FEATURE

Rootscoaster Vol.158 / 塩入冬湖 (FINLANDS)


真夏でもコートは脱がないFINLANDS。作詞作曲を手がけるギター・ボーカル、塩入冬湖の音楽人生を彩った3曲とは

2018.07.10

7月11日(水)に待望の2ndアルバム『BI』をリリースする2人組バンド、FINLANDS。

ササクレ立ったギター・サウンドとタイトなグルーヴを軸に、時に力強く、そして時にセンチメンタルに、変幻自在のバンド・サウンドを奏でるFINLANDSから、楽曲の作曲作詞を担当するギター・ボーカル、塩入冬湖(写真左)がRootscoasterに登場。まるで自身の音楽人生のスタート地点を振り返るかのような、彼女のバックグラウンドを築き上げた3曲を挙げてもらった。

(Text By Eriko Sakai)


1. Sonic Youth / 100%

ギターを始めた頃は、背伸びをして洋楽を聴いていた節がありました。でも、日本語の歌詞のおもしろさが好きだったので、洋楽にはイマイチピンときていませんでした。ですが、Sonic Youthの「100%」を聴いた時に素直に「わ!!! 格好いいぞこれはなんだ!!」と思ったことをすごくよく覚えています。轟音の中の気だるさとふてぶてしさと絶対負けないようなサウンド。こんなギターの音を鳴らしたいと今もKim Gordonにずっと憧れています。


2. フジファブリック / 赤黄色の金木犀

中学生の時に初めて聴いたフジファブリックのメジャー1stアルバム『フジファブリック』。当時は難しい歌を歌う人たちだ、という印象でしたが、自分自身のバンドで初めてアルバムを制作する時に、たまたま久しぶりに聴き衝撃を受けました。昔は感じなかった音で作る寂しさや、余白の中に柱がきちんと存在する言葉遣い。こんな歌を丁寧に作る人でありたいと思いました。初めて制作したアルバムのタイトルはフジファブリックの楽曲の名前からとりました。今でも制作期間に煮詰まった時、必ずフジファブリックを聴きます。歌を作る指針になっている人たちです。


3. Skoop On Somebody / 僕が地球を救う

小学生の時にウッチャンナンチャンの内村さんが大好きで見ていたドラマの主題歌でした。CDを買ってもらい歌詞カードを見ながらよく歌っていました。SOSの楽曲はすごく色っぽいものが多く、子供ながらにいけないことをしているような感覚を持ったことを覚えています。バンドというものを知る前に知った音楽です。


Message

音楽に興味を持ち始めた頃、手当たり次第に音楽を探してはたまに自分が好きだと思う音楽を見つけた時の喜びや興奮は今でも変わらずにあります。古いものも新しいものも、素敵だなと思う音楽を素直に素敵だと言えることが何よりも大切だと思います。私が音楽を作りたい、作り続けたい、と思ったのはきっとこういう素敵な音楽家たちに出会えたからだと思います。これからも素敵で刺激的な音楽にもっと出会えるのかもしれない、と思うといちリスナーとしてまだまだ興奮できるような気がしています。


Profile

塩入冬湖

女性2人組バンド、FINLANDSのギター・ボーカル。ソロ活動も並行して活動中。


【リリース情報】

FINLANDS 『BI』
Release Date:2018.07.11 (Wed.)
Label:sambafree.inc
Cat.No.:FU-017
Price:¥2,500 + Tax 〔CD+DVD〕
Tracklist:
01. PET
02. ガールフレンズ
03. yellow boost
04. sunny by
05. PLANET
06. 勝手に思って
07. ハイライト
08. electro
09. ランドエンドビート
10. ブームダンス
11. プリズム
12. BI

※全12曲収録
※ワンマンライブ収録DVD付き


【イベント情報】

ワンマン・ライブ “BI TOUR ONEMANLIVE”
2018年9月15日(土) 札幌COLONY
2018年9月22日(土) 大阪 Shangri-la
2018年10月11日(木) 名古屋ロックンロール
2018年10月13日(土) 福岡graf
2018年10月16日(火) 渋谷クアトロ

“BI TOUR”
2018年9月2日(日) 静岡UMBER
2018年9月7日(金) 京都 GROWLY
2018年9月24日(月・祝) 横浜FAD
2018年9月29日(土) 福島 clubSONICiwaki
2018年9月30日(日) 仙台enn3rd
2018年10月4日(木) 千葉LOOK

FINLANDS オフィシャル・サイト


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