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英レーベル〈Wisdom Teeth〉より名古屋のプロデューサーを特集したコンピがリリース


2026.02.09

Facta & K-LONE主宰、ロンドンの人気電子音楽レーベル〈Wisdom Teeth〉より日本の名古屋のプロデューサーたちにフォーカスを当てたコンピレーションアルバム『nagoyaka na kaze / 和やかな風 – (quiet wind)』が2月6日(金)にリリースされた。

同レーベルとも縁の深い名古屋拠点のプロデューサー・abentisが共同キュレーションした本作には、00年代よりclub Daughterなどのベニューを運営し、Basic ChannnelやMalaといったレジェンドの招聘から、食品まつりやRamza、本作参加メンバーのようなローカルアクトのシーンを維持してきたbaptismaや、世界中のレーベルからリリースを重ね、GOTH-TRAD主催『Back To Chill』にも出演していたダブステッププロデューサーのKarnage、近年〈Muzan Editions〉や〈Kankyō Records〉などからリリースを重ねるアンビエントアーティストのAm Shharaなど、ジャンルを横断して〈Wisdom Teeth〉に共鳴する名古屋のプロデューサー8名が参加している。

本プロジェクトでは、名古屋市およびその周辺で活動する音楽制作者たちの結束の強いコミュニティにフィーチャー。名古屋は日本でも有数の人口と工業規模を誇る都市である一方、その文化的な重要性は過小評価されがちだ。本作は、大都市の喧騒から離れた場所で、ジャンルを定義しにくい未来志向のエレクトロニックミュージックを作るアーティストたちの創造的エネルギーを捉えようとしている。

「名古屋にはアーティストをサポートする文化が強くあります。自分のやり方で音楽を追求しても、良いものであれば、自分のやりたいことを続けるように励まされる」とabentisは語る。「その環境の中で、僕らの世代はあらゆるジャンルの好きな要素を自由に取り込み、自分たちなりに組み合わせ、個性を表現できています。東京や大阪に行くと、そうした自由は当たり前ではありません」。

abentis

精神性の面では、名古屋はブリストル、デトロイト、メルボルンのような文化的ホットスポットの特徴を備えており、もっとも革新的なクリエイティブコミュニティの多くが首都圏の枠外から生まれることを示している。デトロイト同様、名古屋は主に自動車製造の主要拠点として知られ、トヨタ自動車の本拠地として有名ですが、その裏側では、日本でもっとも活気があり先進的なエレクトロニックミュージックシーンのひとつを静かに育んでいる。

「いい意味で、名古屋は最先端から少し距離があるので、いろんな音楽を作る人がいるんです」とKarnageは語る。「音楽を作っていればクルーの一員のように感じられ、年齢の違う人たちがあまりヒエラルキーなく混ざり合っている」。

Karnage

この街の音楽シーンは、ジャンルを自由に行き来する姿勢と、あらゆる分野のクリエイターに開かれた姿勢を特徴としている。参加アーティストたちはヒップホップからノイズまで多様なバックグラウンドを持ちながら、ジャンルを貪欲に横断するアプローチに共通点を見出している。

そのため、本作は、煌めくアンビエント/ニューエイジ(Am Shhara、DHYAN、daiki hayakawa)、サイケデリックなミニマルハウス(Methodd、abentis)、抽象的で低重心のダウンテンポ(baptisma、Nasty Soupman)、スペースエイジなステッパーズ(Karnage)へと自在に行き来する。

「アンビエントやニューエイジ的なサウンドデザインがダンスミュージックとうまく溶け合い始めているのは、新しい流れだと思います」と語るのは、クルー最年長で事実上のシーンリーダーであるbaptisma。Basic Channel、Mala、Jan Jelinekなどを名古屋に招いてきた彼は、90年代から名古屋のアンダーグラウンド電子音楽を築いてきた中心的存在で、現在は次世代の育成にも力を注いでいる。「アーティストやDJたちが、アンビエントやニューエイジをテクノ、ハウス、ベースミュージックとシームレスに混ぜている。とてもおもしろい動きだと思います」。

baptisma

本作のルーツは、2024年10月に開催された『10 Years of Wisdom Teeth Japan』ツアーの一環として行われた単発イベントにあるという。abentisがFacta & K-LONEと共同でキュレーションしたこのショーケースは、名古屋の主要ダンスミュージック拠点のひとつClub JB’sにて、名古屋およびその周辺を拠点とする8組のアーティストによるライブセットをフィーチャーした。本作には、彼ら全員が再び参加し、このプロジェクトのために制作したオリジナル作品を収録している。

アートディレクションは、東京の人気レコードショップ〈Kankyō Records〉(H. Takahashi主宰)のインハウスデザイナー・Yudai Osawaが手がけ、渡邊隼人によるオリジナル写真をフィーチャーしている。

リリースはデジタルとLPの2形態。国内ではdisk union、HMVでLPの先行予約がスタートしており、今後も順次レコード店に入荷予定とのこと。〈Wisdom Teeth〉のInstagramでは本作参加メンバーへのショートインタビュー動画が公開されているほか、本作参加メンバーの楽曲のみで構成された2時間のDJミックスがUKのコミュニティラジオプラットフォーム・Rinse FMにて配信されている。合わせてチェックを。


【リリース情報】


V.A. 『nagoyaka na kaze / 和やかな風 (quiet wind)』
Release Date:2026.02.06 (Fri.)
Label:Wisdom Teeth
Tracklist:
1. Am Shhara – Vase
2. Methodd – Xylophonica
3. abentis – Choreography
4. baptisma – Karula
5. Nasty Soupman – Clockwise
6. Karnage – Stargazing Dub
7. DHYAN – Swim Up
8. daiki hayakawa – Indri

■Wisdom Teeth:Instagram / X


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