Maika Loubtéがカナダの人気音楽プロデューサー・Ryan Hemsworthとの共同シングル「System」を6月23日(水)にリリースする。
今作は今秋リリース予定の“全曲、推し曲”をテーマに掲げたアルバムからの第4弾先行シングル。今年1月から連続でリリースしている「Mist」、「5AM」、「Spider Dancing」の世界観はそのままに、シリアスでどこか不穏な雰囲気を漂わせながら、後半は開放感が感じられる展開となり、TR-909のビートが光るミドル・テンポの楽曲に仕上げたという。また、歌詞には日本語も織り交ぜられているとのこと。そちらにも注目を。
紫色の血のようなソーダを飲み干して君は私のものではないけど光が見えるシステムよ、さようなら。
カバー・アートワークは5月にリリースされた「Spider Dancing」に引き続きSaou Tanakaが担当。今回のアートワーク及びビデオは、人工知能(A.I)に、データ・セットに基づいて新たなイメージを生成させる手法である“マシン・ラーニング”を用いて制作された。Saou Tanakaによれば、今回のビジュアルの元となっているのは「Spider Dancing」のMVで撮影したMaika Loubté自身のパフォーマンス映像とのこと。
A.Iに映像を生成させてみたところ、形を失いながら液体のように変化していくミステリアスなイメージが生まれ「System」のミステリアスな側面と呼応するビジュアルが誕生したという。
【Maika Loubté コメント】
私にとって2020年は、目に見えないウイルスと戦い始めた一方、自分と向き合う時間が増えて、見たいもの・見たくないもの、あらゆる物事がクリアに見えてきた一年でもありました。社会的に当たり前だと思われていた矛盾だらけのルールが浮き彫りになったり、Black Lives Matterでは、それまで根底にあった白人優位の根深いシステムが人命にまで暗い影を落としたり、目を背けてはいけない道徳的な問いがいくつも目の前に差し出されました。それは遠い世界の話ではなく、これまで自分の中に染み付いていた考え方の癖を再認識するような、身近な話にも繋がっていく出来事のようにも思えて、その頃の自分の体感を「System」と例えて歌にせずにはいられなくなったのでした。
私がRyanにデモ音源を送ると、彼は曲をとても気に入ってくれて、たった数日でその曲に必要だった音楽的な再解釈を施したデモを返送してくれました。それを聴いた瞬間はまさに私の中の「システム」が爽快に壊れた瞬間で、目の前に広がったまったく新しい景色に心底高揚しました。このような素晴らしい機会と、音楽を通じて生まれた彼との友情に心から感謝しています。
【Ryan Hemsworth コメント】
I’ve been following Maika’s music for a few years now, I was so happy to work with her! Maika’s music makes me imagine bright colors, and it really feels alive. So for “System”, she inspired me to look beyond my usual sad/mellow sounds!
[訳] 数年前からMaikaの音楽を聴いていたので、一緒に制作できてとても嬉しかったです! Maikaの音楽は、僕に鮮やかな色を想像させます。本当に、生きている音楽だと感じます。だから「System」では、彼女に触発されて、僕のいつものサッド/メローなサウンドの、向こう側にあるものを探してみました。
【リリース情報】
Maika Loubté, Ryan Hemsworth 『System』
Release Date:2021.06.23 (Wed.)
Label:WATER RECORDS
Tracklist:
1. System