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東京人、この街を“Aruku” Jinmenusagiが新アルバムへと繋がる新曲リリース


2025.09.25

Jinmenusagiがニューシングル“Aruku”を本日9月25日(木)にリリース。合わせてMVも公開された。

キャリアを象徴する名作『DONG JING REN』のヒット以降、自身のプロデューサー名義・LEEYVNGとしてビートアルバムのリリースやABEMAドラマ『警視庁麻薬取締課MOGURA』への俳優出演、国内最大級のヒップホップフェス『POP YOURS』出演、さらには自身の作品を紐解いた個展『東京人展』の開催など、音楽のみならず型にはまらない活動で話題を集め続けてきたJinmenusagi。手と足を止めずに芸術に向き合い続ける彼は活動の最中、水面下で密かにフルアルバムの制作を進めていた。遂に新アルバムの幕が開き、物語は動き出す。

年内リリース予定の新アルバムからのシングルカット第1弾は、Jinmenusagiの鋭くも冷静な視線で大都会東京を再解釈するアダルトな1曲“Aruku”。ビートはLEEYVNG名義でのセルフプロデュース。ジャークドリル(Jerk Drill)特有のリズムの中に、東京人と自負するジメサギなりの解釈がサウンドとして落とし込まれ、煌びやかなネオンの隙間に吹き込む都会の夜風のようなサックスのフレーズが滑り込む。ミドルテンポでバウンス感を保ちながらも、過剰に煽らない落ち着いたサウンドが「気だるさ」と「焦燥」を同時に浮かび上がらせ、日本・東京産を物語る。

都会に生きる人間関係の距離感や価値観のズレを、鋭くもユーモラスに切り取る《クラブだけでしか会わないやつは一生かけても合わない》という強烈な一節も、ビートの軽快さに包まれ耳に馴染む。インターネット黎明期からデジタル空間に触れていたが故に形成された、ジメサギならではの内省的かつシニカルな視線や人格から放たれる作詞は、ただの自己主張に終わらずこの街で生きる同じ感性の持ち主に共感を得るであろう「温度差」を浮き彫りにする。

また、本作のMVは自身が監督を務め、制作や編集も自身のコレクティヴである〈業放つ〉内で完結させている。なお、このシングルカットはあくまで新アルバムの「序章」に過ぎないという。歩き出したジメサギの動向に今後も注目したい。

Jinmenusagi

【リリース情報】


Jinmenusagi 『Aruku』
Release Date:2025.09.25 (Thu.)
Label:業放つ
Tracklist:
1. Aruku

配信リンク

■Jinmenusagi:Instagram / X


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