プランナー・ディレクターとして活躍し、東京・福岡の2拠点生活を始めたことでも話題のカズワタベさん。
実は、過去に音大を経ているということで、彼の音楽的ルーツに迫ってみた。
(Written by Jun Hayashi)
1.The Ventures / Diamond Head
自分がギターを始めたきっかけになったのは、小学6年のときに父親のカセットテープから発掘して聴いたThe Venturesだった。なぜ当時あんなに気に入ったのかはわからない(今聴くとやっぱりダサい)が、この曲を聴いてギターを弾いてみたいと親にせがんだことは覚えている。その後いろいろな音楽に触れて、The Venturesは特に好きというわけではなくなってしまったが、彼らがギターという楽器と出会わせてくれたのもまた事実だ。。
2.山崎まさよし / Fat Mama
https://www.youtube.com/watch?v=AIWXBNyrhfA
今でも一番好きなミュージシャン、山崎まさよしとは15歳の冬、「One Knight Stands」というライブアルバムで出会った。この音源で聴くことができる、歌を含めすべての楽器を独演でこなしながら、音の薄さをまったく感じさせないパフォーマンスには今聴いても度肝を抜かれる。その主因でもあるカッティングを多用したパーカッシブなギターの奏法や、彼のルーツであるブルースやファンク的なサウンドにはその後強く影響を受けた。
3.quasimode / Down in the villege
横浜で過ごしていた高校時代、桜木町の駅前を歩いていたらスマートなサウンドのジャズが聴こえてきた。何重にも重なっていた人だかりごしに見えたのがquasimodeだった。彼らがその後世界を股にかけて活躍するだなんて当時は思いもしなかったが、すでに凡百のバンドとの違いは感じられた。その後自分がクラブジャズバンドを結成したのは間違いなく彼らの影響だ。
Message
実を言うと、今回挙げた3曲より「好きな曲」はいくらでもある。しかし「影響を受けた」という意味では、この3曲が突出している。自分がいまだに音楽の力を信じているのは、こういった楽曲たちに強い衝撃を受け、その都度その都度人生の変化を感じてきたからだ。音楽業界は過渡期であり、苦境にあるかもしれないが、音楽そのものの力、価値はなんら損なうことなく存在していると信じてやまない。
カズワタベ
プランナー/ディレクター
1986年4月長野県松本市生まれ。
洗足学園音楽大学在学中よりライブハウス店長、クラブジャズバンドのリーダー/ギタリスト、ウェブサービス運営会社の取締役を歴任し、現在はフリーランスとして「考える・つくる・広める」 を事業領域に様々なプロジェクトで暗躍中。
並行して、神戸ITフェスティバル、YOAKE、CCサロン等の著作権、コンテンツ・ビジネス関連のイベントで登壇するなど、クリエイターの権利保護、創作文化振興に関わる活動を積極的に行なっている。
Twitter : http://twitter.com/kazzwatabe/
Website : http://kazzwata.be/