奇を衒ったアイディアなどではなく、ただ純粋に曲の良さで堂々と世界を舞台に勝負できる若いバンドがここ日本から現れたことにまず拍手を。
先月リリースした待望のデビューEP『Glowing Red On The Shore』が方々で話題を呼んでいるこの神戸から現れたThe fin.(ザ・フィン)と名乗る4人組は、元々2012年末頃からSoundcloudにUPしていた音源や、国内の気鋭アクトを次々と輩出&フックアップしているネット・レーベル、Ano(t)raksのコンピ『World Awake V.A.』に参加するなどして、マイペースながらも日に日にバズを拡大させてきました。
そしてこの度満を持してHMV全店を始めとした日本各地の店舗(詳細はこちら)でリリースされた彼らの初のフィジカル盤でもある『Glowing Red On The Shore EP』は、どの曲もとてもシンプルな構成ながらもフックの効いたメロディと安定した演奏力、そしてDeath Cab For CutieのBen Gibertの声をさらに高くしたかのような透き通るような質感のボーカルなど、洋楽リスナーでも全く抵抗なく聴ける作品となっています。
むしろこの流暢な発音で英詩を歌い上げるボーカルに関しては、言われなければ日本人だとは決して思わないのではないでしょうか。
また、『Glowing Red On The Shore EP』は彼らのBandcampからも購入可能(フィジカルより100円安いです)で、もちろん全曲フル試聴もできますので、まずはご一聴を。