Beach Fossils

Saint Ivy

Beach Fossils / Saint Ivy
NYインディ全盛時代から変わらぬそのスタンス。待望の新作はハイファイな音像へと進化を遂げた、ウェルメイドなインディ・ポップに

DIIVのZachary Cole Smithや、Heavenly BeatのJohn Peñaなどが在籍していたことでも知られNYのるインディ・ロック・バンド、Beach Fossils(ビーチ・フォッシルズ)がおよそ4年ぶりとなる新作『Somersault』を6月にリリース! そんな待望の新作から、先日新曲「Saint Ivy」が先行公開されました!

NYはブルックリンを中心としたUSインディ・シーンが、世界中の音楽ファンから大きな注目浴びていたのももはや大分過去の話。最近ではその思いっきり渦中の人物でもあったDirty ProjectorsのDave Longstrethが「インディ・ロックは死んだのか」論争を巻き起こしたことにも象徴されているように、その盛り上がりや注目度は年々下火になってしまっていっているのが正直なところ。

しかし、彼らのこの久方ぶりの新曲からは、そういったトレンドの流れや外部からの視線などは一切気にせず、ただただ自分たちの信じるポップネスを追求しようといった姿勢がうかがえます。
チルウェイヴとも呼応する、トロけるような淡い、ローファイな音像だったこれまでの作品と比べ、今作からの新曲群は明らかにハイファイ。
さらに大胆な導入に驚かされるストリングスやピアノ、そしてフルート(?)の音色が加わったことにより、より懐の広いポップ・ソングへと進化しています。巧みなコーラス・ワークや、そこに調和するかのように配置された歪んだギターなどはまるで中後期のThe Beatlesのよう。

新作から先に公開されていたもう1曲の新曲「This Year」は下記。こちらもストリングスの導入に驚かされつつも、瑞々しいアコギの音色が90’sのネオアコを彷彿とさせもします。その「今さらソコかい!」といった参照点からも、彼らのそういった時流などを気にしていないような、自然体な姿勢が伝わってくるような気がします。


【リリース情報】

Beach Fossils 『Somersault』
Release Date:2017.06.02 (Fri.)
Label:Bayonet
Tracklist:
01. This Year
02. Tangerine (Feat. Rachel Goswell)
03. Saint Ivy
04. May 1st
05. Rise (Feat. Cities Aviv)
06. Sugar
07. Closer Everywhere
08. Social Jetlag
09. Down The Line
10. Be Nothing
11. That’s All For Now

Takazumi Hosaka

Curator & Interviewer

Takazumi Hosaka

Hard To ExplainでDJやVJをやったりフリーのライターだったり。おもしろい音楽を求めて日々彷徨っています。お酒を飲んだ翌日はよく反省しています。 【影響を受けたアーティスト】 ↑The High-Lows↓ / Sex Pistols / The Strokes