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シンガー・π(いむ電波.wav)、1stシングル“clarity”リリース & MV公開


2024.03.14

バーチャル空間発のシンガー・π(パイ)が、1stシングル“clarity”を本日3月14日(木)にリリースした。

πは仮想空間「電波の海」で詩を歌う存在。2019年にライブ配信アプリ「REALITY」での活動を機に、謎のコレクティブ・いむ電波.wavを結成し、作業員(メインボーカル)として活動しているほか、昨年12月に初のEP『0rb / 映像』をリリースし、ソロ活動をスタート。ボーカル/リリックを自身が手がけた同作は、暖かみと、その反対に無機質さも感じる――不思議で、電子の海を漂うような作風で注目を集めた。

いむ電波.wav

初のシングルとなる本作“clarity”は、昨年5月に開催され、いむ電波.wavとして出演した『BLACKBOX³ + AVYSS Pre. Hyd immersive live』で初披露し、サンリオ主催『SANRIO Virtual Festival 2024 in Sanrio Puroland』でも会場を盛り上げた1曲。

aiver所属のakashiが制作したものを、同グループの青城希がアレンジ/作詞を加えπの世界観を創り上げた。点から立体へと次元を超越しながら歌う、彼女の複雑怪奇な存在が音楽にも反映されている一方で、サウンドは明朗さも感じられる。

“ポップス”の実態は闇鍋であり、さながら有象無象が飛び交う電子の海のようでもある。聴き手がその代物をポップスと呼び、あるいは作り手がそれをポップスと呼ぶとき、そこにはまだ言葉に固まりきっていない自明があるのではないか――彼女たちはそうしたポップスへの「問い」を楽曲に込めたという。

また、今作もMVのディレクションはπ自身が務め、今回は著名なVTuberのMVなどを手がける映像クリエイティブスタジオ・PRISM STUDIO代表/スタジオDOTプロデューサーのCloAが制作を担当した。作中にはリアルタイムジェネレートソフト「NOTCH」(ノッチ)を活用し、「電波の海」の波に流されるような映像美を実現している。

なお、MVに使用されたイラストはARiKEMによるもの。πは普段からイラストをネットで見ることを好んでおり、ボーカロイドを聴く機会が多いことから、ARiKEMの作品を気に入っており、デジタルチックで壮大な曲を出す際にオファーすることを決めていたという。今作は初期餡を聴いたときに一番に名前が思いつき、オファーに至ったそうだ。

MVは本日20:00にπの公式YouTubeチャンネル「電波の海」にてプレミア公開される。

インターネットに広く響きそうな残音感とクリアで繊細な歌い声、電波ノイズのように表現された、時折聴こえるサンプリング。カオスの中に息づく「何か」をあなたもキャッチしてはいかがだろうか。


【π コメント】

今回、いむ電波.wav live at “BLACKBOX³ + AVYSS Pre. Hyd immersive live”で披露したπのソロ曲「clarity」をリリースが決定しました。

まず、作品をリリースにあたって、関わってくださった皆様から日々学ぶことばかりでした。彼らの持つ素晴らしい技術力だけでなく、暖かさにも大変感銘を受けました。感謝しています。

そして、実はこの楽曲が形になったのは2022年で、「clarity」は自身が人生で初めてスタジオでレコーディングをした楽曲になります。

その頃は何となく始めたバーチャル配信で、「π」の姿を借りる形で深夜に好きな歌を歌っていて、そこで会ったメンバーといむ電波.wavを結成して活動をしていく傍らで自身は音楽が好きだと改めて確信しました。

(その頃からずっと見守ってくれている方々は本当にいい意味でとんでもないですし、同じように自身も見守っていますからね。いつもありがとうございます。)

次第に、ずっとずっと好きな歌を歌うのも素敵だけれど、「どうせ失うものがないのならば、これからは自分の中にある何かを形にしてみたい」と生きていくなかで初めて意思を持ったような感覚が芽生えました。

「π」という存在は私に大切な何かを教えてくれました。
「π」は私の中の篝火です。
なので、これからは私の持てるものすべてを使って、「π」がより多くの人にとっての篝火となるよう努力ができるようになりたい。そんな願いを込めて歌いました。


【リリース情報】


π 『clarity』
Release Date:2024.03.14 (Thu.)
Label:π
Tracklist:
1. clarity

Vocal:π
Music, Lyric, Mix:aiver
Mastering:kimken studio

配信リンク

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