TOMCがニューシングル“Ambiguity Is Mine”を本日8月6日（水）にリリースした。
国内外での作品リリースやJ-WAVEでのDJオンエア、書籍出版など多方面にわたり活躍中のTOMC。本作は、車椅子ダンサー・かんばらけんた、人間拡張工学研究者・安藤良一とTOMCが結成した、身体的多様性を考えるクリエイティヴユニット・IKAのために制作された楽曲。かんばらとTOMCを映したアートワークの印象的な写真は、カメラマンの松本力によるもの。
安藤が開発した車椅子型身体拡張媒体「スライドリフト」を用いたかんばらのダンスパフォーマンスのために制作された本曲は、アンビエント〜トリップホップ〜ドラムンベースを自在に行き来する、未来的でプログレッシブな電子音楽／IDM作品。人間の身体とテクノロジーの曖昧な境界線を超えるがごとく、後半にかけて徐々にクレッシェンドしていく曲調が圧巻だ。TOMCが2010年代にリリースしていた諸作──〈Brainfeeder〉にも通じる激しいビートミュージック路線への回帰も思わせる仕上がりとなっている。
2025年はStone Music（タージ・マハル旅行団）の一員としてアンビエントフェス『MIMINOIMI』の大トリを務めたほか、6月には著書をきっかけに小室哲哉と異色の対談を行うなど、メジャー／アンダーグラウンドを超越した独自の活動を続けるTOMC。彼は今作を契機に2026年にかけ、音楽性を従来から大幅に広げた作品のリリースを多数予定しているとのこと。今後の活動にも注目したい。
【リリース情報】
TOMC 『Ambiguity Is Mine』
Release Date：2025.08.06 (Wed.)
Label：TOMC
Tracklist：
1. Ambiguity Is Mine
