FEATURE

INTERVIEW / 4s4ki


“クソな人生”を生き抜く処世術。4s4kiが辿り着いた桃源郷と、その先の景色

2020.05.15

4s4kiがニュー・アルバム『おまえのドリームランド』を4月22日(水)にリリースした。

本作は「コラボレーション」をテーマに、同世代のアーティストたちと作り上げた1枚。客演にrinahamu、Rin音、Gokou Kuyt、Anatomia、プロデューサーにSnail’s House、maeshima soshi、Gigandect、gu^2らを迎え、華美なエレクトロニック・サウンド〜オルタナティブなトラップまで、多様な音色が詰まった作品となっている。

4s4kiは今作のリリースに際し次のようなコメントを発表している。

わたしは、最高の友達と、最高の夢の世界に行くので、みんなは元気にしていてください!
現実はいつも悲しいから、サキオちゃんは国を作ったっぽい
向こうの国でまた会おうね(^ν^)

果たして、4s4kiが作り上げた“ドリームランド”とは、そして4s4kiの目に映る現実とはどのようなものなのか。今回のインタビューでは、彼女のこれまでの足取りを振り返りつつ、本作の制作背景を紐解く。

なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を鑑み、今回の取材はリモートで行っている。撮影もミーティング・アプリを通し、スクリーンショットやデバイスを撮影する形で行われた。

Interview & Text by Takazumi Hosaka
Photo by 遥南碧


〈術ノ穴〉、釈迦坊主との出会い

――今回、Spincoasterでは初のインタビューになるので、まずは4s4kiさんの音楽活動の始まりからお聞きしたいと思います。そもそも、作曲を始めたのはいつ頃からなのでしょうか。

4s4ki:小学生の時からエレクトーンを習っていたんですけど、楽譜を読むのが苦手で、当時から即興でオリジナル楽曲を弾いたりして遊んでいたんです。たぶん、それが一番最初の“作曲”になると思います。エレクトーンって色々な音色があるので、その当時からたくさんの音を同時に鳴らしたいって思っていて。あと、親が色々な楽器をやっていたのもあって、昔から遊びレベルでギターなどをイジったりはしていました。高校生になってからはバイトを始めて、PCと「Logic」(DAWソフト)を買い、そこから本格的にDTMを触り始めました。元々は歌うことに興味はなくて、自分の声も音色のひとつとして使用していたんですけど、次第に歌うのも楽しくなってしまい。DTMに加えピアノやギターで弾き語りをしたり、興味あること全部に手を出してみる、みたいな。

――当時はどのような音楽を聴いていましたか?

4s4ki:当時から雑食で、特に詳しいジャンルなどもないのですが、主にインターネットを情報源としていました。友だちのお兄ちゃんの影響で、ニコニコ動画でネット・ラップを聴いたりもしていましたし、NirvanaやArt-School、Syrup16gなどグランジ〜オルタナ・ロックも大好きでした。DTMをやり始めてからは中田ヤスタカさんの作品や解説動画を参考にするようにもなりました。

――“アサキ”としてデビューした当時から、リリックの韻の踏み方やラップ的なフロウが印象的だったのですが、ネット・ラップ以外にはラップ/ヒップホップとの接点はあまりなかったのでしょうか。

4s4ki:小学校の時にクラブ活動の一環でヒップホップ・ダンスをやっていたので、リズムの取り方などは身に付いていたのかもしれません。自然と音楽も耳にしますし。

――DTMを始めてから、作品を世に発表するまでの経緯というのは?

4s4ki:DTMで遊び始めてしばらくしたら、ちゃんと人に聴いてもらいたいって思うようになって。そのためにデモ・テープを作って色々なところに送るべく、しっかりとした作品を作り上げようっていう意識になりました。その時は中田ヤスタカさんのようなプロデューサーになりたくて、私じゃない誰か――アイドルとかに歌ってもらうことを念頭に置いていたんです。デモ音源を大きいレーベルなどに送ってみたら、ひとつだけ連絡をくれた会社があって。その会社が運営している音楽専門学校に、学費などを免除してもらって1年だけ通わせてもらいました。

