTS”というタイトルやトラックの雰囲気から、メロウで切ない感じもありますよね。

OHZKEY:これもNARISKさんが先にトラックに“SAD ROOTS”と付けていたんです。

Vanity.K:そう。それがハマり過ぎていて。

OHZKEY:リリックもたしかにポジティブなんだけど、ボースティングとかオラオラしてる感じではなくて、リスナーに寄り添う感じというか。自分たちも元々キッズだったし、そんなにすごい人間じゃないんだよっていう。

――SugLawd Familiarの制作においてcaster mildさんはどのような感じで関わっているのでしょうか?

caster mild:俺はビートを作って、「こういうのどう?」って提案する感じですね。他の部分ではほとんど関わってないです。

――caster mildさんはある意味一歩引いた状態で4人のMCを見ていると思うのですが、この1〜2年での変化、進化を感じたりしますか?

caster mild:ライブの面で、パフォーマンスのレベルも高くなってきたし、安定感が出てきたんじゃないかなって思います。それが一番感じることですね。

OHZKEY:ライブの練習でスタジオに入るときも、caster mildの意見が結構的を射ていることが多いんです。お客さん目線というか、少し俯瞰した視点からアドバイスをくれるので。

caster mild:楽曲は……そんなに変わらないかも(笑)。相変わらずみんなスキル高いし、カマしてるなって。

OHZKEY:でも、みんな「こいつマジで上手くなったな」って思う瞬間もあるよね。

Vanity.K:アベレージは高くなってきてると思う。みんなヤバいの持ってくるから、自分も負けてらんないなっていう気持ちです。

XF MENEW:言葉の引き出しとかはめっちゃ増えたと思いますね。

――“SAD ROOTS”のリリックのように、投げかける対象やリリックの内容なども少しずつ変化してきた印象です。

OHZKEY:投げかける対象はがっつり変わったかも。昔は他のアーティスト、ラッパーに喰らわせたいっていうか、「俺たちの曲を聴け」って感じだったけど、今はもっとリスナーに向き合わないとダメなんじゃないかって思うようになった。

Vanity.K:俺らが曲を作り始めた4〜5年前は、それぞれのエネミーに向けて書いてる曲も多かったと思うんです。でも、そういう曲ばかり作っていると疲れちゃうし、自分自身も昔より聴く音楽の幅が広がって、そういう影響も反映させたいなって思うようになりました。

XF MENEW:俺は自分自身に投げかけてるリリックも多いですね。

Oichi:わかる。自分に言ってるんだけど、それが聴いてくれる人にも刺さる、みたいな。最近作ってる曲は特にそういう方向になってきたかも。


「本当にイケてるアーティストだけが評価されるような世の中に」

――現在進めているというアルバム制作についてもお聞きしたいです。2022年のMcGuffinでのインタビューでもアルバムを制作中と語っていましたが、現在はどのような感じでしょうか。

Oichi:そのとき作ってたデモを、1回完全にバラしたんです。

OHZKEY:それこそライブとかを重ねるうちに、色々な考えも変わってきて。このままじゃダメだってなって。

Oichi:昔頭の中で思い描いていた曲が、今だったらもっと解像度高く作れるんじゃないかって思ったんですよね。実際に今作っている曲たちからはこれまで以上の手応えを感じています。

Vanity.K:今はリードはできていて、ゆっくりですけど1曲1曲納得いくように作っています。何曲収録するかはわからないけど、マジで曲はいっぱいできていて。アルバムも絶対いい作品になるっていう自信があります。

――テーマやコンセプトなどは考えていますか?

OHZKEY:逆に何も狙わない感じですかね。自分たちの好きな音楽をそのまま出すっていう。それが結果的に他にはない音になったりすると思うので。

Vanity.K:この前、ちょうどそういう話をみんなとして。何か豪華な客演を入れまくるっていう感じではなくて、シンプルに俺たちの地力をみせたい。俺はとにかく「自分たちのラップを聴いてくれ」っていう気持ちが大きいです。

OHZKEY:フィーチャリングもゼロではないと思うけど、少なめになると思います。あと、俺はキッズに届けたいですね。“SAD ROOTS”の話にも通ずるんですけど、自分もキッズのときに聴いた作品、アーティストの影響が本当に大きくて。今はヒップホップの間口が広がってるし、たくさんのキッズたちにとっての入口になるような作品にしたいです。何年、何十年後かに聴いてもカッコいいって思ってもらえるような。

――ビートのチョイスに関して、何か意識していることはありますか?

Vanity.K:これまで以上に幅広い音楽性をみせられるんじゃないかなって思います。トラップもあればちょっとアンビエント系のものもあったり。

OHZKEY:さっき話したように内省的なリリックも増えてきたから、逆にカラッとしたパーティチューンも作りたいなって思いますね。

――今後は引き続きアルバム制作に注力するのかなと思うのですが、その先のヴィジョンなどは見えていますか?

