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Rootscoaster Vol.98 / 鈴木早織


先日ソロ作をリリースした、The Suzanのボーカルとしても知られる鈴木早織のルーツに迫ります!

2016.03.11

日本を飛び出しワールドワイドな活躍をしていたことでも知られるThe Suzanのボーカル、鈴木早織が突如ソロ作を発表!
『イーストリバー』と名づけられた彼女のファースト・アルバムは、The Suzan時代から親交深かった曽我部恵一が表題曲のプロデュースを、そして昨年2枚の7インチをリリースし話題を読んだシティ・ポップ・ユニット、檸檬が「Promise」のプロデュースを手がけ、その他の楽曲に関しては檸檬と鈴木早織自身によるユニットS&L Partiesがプロデュースを担当。
そしてレコーディングにはPAELLASのBisshi(Ba.)や元メンバーの小松恭裕(Dr.)、SEMENTOSの藤村洋平(Gt.)を起用し、まさに東京を拠点とするインディ・シーンの人脈を活かして作られた作品となっている。

春、そして夏の訪れが待ち遠しくなるような風通しの良い軽やかなバンド・サウンド、そして瑞々しい彼女のボーカルを軸にした本作には、なんとThe Suzan時代には見られなかった日本語詞でのアプローチも!

ということで今回は、昨年にもThe Suzanとしての新作をリリースするなど、日本に拠点を移してからより活発な活動ぶりをみせる彼女のルーツに迫ります……!

(Text By Takazumi Hosaka)


1. CHICKS ON SPEED / Wordy Rappinghood

THE SUZANでライブを始めた頃に知ってバンドの概念を覆されたドイツのガールズエレクトログループ。
自分達で衣装やアートワークを手掛けるDIYなスタイルは、自分がやりたい活動そのものでCOOLだと思った。
当時、曽我部さんからプレゼントしてもらったCHICKS ON SPEEDのアルバム(CDとアートブックがオリジナルトートバッグに入ってるデラックス版!)は今でも大事にしています。


2. The Smiths / There is a light that never goes out

https://youtu.be/DRtW1MAZ32M

UKロックが昔から好きなんだけど、特にThs Smithsのこの曲は特別で、学生時代からずっと聴いている。毎日聴いても飽きないくらい好き。この曲を聞くと瞬時にマンチェスターにトリップできるくらい毎回想像力を掻き立てられる。9年前くらいにマンチェスターはどんな所なのかどうしても見てみたくて行った思い出がある。


3. Death Cab for Cutie / I was a kaleidoscope

たしか高校生の時かな。よく深夜のInter fmラジオをカセットテープに録音して気になる曲を聴いてました。ある日この曲が流れてきて、最初は「今までににない感じのかわいい曲だなー」くらいに思ってたんだけど、気がついたら繰り返し聴いていた曲。
当時はどちらかというとUKロックが人気で、USインディーはまだ注目されていなかったんだけど、この数年後に映画や人気ドラマのサントラに使われたりしたのをきっかけにアメリカ本国で流行りだして、インディーバンドがビルボードチャートにも入るくらいメジャーになった。USインディーを聴くようになったのはこの曲がきっかけですね。


Message

音楽は人生に彩りを与えるために不可欠なものだと思います!


Profile

The Suzan(ザ・スーザン)のボーカル/ギターとして活動。
The Suzanの作詞作曲を手掛ける他、コマーシャル音楽の制作を手がける。


Website ▶︎ http://saorisuzukimusic.com

The Suzan Official Website ▶︎ http://pocopocobeat.com


Niw! Records ▶︎ http://www.niwrecords.com/

今作は、プロデューサーに曽我部恵一、檸檬を迎えた楽曲を含む全10曲が収録されている。曽我部氏のプロデュース楽曲「イーストリバー」、檸檬のプロデュース楽曲「PROMISES」以外の楽曲のプロデュース&アレンジは早織と檸檬によるチームS&L Partiesが担当した。
アルバムのミックスは檸檬(S&L Parties)によるもの。レコーディングにはPAELLASのBisshi(Bass)、元メンバーの小松恭裕(Drum)、SEMENTOSの藤村洋平(Guitar)を起用しレコーディングを実施した。

バンドTHE SUZAN時代からヴォーカルリストとしての魅力をいかんなく発揮。世界各国の人々を虜にしてきた。その才能にさらに磨きをかけ、静と動の両面を持ち合わせた歌声を披露している。今作は、これぞUSインディのバンドサウンドはもちろんだが、卓越したグルーヴィーな楽曲が印象的だ。
彼女を最初に見いだした曽我部恵一プロデュース「イーストリバー」は、ダンサブルかつ珠玉メロの極上シティーポップ。今回全体のMIXと、「PROMISES」をプロデュースした檸檬の仕事の素晴らしさも目を見張る。
早織の持っているポップさとエッジィさのコントラストを巧みに表現。THE SUZANとは一転、今作では日本語詞にも意欲的に取り組んでいる。日本でのソロ活動としてこれまでCM音楽などを数多く手掛けており、耳にしている方々も多いはず。SUNSTAR「VO5」のCMソング( https://youtu.be/74ht3hFEa8I )である「SHE IS A LADY」も新録にて収録されている。
アルバムのレコ発のゲストも近日中に公開予定なので、お楽しみに。

【レコ発ライブ】
2016年4月22日(金)東京都 下北沢 THREE ※詳細は追って発表

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『イーストリバー』2016年3月9日(水)発売!
価格:税抜価格 2,500円 + 税
収録曲: 
1. HA・SHI・RE 
2. イーストリバー ※曽我部恵一 プロデュース楽曲
3. SHE IS A LADY
4. I LIKE YOU
5. I WILL WAIT FOR YOU
6. TOKYO
7. イーストリバー (Version 2)
8. THIS IS MY WAY
9. LOVE IS HARD IT TO BITE
10. PROMISES ※檸檬プロデュース楽曲



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