――そこから〈術ノ穴〉(SASAKRECT)からのデビューに繋がるのでしょうか。

4s4ki:専門学校での出会いを通じて、『けものフレンズ』や『SHOW BY ROCK!!』の音楽制作など、作家としてのお仕事もさせて頂くようになりました。当時、仮歌などを担当することもあったんですけど、「自分で歌わないの?」って言われることも多くて。そこから自分の歌をしっかりと録るようになって、ライブもしたいって思うようになったんです。もっと色々な人に聴いてもらって、たくさんの意見をもらいたいって考えて、路上ライブやライブハウスへの出演も始めました。その時に声を掛けてくれたのが釈迦坊主さん。『トキマ』(TOKIO SHAMAN)の初期や、その前身に当たる『プラボ』(Plastic Bob)っていうイベントにも呼んでもらえるようになって。それと同時期に、SNSにUPしていたライブ映像を観たKussyさん(〈SASAKRECT Inc.〉〈術ノ穴〉代表)も連絡をくれました。本格的に活動するようになったのはその辺りからですね。

4s4ki:釈迦さんのイベントに出た時はとても新鮮な感じでした。それまでは右も左もわかっていなくて、ライブハウスなどでは呼ばれるがままにアイドルと共演したりしていたんですけど、『トキマ』は全然雰囲気が違くて。何て言うんだろう……どこにも馴染めなそうな人たちが集まっているというか。最初はみんな怖くて楽屋も入れなかったんですけど、そこで出会ったQujaさんは今でも私のライブDJを担当してくれているし、今作に参加してくれたAnatomiaくんやGokou Kuytくんとも『プラボ』や『トキマ』で繋がりました。

釈迦さんは当時から色々と活動の相談に乗ってくれたり、自分の作ってるトラックを送ってアドバイスもらったり。本当に沢山の先輩方にお世話になっています。


「〈術ノ穴〉じゃないと音楽活動はできない」

――〈術ノ穴〉からデビューして、これまでの歩みについてもお聞きしたいです。順風満帆なのか、それとも山あり谷だったのか。

4s4ki:めっちゃくちゃ山あり谷ありですね。本当に色々あり過ぎて……もう、私は〈術ノ穴〉じゃないと音楽活動はできないです(笑)。Kussyさんとdeiiさんはふたりともお父さんみたいな感じで、プライベートでも迷惑を掛けっぱなしなんです。私生活でトラブルを起こしたり、お酒飲んで暴れたり、挙句の果てには救急車で運ばれたこともあって。両親と一緒にKussyさんとdeiiさんが病院に来てくれた時は「あれ? 葬式?」って思いました(笑)。

実家を出る時も親への説得から引っ越しも手伝ってくれたり。「なんで愛想尽かさないんだろう?」「なんで私なんかにそこまでしてくれるの?」っていうことの連続で。なので、私はとにかく〈術ノ穴〉に恩返しをしたいっていう気持ちが強いんです。

deii:色々ありましたね……。でも、単純に我々は4s4kiの才能に惚れ込んでいるので、彼女が円滑に音楽活動を行えるよう、全力でサポートするだけですよね。

4s4ki:嬉しい〜。泣ける(笑)。

――そういった私生活でのアップダウンは、創作活動にも影響を及ぼしますか?

4s4ki:影響しますね。最近になって、メンタルが弱かったり周りからの影響を受けやすい自分だからこそ書ける曲もあるんじゃないかなって思えるようになって。音楽を通して、自分の性格を少し受け入れることができるようになりました。私生活で何か起きたら、それが音楽にも表れる。音楽は私の人生とは切っても切り離せない、生活の一部みたいになっています。

――自分の感情を曲に昇華することは、自身の内部にも変化をもたらしますか?

4s4ki:う〜ん。何か……写真を撮ったっていう感じです。その感情が無くなったり、逆に増幅するわけでもなく、ただそのワンシーンを切り取ったっていう感じです。後になって聴き返すと、「この時はこういう感じだったんだ」って思ったりしますし。

――自分の昔の写真などを見ていると、恥ずかしくなることも多いですが、そういう感情は?

