猫戦による7インチ・シングル『桜 super love』のリリース詳細が発表された。
洒脱なバンド・アンサンブルとアンニュイさを帯びたボーカルで注目を集めるバンド、猫戦。3月に配信され話題を呼んだ今作は、サニーデイ・サービスの人気曲「桜 super love」のカバーであり、彼らのライブで同カバーを披露しているのを観たサニーデイ・サービスの曽我部恵一がラブコールを送り、リリースが実現したという。
5月10日(水)にリリースされる7インチのカップリングには、配信未収録の新曲「3月号」を収録。アートワーク全般を曽我部恵一が手がけ、クリア盤仕様、限定プレスといったスペシャルな作品となっている。また、店頭発売に先駆け5月7日(日)に東京・下北沢THREEにて開催される『アマイワナ presents「SPYCY KISS Ⅱ」』の会場にて先行販売が行われる。
【原田美桜(猫戦) コメント】
録音が終わるまで、オリジナルを一度も聴きませんでした。心の中の「桜 super love」を閉じ込めたんです。
初めて聴いた2016年。この曲を聴くと、あの年 自分の胸中に充満した気持ち、匂い、色が輪郭を持って思い出されます。
「悲しい」や「寂しい」という言葉にはどうしても置き換えられない心を、いとも容易く、この曲には委ねられました。
個人的なことは、歌になって、また別の誰かの個人的なものに。
こんなにも優しい交信のしかたを、私は他に知りません。
桜の季節、たくさんの人に届きますよう。
【曽我部恵一 コメント】
下北沢のライブハウスで猫戦の奏でる「桜 super love」を聴いた。フロアのいちばん後ろ、バーカウンターの前に立って。
そこにある儚さ、漂う薄い色のついた風は、ぼくがその曲に閉じ込めようとしてできなかったものだった。
サニーデイの「桜 super love」は、なんというかポップに自立しているが、猫戦のそれには甘い依存と、よって立つ対象も感じられた。サニーデイの浮遊する強さに対して、猫戦のバージョンには平和があった。
男版、女版、と言ってしまってもいいのかもしれないけれど、、、。
そんなわけで、お願いして録音してもらった。出来上がった音源を聴いて、はらりと舞った。ぼくの中で、桜の花びらがひとつ。早咲きの、淡いピンク色だった。
【リリース情報】
猫戦 『桜 super love』
Release Date:2023.05.10 (Wed.)*
Label:ROSE RECORDS
Cat.No.: ROSE 304X
Price:¥1,650 (Tax in)
Tracklist:
A1. 桜 super love
B1. 3月号