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King Gnu、初のアリーナ・ツアー幕張ファイナル公演のレポート到着 最新曲「千両役者」もライブ初披露


2020.12.08

King Gnuが12月6日(日)、累計約42,000人を動員した初のアリーナ・ツアー『King Gnu Live Tour 2020 AW』の追加公演となるファイナルを幕張メッセにて開催した。本公演は、春に行われるはずだったツアーが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け全公演の開催を見送ったことから、“AW(オータム/ウインターの略称)”と名付けたリベンジ公演となった。

セットリストは、今年1月15日にリリースしたアルバム『CEREMONY』を軸とした現時点でのオールタイム・ベストな選曲。会場は、炎が印象的な聖火台をイメージさせるなど、時世とリンクした熱狂と狂騒を生むステージ・セットとなった。

定刻を過ぎて、2020年代の幕開けを告るファンファーレ「開会式」が会場に響き渡る。革命前夜な高揚感のまま、オープニングは常田大希(Vo. / G.)と井口 理(Vo. / Key.)による息のあった掛け合いボーカルを繰り広げる「どろん」からスタート。常田が「幕張っ!!!」とオーディエンスを煽る。続いて、軽やかなカッティング・ギターが冴え渡るタイトなビートで繰り広げるポップ・チューン「Sorrows」、勢喜 遊(Ds. / Sampler)によるファンクなビート・センスがたまらない歌メロがキャッチーな「Vinyl」など人気チューンが続く。

King Gnuのライブ演奏は、メンバーひとりひとりのサウンドが一丸となり、まるでシンフォニーのように緩急をつけてスケールのでかい音像を鳴り響かせてくれる。その幅広い音楽性は、シアトリカルな「It’s a small world」、常田と井口が視線を交わしながら声を重ねる国民的ヒット曲となった「白日」、重厚かつヘヴィなスタジアム・ロックなサウンドが腹に響く「飛行艇」など、没入感が半端ないのだ。

オーラスへのスイッチが入ったのは「ロウラヴ」だ。パワフルかつヘヴィなアレンジが狂い咲くKing Gnuが誇る屈指のロックチューン、続く「Flash!!!」では、通常の倍以上のフラッシュ照明をこれでもかと輝かせ、とどめを刺すかのようにエモーショナルなサウンドでオーディエンスを魅了した。骨太のグルーヴが加速するリズム隊、勢喜、新井によるプレイヤビリティの高さに驚かされたワン・シーンだ。

アンコールではSEの「閉会式」後、「三文小説」における、エモーショナルなバラードというアンビバレントなKing Gnuならではの特異点を見つけた進化系サウンドをプレイ。井口のハイトーン・ヴォイスが胸に迫る、まるでオペラのような感動だ。フルオーケストラによるアレンジで聴いてみたくなるダイナミックなナンバーであり、日本のポップ・ミュージックを次世代へアップデートする歴史的作品といえるだろう。


さらに「Teenager Forever」での金色の紙吹雪が舞う最高潮な盛り上がりに続いて、ツアー最終日ということもあり、井口が「じゃあラスト1曲、新曲やります!!!」と、ツアー初のダブル・アンコールに答えた。ライブ初披露となる最新曲「千両役者」をポップとオルタナティヴが交差するアグレッシヴな演奏によって圧巻のパフォーマンスで繰り広げていく。サウンドとシンクロする、半端ない数のレーザーが飛び交う非現実な空間をこれでもかと堪能させてくれたのだ。

King Gnu率いる“ヌー”の群れは、仲間やオーディエンスを巻き込みどんどん大きくなってきた。彼らにとって幕張メッセでのワンマン公演は通過点に他ならない。12月2日に発売された両A面シングル『三文小説 / 千両役者』で魅せた驚異の進化とともに、さらなる活躍に期待をしたい。

なお、本日の公演は生中継でライブ配信されており、12月8日(火)23:59までアーカイブ視聴が可能。配信チケットは12月8日18:00まで販売されている。

Text by ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Photo by 伊藤洸祐, 小杉歩

SET LIST
SE. 開会式
01. どろん
02. Sorrows
03. Vinyl
04. It’s a small world
05.白日
06. 飛行艇
07. Overflow
08. Slumberland
09. Vivid Red
10. Hitman
11. The hole
12. ユーモア
13. 傘
14. Tokyo Rendez-Vous
15. 破裂
16. Prayer X
17. ロウラブ
18. Flash!!!

[Encore 1]
SE. 閉会式
19. 三文小説
20. Teenager Forever

[Encore 2]
21. 千両役者 (LIVE初披露)


【配信情報】

『King Gnu Live Tour 2020 AW “CEREMONY”』
日時:2020年12月6日(日) OPEN 16:00 / START 18:00
会場:千葉・幕張メッセ国際展示場4〜6ホール 
料金:¥3,500

※12月8日(火)23:59まで見逃し配信中

チケット詳細

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『King Gnu Live Tour 2020 AW “CEREMONY”』
2020年11月7日(土) at 東京ガーデンシアター
2020年11月8日(日) at 東京ガーデンシアター
2020年11月18日(水) at 大阪城ホール
2020年11月19日(木) at 大阪城ホール
2020年11月24日(火) at 東京・日本武道館
2020年11月25日(水) at 東京・日本武道館
2020年12月1日(火) at 愛知・日本ガイシホール
2020年12月2日(水) at 愛知・日本ガイシホール
2020年12月6日(日) at 千葉・幕張メッセ国際展示場4〜6ホール 


【リリース情報】

King Gnu 『三文小説 / 千両役者』
Release Date:2020.12.02 (Wed.)
[初回生産限定盤] ¥3900 + Tax / BVCL 1110 / 1111
[通常盤] ¥1000 + Tax / BVCL 1112 
Tracklist:
01. 三文小説 (日本テレビ系 土曜ドラマ『35歳の少女』主題歌)
02. 千両役者 (NTTドコモ 5G「希望を加速しよう2nd篇」CMソング)

[Blu-ray Disc]
『King Gnu Live Tour 2019 AW 2019.10.22 日比谷野外大音楽堂』(約90分収録)
飛行艇
Sorrows
あなたは蜃気楼
ロウラブ
It’s a small world
Vinyl
Overflow
NIGHT POOL
白日
Slumberland
Hitman
The hole
Don’t Stop the Clocks (Acoustic)
McDonald Romance (Acoustic)
Bedtown (Acoustic)
Tokyo Rendez-Vous
Prayer X
Flash!!!
Teenager Forever

-ENCORE-

サマーレイン・ダイバー

※Blu-rayは初回生産限定盤のみ付属
※「三文小説」は10月30日(金)先行配信

King Gnu オフィシャル・サイト


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