4s4ki:めっちゃあります。私の曲って本当に日記のようなものなので、例えば1stアルバム『ぼくはバカだよ。』とかを聴き返すと、青臭いし恥ずかしい。当時の自分、おもしろいなって思います。

――その一方で、リリックにはあまり具体性を持たせていないように感じます。

4s4ki:具体的な要素ってパーツだけでいいと思っていて。曲全体で具体的なことを描くと、恥ずかしいんですよね(笑)。みんなもそれぞれ自分のことに当てはめたりして、それぞれの解釈をしてもらえたらいいなって思います。自分にとっては日記だけど、読む人それぞれの感情や出来事にも当てはまるような、そんな日記を作れたら最高だなって思います。


「私の友だちを自慢したかった」

――新作『おまえのドリームランド』は全曲でコラボレーションが行われていますが、こういったアルバムを作ろうという構想はどのようにして生まれたのでしょうか。

4s4ki:単純に、私の友だちを自慢したかったんです。こんなに素晴らしい友人たちが周りにいるんだぞって。元々やりたかったことだったんですけど、以前の私は少しだけ閉じている部分もあって。「一緒に曲作ろう」って口では言うけど、実際の制作には至らなかった。でも、20歳を超え、最近では友人とお酒を飲んだりする機会も増え、そういう壁みたいなものが取っ払われてきたんだと思います。これまで私はレーベルのふたりだけでなく、友人にもすごく助けてもらっていて。何か恩返しできないかなって考えた時に、「私ができるのはこの人たちのカッコよさを広く届けることだ」って思ったんです。

――先程、自身の作品は日記みたいなものだとおっしゃっていましたが、今作に至ってもその感覚は変わらず?

4s4ki:そうですね。きっと今の時期っていうのは、長い人生において“友人の大切さ”みたいなものに気づいて、それを大切にするっていう時期になるんじゃないかなって思うんです。

――リリース情報と共に発表されたコメントには「現実はいつも悲しいから、サキオちゃんは国を作ったっぽい向こうの国でまた会おうね(^ν^)」という一文もあったので、ネガティブな要素が大きいのかと思っていたのですが、根本にあるのは大切な友人たちへの恩返しというポジティブな感情なんですね。

4s4ki:基本的にネガティブな人間なので、意識しなくてもネガティブな要素は出てしまうんですよね。今回、友人たちとの楽しい思い出とかを元に曲を作っているんですけど、そもそもその時の“楽しい”っていう感情には、何か嫌な出来事や感情からの逃避的な意味も含まれていて。“ドリームランド”は現実逃避の行き着く先であり、自分の中にある理想の世界。自分で自分自身に「あなたのドリームランドはどこなの?」って問いかけている。そんなイメージで、“私の”ではなく“おまえの”っていう言葉を使いました。

――制作において、サウンド面での狙いやテーマはありましたか?

4s4ki:音色的には“天国”とか“子供っぽさ”、あと“ゲーム”みたいな言葉をイメージしていました。だからGigandectとかはピッタリだなって思って。彼ともすごく仲が良くて、よく遊ぶんですけど、彼はお酒が飲めないので遊ぶ時はシーシャ・バーとかに行ってソフト・ドリンクを飲んだり。ゴリラのフィギュアとかふざけた誕生日プレゼントを貰ったりもしました。そういう要素もアルバムのテーマにすごく合っていて。

――でも、そこから「SUCK MY LIFE」というタイトルの曲が生まれるのがおもしろいですよね。

4s4ki:そうなんです。ふたりとも「世の中生きづらい」っていう話をよくしていて、基本的に世の中に対して不満ばかりだし、何も期待していない。彼との「人生クソだね」っていう共通の想いがタイトルにも歌詞にもそのまま反映されています。

――「おまえのドリームランド」「NEXUS feat.rinahamu」はプロデュースを手がけているKOTONOHOUSEさんのカラーも感じさせつつ、4s4kiさんのルーツのひとつでもあるPorter RobinsonやMadeonといったフューチャー・ベース以降のエレクトロニック・ミュージックとの親和性も感じられます。これは4s4kiさんのパーソナルな部分に寄せた。もしくは引っ張られたのかなと思いました。