OHZKEY:シーンをひっくり返したいですね。今の時代ってカッコいいのに名前が売れてないアーティストも多くいて。単純なスキルだけじゃなかなか評価されないっていう側面があると思うんです。そういう部分を変えたいですね。変な小細工とか抜きにして、音源とライブが本当にイケてるアーティストだけが評価されるような世の中になったらいいなって。

Vanity.K:今のヒップホップシーンってマジでカオスだなって思っていて。みんなちゃんと自分たちの耳で判断してほしいよね。

OHZKEY:そうそう。こういう状況を変えるのも本当にリスナー次第なんで。俺たちのカッコいい作品を届けて、みんなに気づいてもらえるようにしたいですね。

XF MENEW:俺らのアルバムがシーンをひっくり返す起爆剤になればいいなって思います。

Vanity.K:あと、KANDYTOWNもBAD HOPも解散しちゃったし、若手でシーンの前線で活躍しているクルーってそこまで多くないと思うんです。だから、若手ヒップホップクルーの代表みたいな立ち位置になりたいです。

Oichi:それと同時にソロでも曲を出したいなとは思っています。

OHZKEY:メンバー全員が個々の活動で忙しくなって、SugLawd Familiarとして集まるのが難しいっていうレベルまでいきたいですね。それぞれがレベルアップした状態で集まったら、爆発力半端ないと思うんで。

Oichi:これはクルー結成したときから話してることでもあるので、最終的な目標を挙げるとしたらそれかもしれないです。

――caster mildさんはいかがですか?

caster mild:クルーとしてのヴィジョンはみんなが今言ってくれた通りで。個人としてはDJ、ビートメイカーとしてもっと力をつけて、現場とかでもフックアップしていけるようにしたいです。

XF MENEW:casterのビートももっとガンガン使っていきたいよね。

Oichi:たまに“Natural Buzz”みたいな最強のビートを作ってくるんで。

OHZKEY:「これヤバ!」みたいなね。

Oichi:あと、俺はSugLawd Familiarとしてのイベントもやりたいです。たとえば毎回主役を変えて、メンバーそれぞれが脳内で描く理想のパーティを具現化したり。きっとこの5人でも理想のパーティ像っていうものが全然違うと思うので。

――スキルやクオリティで評価されるようになってほしいという話が出ましたが、そういった点でシンパシーを抱くアーティストはいますか?

Vanity.K:やっぱり地元になっちゃうよね。

OHZKEY:沖縄はヤバいアーティストが死ぬほどいますね。それこそMDKっていうラッパーとか。

Vanity.K:MDKと一緒に曲もやってるCHarleyさんもヤバいっす。

Oichi:USの模倣じゃない、日本人独自のスタイルを確立しているというか。

OHZKEY:英語のフロウに日本語を当てはめるんじゃなくて、日本語で新しいフロウを作ってる感じがするんですよね。

――沖縄のシーンが活発で、刺激的なアーティストが多く出てくるのはなぜだと思いますか?

OHZKEY:沖縄のシーンはめちゃくちゃ閉鎖的なんですけど、いがみ合ったりするんじゃなくて、全員で上がっていこうっていう意識がある気がする。先輩たちはみんな若手をフックアップしてくれるし、最初はラップが下手でも環境に揉まれてすぐに上手くなっていくんです。自分らの周りでも何人もそういうやつを見てきました。

――沖縄のOGと言えば、スタジオを運営しているCHOUJIさんの存在も大きいですか?

OHZKEY:大きいと思います。俺らもたまに行くんですけど、CHOUJIさんがやってるDGHスタジオはそこで録った曲をスプリット(収益分配)することで、若い子たちにタダで使わせてあげたりしていて。しかも、マスタリングとかTuneCoreの登録とかもやってあげてるらしいです。

Vanity.K:ビートを持ち込んでもいいし、CHOUJIさんたちのビートを使ってもいい。本当にラップしたい子が行けばすぐにレコーディングできるというか。

OHZKEY:若い沖縄のアーティストはめちゃくちゃ救われてると思う。ここからあと2〜3年くらい経ったら、ラッパー人口もさらにヤバいことになってる気ががしますね。

――沖縄のシーンのファミリー感というか、連帯感は本当に素晴らしいですね。

Vanity.K:沖縄はマジで「家」って感じなんですよね。クラブ行っても先輩とか友だちばっかだし。

――沖縄のヒップホップを全国に発信する次世代の存在として、今後のSugLawd Familiarの活動も楽しみにしています。

OHZKEY:本当に、そういう存在になれたらなって思います。


【リリース情報】


SugLawd Familiar 『DAY TIME SNACK』
Release Date:2024.03.22 (Fri.)
Label:SugLawd Familiar / Manhattan Recordings
Tracklist:
1. Natural Buzz (feat. OHZKEY, Oichi & castermild)
2. BOUNCE THE GARDEN
3. 悩める子羊はB-BOY (feat. Vanity.K & OHZKEY)
4. Paradice
5. Alive (feat. XF MENEW, Oichi & Vanity.K)
6. unknown blues (feat. NARISK, Oichi & XF MENEW)
7. Reflection
8. SAD ROOTS (feat. NARISK, Vanity.K & OHZKEY)
9. Longiness (feat. OHZKEY & Vanity.K)

配信リンク

■SugLawd Familiar:Instagram


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