the perfect meがニュー・シングル「My Dungeon」を本日4月5日（水）にリリースした。
福岡を拠点に独自のスタンスで活動を展開する西村匠によるソロ・プロジェクト、the perfect me。およそ2年3ヶ月ぶりの新曲リリースとなった前作「armours」からわずか1ヶ月でのリリースとなる今作は、ストリングスを大胆にフィーチャーした前作とは打って変わり、心地よいエレクトロニックなビートにメロウなメロディが絡むthe perfect meのストレンジなポップ・センスが光る1曲となっている。
なお、the perfect meは福岡UTEROにて毎月自主企画イベント『LOW MID』を開催中。4月には、ロンドン地下鉄車内ライブを敢行し平沢進のサポートなどでも活躍する#STDRUMS、そしてその#STDRUMSと共にジャパン・ツアーを回る、UKの技巧派ギター・デュオZURITOの2組を迎えての開催が予定されている。
【西村匠（the perfect me） コメント】
-My Dungeonについて-
深夜に一人で映画を観たり、丸一日誰とも連絡をとらず篭って遊んだりすることがあります。皆さんにもあると思います。
こういったインスタントな孤独・逃避をおこなっている時に、私はたった一人、静かで穏やかな感情を見出すことがあります。部分的にはニヒリスティックではありますが、この感情は結構心地よく、この時、日頃発生する様々なノイズはふっと消えてなくなるのです。そして、遠くの風景や人々へ考えを巡らせたり、過去はそんなに悪いものではなかったと、肯定感を脱力させることができます。
そうして私はもう一度外へ出ることができるようになります。
My Dungeonは、その感情を、暗くなりすぎず、かと言って明る過ぎず、あくまで足取りは前へ、コミカルに表現することを試みたものです。
さて、私は篭って何をしているのかというと、大体の場合はビデオゲームをして遊んでいます。そして大体の場合は同じゲームを遊んでいて、大体の場合、何度も死んでいます。ゲームの中で。
ご存じの方も多いと思いますが、世の中にはそう言った種類（大体の場合、何度も死ぬ種類）のゲームがあります。
例えば、一つのダンジョンに入って、もし途中で死んでしまったらまた入口からやり直しになります。繰り返し死んでいると、やっぱり腹が立ってきたり、嫌になったりします。それでも、悔しいからできるまでやめない。さっきはなぜ死んで、何が良くなかったのかを考えて、何度も同じ道を通っていると、だんだん死ぬことそれ自体を失敗とは考えなくなります。新しい情報を伴う死であれば良し、といった考えになってくるのです。（この角には罠があったんだな、オーケー、次回は引っかからない。ノーカウント！）
現実では何度も死ぬことはありません。でも失敗はあります。失敗した時、私はこのゲームのことを思い出します。それからこう思います、次は同じところでは死なない。そして、また目の前の自分のダンジョンへ取り掛かるのです。
西村匠（the perfect me）
【リリース情報】
the perfect me 『My Dungeon』
Release Date：2023.04.05 (Wed.)
Label：the perfect me
Tracklist：
1. My Dungeon
【イベント情報】
『Friday night party：LOW MID』
日時：2023年4月28日（金） OPEN / START 20:00
会場：福岡 UTERO
料金：￥2,000 （1D代別途）
出演：
[Regular Band]
Bellbottom from 80’s
the perfect me
[GUEST]
#STDRUMS
ZURITO
[FOOD]
タコスPAWAN