4s4ki:「おまえのドリームランド」は何度もキャッチボールして完成に至りました。もちろんKOTONOHOUSEもPorter Robinsonとか大好きだと思うんですけど、私が最初に文面で曲のイメージを伝えたので、それに寄せてくれたんだと思います。もちろん私は彼のセンスを信じているので、どうやっても良い曲になるだろうなとは思っていたんですけど、結局は細部まで私の意見を取り入れながら作ってくれました。

「NEXUS feat.rinahamu」はrinahamuちゃんの声がすごく魅力的なので、それを活かすこと。そして可愛くし過ぎないことを念頭に置いて制作しました。フックもディストーションをかけたりしてクールなイメージで。全員のらしさも出ていると思います。

――「NEXUS」は「You wanna see your friends / I wanna see my friends」と繰り返す直球リリックも印象的です。

4s4ki:rinahamuちゃんもKOTONOHOUSEも、すごく私の相談に乗ってくれるんです。他の人に話したら怒られるような内容でも、笑って聞いてくれたりする。しっかり者の友人より、こういう楽な感じでいられる人たちと一緒にいよう。みんなそれぞれ気が合う友人といればいいじゃん。無理して気の合わない人と一緒にいなくていい。「あなたたちはそっちで頑張って下さい」っていう感じです(笑)。アルバム全体でそういう方向性なんですけど。

――gu^2さんとのコラボ曲「プラトニック」「サキオはドリームランド」は、それぞれブロステップ、トライバルなベース・ハウスを軸としたダンサブルな楽曲です。リリックは少し言葉遊びのようなイメージを受けます。

4s4ki:それはシンプルに酔っ払ってた時に書いたからかもしれません(笑)。gu^2はお酒をすごい飲むんですけど、明るい狂気って感じなんです(笑)。でも、それが音楽制作とか仕事になるとものすごくしっかりしていて。そういうところをとても尊敬しています。Gigandectにも当てはまることなんですけど、gu^2もすごく子供心、遊び心みたいなものを持っていると思っていて。それが音楽にとても反映されているような気がするんです。そういうところが大好きですね。

――“サキオ”というのは一種のペルソナというか。自分の別人格のようなイメージでしょうか。

4s4ki:そんなに難しい意味はないんですけど(笑)、“サキオ”っていうのは昔のバイト先でのあだ名で。そのバイトで嫌なことが合った時に、gu^2を「飲もう」って誘って、その時にできた曲ですね。

――「moniko feat.Anatomia」「風俗嬢のiPhone拾った feat.Gokou Kuyt」「eyes feat.Rin音」「bed」の4曲はmaeshima soshiさんが手がけた、ドリーミーなヒップホップ〜トラップ的なナンバーです。

4s4ki:「moniko」と「bed」は元々私が作っていた曲を、maeshimaさんに編曲してもらった作品で。私が元々使っていた音色も残っているし、私の作風に寄せて作ってくれたんだと思います。「風俗嬢のiPhone拾った」と「eyes」は、Gokou KuytくんとRin音くんの魅力を引き出すことを考えながら作ってくれたのかなって思ってます。maeshimaさんとはレーベルも同じで、これまでも一緒に曲を作っているので、私のやりたいこととかを言わなくてもわかってくれてる感があるんですよね。

――「eyes feat.Rin音」はロック的な要素というか、エモトラップっぽさもありますよね。

4s4ki:はい。オルタナとヒップホップの融合、みたいな曲を作りたいなと思っていたので、バッチリでした。

――「風俗嬢のiPhone拾った feat.Gokou Kuyt」は、タイトルからもGokou Kuytさんっぽさが出ているような気もします。

4s4ki:これは完全に私の実体験なんです(笑)。タイトルの通り風俗で働いてる方のiPhoneを拾って、家も近かったので待ち合わせして渡しに行ったんですよ。そしたら急にめちゃくちゃ雨が降ってきたので、ふたりで適当なお店に入って。

――ドラマみたいな展開に(笑)。

4s4ki:本当にそうなんですよ。そこで彼女はすごいパーソナルなことからドロドロしたことまで、出会ったばかりの私にババっと話してくれたんです。それがすごくおもしろい体験だったので、曲にしちゃいました(笑)。連絡先も交換してなくて、本当にその時1回きりの付き合いになったんですけど。

