10/12(日)より約1ヵ月間に渡り開催されてきた<Red Bull Music Academy Tokyo 2014>もいよいよ本日24:00〜恵比寿Liquid Roomで開催される<RED BULL MUSIC ACADEMY PRESENTS SENSHYU-RAKU>を以て、その名の通り千秋楽を迎えます。期間中、ほぼ毎日のペースで行われてきた魅力的なプログラムの内いくつかに参加させてもらう度に新しい経験をさせてもらい、アカデミーに対する感謝と終わって欲しくない気持ちが今この瞬間も募るばかりなのですが・・・と、そんなことはさておき。惜しくも本日は13日の金曜日ではありませんが、アカデミー前半(1学期)の参加者、ベルリン在住の美人テクノプロデューサー/ヴォーカリスト Xosar(ゾーサー/ 本名:Sheela Rahman)がBandcamp上で “Name Your Price” で公開した全11曲入りのアルバム『Psychick Justice』より、呪文のようなウィスパーボイスが一際ダークでホラーな香り漂わせている「Stick It In His Eye」をご紹介します。
日頃から恐がりな人がうっかり人気のない真っ暗闇の中でこの曲を耳にしようものなら、少し大変なことになってしまうかもしれません。全部で11ある収録曲の内、使用されている音の種類が他の曲に比べると多く、謎の呪文のような言葉を囁く男女の声により一層ダークさの際立つこの曲。囁き声が耳に入ると、無意識に身動きを止められてしまいそうでもあります。正直に言うと、個人的にこのような声には若干の恐怖感すら覚えてしまうのですが、恐らく何度も聴かないと音階の判断がなかなか難しいのではないかと感じるエクスペリメンタルなシンセサイザーの音各種に中毒性があり、自然と何度もリピートしてしまっております。
このダークで不思議な音は、一体どんなバックグラウンドにより生まれたものんだんだろう?と不思議に思われた方も多いかと思いますが、どうやら家庭環境が大きく影響しているようです。
”…「私はいつも超常現象に魅了されてきたの。この部分は母親似なのよ」と自分を説明する。”
《出典:Breaking through: XOSAR(文:Aaron Coultate/翻訳:Tokuto Denda)via RA: Resident Advisor 》
先月、神田にある旧東京電機大学跡地で行われた<Red Bull Music Academy presents Terabyte Transfer>で彼女のアクトを初めて観たのですが、解体中の建物の地下というロケーションだったこともあり入口でマスクをもらったり、普段なかなか行くことのない場所で彼女の繰り出す不気味で心地良い音を楽しめたことは最高でした!ありがたくも当日のLive Recordingを試聴することができますので貼っておきます。(via rbmaradio.com)
ちょうど本日、イギリスのナイトクラブFabric Londonでは、ダークでクールなサウンドを繰り出すDaniel Avery、多彩なJimmy Edgarらと共演するイベント、Fabricliveが行われるようですので、近郊にお住まいの方は是非。
普段自らはなかなか聴かないけれどアカデミーのプログラムに遊びに行ったからこそ出会うことのできた彼女の音楽に、今後とも注目していきたいと思っています。
Xosar:RBMA | xosar.com | Twitter(@x0sar) | Facebook | Soundcloud
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(Text by Ayumi Ota)