MONO NO AWAREが、映画『沈没家族』の主題歌を担当することが発表された。
『沈没家族』は、1990年代半ば、様々な若者がひとつの“家”に寄り合い子育てに奮闘した共同保育をテーマに加納土監督が武蔵大学在学中の卒業制作として発表したドキュメンタリー映画。“家族のカタチ”を捉え直す軽やかな語り口で観客に新鮮な感動を呼び、“PFFアワード2017”で審査員特別賞、“京都国際学生映画祭2017”では、観客賞と実写部門グランプリを受賞。学生作品ながら、その後も各メディアに取り上げられ、この度ついに劇場公開に至った。
バージョン・アップした劇場版公開にあたり、音楽をMONO NO AWAREが担当。昨年8月にリリースした2ndアルバム『AHA』以来となる新曲「A・I・A・O・U」を映画のために書き下ろしている。また、映画の挿入曲はボーカル・ギター玉置周啓が担当している。
【映画情報】
『沈没家族』
2019年春 ポレポレ東中野にて“里帰り”ロードショー! 以降全国順次公開
監督・撮影・編集:加納 土
音楽:MONO NO AWARE/玉置周啓
宣伝:contrail/配給・ノンデライコ
製作:おじゃりやれフィルム(2018/日本/93分/HD/カラー) ©2018おじゃりやれフィルム
≪知らないオトナに育てられ、結果、僕はスクスク育った≫
時はバブル経済崩壊後の 1995 年。地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災が起き、世相がドンドンと
暗くなる中、東京は東中野の街の片隅で、とある試みが始まりました。シングルマザーの加納穂子が始め
た共同保育「沈没家族」です。ここに集まった保育人たちが一緒に子どもたちの面倒を見ながら共同生活
をしていました。そこで育ったボク(監督:加納土)が「ウチってちょっとヘンじゃないかな?」とようやく気づ
いたのは 9 歳の頃。やがて大学生になってあらためて思ったのです。ボクが育った「沈没家族」とは何だった
のか、“家族”とは何なのかと。当時の保育人たちや一緒に生活した人たちを辿りつつ、母の想い、そして
不在だった父の姿を追いかけて、“家族のカタチ”を見つめなおしてゆきます。