イギリスはノリッチ出身のティーンエイジャー2人からなる、ちょっと物騒な名前のデュオ・Let’s Eat Grandmaが新曲「HOT PINK」を公開しています。
2016年に〈Transgressive〉からリリースされたデビュー・アルバム『I, Gemini』では、荒削りながらもストレンジなポップ・センスが爆発したかのような内容で、局地的に話題を集めていた彼女らですが、今回の新曲も攻めてます。
なんと、本楽曲のプロデュースを手がけたのはあのSOPHIE。これまでの彼女らのエクスペリメンタルな部分はそのままに、オーガニックなサウンドがインダストリアルかつエレクトロニックなサウンドへと置き換わり、蟲惑的な彼女らの掛け合いもより一層洗練されました。
特に後半の、ビートが抜けた後の展開などは、どこか昨今のオルタナティヴなR&Bともリンクしそうな、不可思議な魅力を放っています。
なお、CLASHによると、彼女らはこの曲について、「女性らしさと男性性の両方の誤解、そして両方を受け入れる力についての曲です。それは自己表現であり、過小評価された色(ジェンダーのこと?)への深い認識のことです」と語っています。
果たして、このサウンドの変化は一過性の挑戦なのでしょうか。それとも次作への方向性を示す一曲なのか。どちらにせよ、彼女らの今後が楽しみです。