SIRUPが「the process of SIRUP」をテーマに選曲したプレイリスト『SIRUPlaylist』をAWAで公開。同時にミニ・インタビューも公開された。
SIRUPは、SSWのKYOtaroによるプロジェクト。昨年、小袋成彬率いる〈Tokyo Recordings〉プロデュースによる「Synapse」でデビューを飾り、同年リリースの『SIRUP EP』がApple Musicのジャンル別で1位を獲得するなど、話題を集めた。
先週8月1日(水)にリリースされたばかりの新作となる『SIRUP EP2』をついて、こう話す。
「今作りたい音や伝えたいメッセージを素直に作るスタンスは『SIRUP EP』の時と変わっていないと思います。『SIRUP EP』を出したことによって出会えたクリエイターや、昔からやってる人たちと、こういうサウンドも作りたいよねって話をしたりして、本当に今作りたいサウンドができたと思います。それは、SIRUPをスタートする前のKYOtaro名義から変わってないですね。個人的には今回の『SIRUP EP2』では、前のEPで見せることができなかった魅力とかも出せたかなって思ってます。前作よりもサウンドと歌の幅が広かった気がしますね」
SIRUPは自身のジャンルをどう考えているのか。
「昔からジャンル的な枠組にあまりこだわりはないのですが、R&Bやヒップホップは今もそうですし、昔からブラック・ミュージックがすごく好きなので、SIRUPのベースとしてはそういったブラック・ミュージックからの影響は大きいと思います。SIRUPっていう名前の由来はSINGとRAPを掛け合わせた造語なんですが、そういった意味だとSIRUPとしては、「Synapse」や本作の「Do Well」とかはなんとなく自分の中で、いわゆるSIRUPサウンドになってきているのかなと感じています。あと、“シロップ”にも掛けていて、シロップって色々な物に入れたり混ぜたりするけど、それだけじゃ食べないじゃないですか。でも、混ぜ合わせることで、他の飲み物や食べ物をひとつ上の次元に上げることができると思っていて。スペルは違うけど、SIRUPにはその意味も含まれてます。自分だけでは完結しないのは、自分のアーティスト性でもあるのかなって」
今回、AWAで作ってくれたプレイリストについては「まだまだ僕のことを知らない方、どういう人なんだろうという方も多いと思うので、“the process of SIRUP”をテーマに自分のルーツでもある、Stevie WonderとAlicia Keys、そこからネオ・ソウルを聴き出して、今に至っていく。そういうSIRUPの音楽遍歴をたどっていくプレイリストにしました」とコメントしている。
最後に音楽ストリーミングサービスで自身の楽曲が聴かれることについて、どう思っているのかを聞いてみた。
「僕も普段ストリーミングサービスはよく使っているのですが、SIRUPの楽曲も特にストリーミングで広がっていっているのかなという印象はありますね。ストリーミングは多くのプレイリストもありますし、気軽に聴くことができるので、そこで僕のことを少しでも知ってもらえるきっかけになってくれたら嬉しいです」
Text:Toru Miyamoto
Photo:Toru Miyamoto
【リリース情報】
SIRUP 『SIRUP EP2』
Release Date:2018.08.01 (Wed.)
Label:Suppage Records
Cat.No.:DDCB-12360
Tracklist:
01. Do Well
02. Maybe
03. Rain
04. LOOP
05. No Stress
06. Last Dance
07. One Day
※CD/配信