――この曲をどこかで耳にしていたらおもしろいですね(笑)。

4s4ki:そういうことを考えながら聴いてほしいです(笑)。Gokouくんにはイメージを伝えて、想像する形でリリックを書いてもらいました。ただ、これでロマンチックなタイトルにしてしまうと、リアリティのないただの甘い曲になってしまうじゃないですか。それは何かキモいなって。なので、タイトルのシチュエーションを前提に聴いて欲しく、ストレートなタイトルにしました。

――Snail’s Houseさんがプロデュースを手がけた「lover」は、4s4kiさんのボーカルも今までとは異なるような表情をみせている気がします。彼のトラックに引き出されたというか。

4s4ki:Snail’s Houseさんとは共通の友人が開いたバーベキューで出会って。彼はそこにシンセを持ってきていて、その場でみんなとセッションも始めて。それが楽し過ぎたので、「いつか一緒に曲を作りたいです」って心で思っていたのですが、ようやく今回実現できました。「lover」は曲を作る前に「リファレンスになる画像を送ってほしい」って言われたので、インターネットで拾ってきた、退廃的な街並みに女性が立っている、『ハウルの動く城』みたいな感じの画像を送りしました。あの囁くような歌い方は、彼のトラックに引き出されたんだと思います。その時声が出なかったっていうのも影響していると思いますけど(笑)。


“ドリームランド”の先へ

――今作ではタイトル・トラック「おまえのドリームランド」に代表されるように、周囲の友人たちの力を借りて、これまでの負の感情や嫌な物事、人などから決別するような内容となっています。自分の理想の世界(ドリームランド)へ行ったこの先、4s4kiさんはどのような作品を生み出していくのだと思いますか?

4s4ki:全くわからないですね。今は精神的に強くなろうって思っているフェーズなので、こういう強気な作品ができたんですけど、私は周りの影響をとても受けやすいので、ちょっと嫌なことが続いたらすぐに「死にたい」っていう超ダウナーな作品ができるかもしれない。自分の人生の変化に伴って作品も変わっていくと思うので、「次はこういう作品を作りたい!」って考えるよりは、「その時その時の自分に素直にいよう」って思っています。

そもそも、私は自分のことをあまりアーティストとも思っていなくて。これからどういう活動を展開していこうとか、そういうことも本当に考えられないんです。だからこそ、〈術ノ穴〉じゃないと活動できないっていうのもあって。みんなに助けてもらって、4s4kiっていうアーティストが成り立っているんだと思っています。

――一緒に「人生はクソだ」と愚痴ったり、楽しくお酒を飲んだり、理解してくれる友人もできた。今の状況は、過去と比べてある程度満たされているという感覚はありますか?

4s4ki:不満の矛先が違うところに向いただけで、満たされているっていう感覚はないですね。ただ、人間として成長できたという自覚はあります。他人と100%わかり合うことは絶対にできないけど、感情を共有することはできるということがわかった。共有できる相手もできた。それは私の人生においてひとつのステップアップだと思うんです。でも、私の人生は3歩進んで2歩戻るっていうのがデフォルトになっているので、結局は別の部分で何かしらの不満を抱え続けて生きるんだろうなって思っちゃうんですよね。フラストレーションの体積は変わらず、形だけが変わっていく、そんなイメージですかね。


【リリース情報】

4s4ki 『おまえのドリームランド』
Release Date:2020.04.22 (Wed.)
Label:SAD15mg
Tracklist:
1. おまえのドリームランド (pro.by KOTONOHOUSE)
2. プラトニック (pro.by gu^2)
3. NEXUS feat.rinahamu (pro.by KOTONOHOUSE)
4. moniko feat.Anatomia (pro.by maeshima soshi)
5. 風俗嬢のiPhone拾った feat.Gokou Kuyt (pro.by maeshima soshi)
6. サキオはドリームランド (pro.by gu^2)
7. lover (pro.by Snail’s House)
8. eyes feat.Rin音 (pro.by maeshima soshi)
9. bed (pro.by maeshima soshi)
10. SUCK MY LIFE (pro.by Gigandect)

4s4ki オフィシャル・サイト


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