birdがニューアルバム『Reconnect』を3月12日(水)にリリースすることが発表された。
デビュー25周年を記念して、今年9月に2024年版ベスト盤として『25th anniv. re-edit best + SOULS 2024』をリリース。「THE FIRST TAKE」への出演やオフィシャルYouTubeチャンネルの開設など、様々な取り組みを行ってきたbird。その一方で丁寧にじっくりと制作してきたのが、12作目のオリジナルアルバムとなる本作『Reconnect』だ。
タイトル通り、「再びつながる」ことをテーマに掲げた本作は、birdが25 周年に入って歌い続け、これからも歌っていけることへの尊さやファンへの感謝を折りに触れ語ってきた証としての作品集だという。
2024年の取り組みにもすべてこのテーマが通底しており、複雑さと多様性に満ちたこの現代社会において、ただまっすぐひたむきに、音楽、人々、世代、世界と向き合い、これまでのつながりはより強く、さらにこれから新しい人々や未知のこととつながっていくことの深い重要性をアルバムのメッセージとして込めた、全10曲からなる作品が完成。全曲フルプロデュースを手がけるのは、冨田ラボこと冨田恵一。birdとは『BREATH』(2006年)、『Lush』(2015年)、『波形』(2019年)に続く、通算4回目のフルアルバムでのタッグとなった。
初回仕様限定のCD、LPには合計10,000字を超える、2人それぞれによる充実下内容の「冨田恵一 / bird執筆『Reconnect』スペシャルライナーノーツ」が付属される。確実に入手したい方は早めの予約を。
また、これまでフィーチャリングされることの方が多かったbirdだが、自身の新作では25年歌い続けてきたからこその出会いをかたちにするために、世代を超えて「つながること」の証として、ARIWA(ASOUND)とスチャダラパーを迎え入れ、共に作り上げた作品も収録。本発表に合わせて、先行曲“再び世界へ feat. ARIWA”のMVが公開された。
【ARIWA(ASOUND) コメント】
今回のお話を頂いた時は「なんで私?」とただただびっくりしました。届いたデモ音源にはすでにbirdさんの仮歌が入っていたんですが、そこにはデモとは思えない、力強くてしなやかで、そして高音や激しい跳躍など高い技術が求められるフレーズが続く中、それを感じさせず淡々と完璧に歌い上げるbirdさんの歌声が入っていました。そんなbirdさんの魅力が詰まった冨田さんプロデュースのトラックは、アーバンさと新しさが共存しており、私自身初めて挑戦する音楽であり、わくわくと興奮が止まらなかったことを覚えています。日本のFemale Singerを代表するbirdさんの25周年という節目で一緒に声を重ねられたこと、本当に嬉しく贅沢に感じております。
birdさん、25周年おめでとうございます!!
Reconnect!!
【bird コメント】
スピード感あるメロディーがかっこいい! 冨田さんのアドバイスのもと、グルーヴや韻、言葉遊びなどにフォーカスしながら、歌詞を作る作業は刺激的でとても楽しかったです。
いつか一緒に歌えたらいいなと思っていたARIWAさん。声と声が重なって「再び世界へ」は力強い1曲に!
ARIWAさん、ありがとうございます。
「あなたと世界へ 愛が踊るまで 重なる歌声 再び世界へ」この曲の歌詞の一部、個人的に気に入っているフレーズです。音楽を通して、みなさんと何度でもつながることができますように。
【冨田恵一(冨田ラボ) コメント】
今プロジェクトで最初に作曲した曲だ。作曲にあたりbirdの歌唱を活かしきった、リードに相応しいものを、と考えていたとき、Amapianoが浮かんだ。Amapianoは南アフリカのハウス派生ダンス・ミュージックだが、2023年頃、30分くらいのDJミックスをYouTubeでよく観ていた。音色構成とリズム構築にたいへん魅せられたが、メロディはプリミティヴなものから洗練されたものまで幅広く、飽きずに聴けた。私とアフリカ音楽という大きな括りでいえば、高校のときに購入したアフリカ先住⺠の現地録音盤を原点とし、80年代のサリフ・ケイタ、モリ・カンテ、00年代に入って知るフェラ・クティなどに親しんでいたが、Amapianoはまったく違う音像でありながらリズム、メロディのフォルムには共通点も多く、そこに惹かれたのだろう。birdの歌唱とアフリカ的メロディの親和性を確信、そこを出発点として着手した。とはいえ完全なAmapianoフォームでの制作はライヴ・ドラムを中心とする今回の趣旨と離れてしまうので、1Bセクションからライヴ・ドラム、ベースを参入させることにした。そこでは知識としてのみ知っていたアフリカと南米音楽の共通性を体感し、Bセクションのリズムはソンゴ(キューバ音楽のリズムの一形態)にした。プリフックでのキメと転調、4声ハーモニーを経て、Fm(Fマイナー・コード)一発のフックという斬新だが自然で美しい構成ができたと思う。そしてこの曲では、ゲストのARIWAの歌唱がとんでもなく素晴らしい。birdとの差異、親和性の両方を味わって欲しいが、最後のフックでのインプロがとてもエキサイティングだ。録音時、彼女の歌唱に関する伝統的な知識とそれを実現するテクニックには驚かされた。
※冨田恵一による「再び世界へ feat. ARIWA」解説コメント(冨田恵一 / bird執筆『Reconnect』スペシャルライナーノーツより一部抜粋)
【リリース情報】
bird 『Reconnect』
Release Date:2025.03.12 (Wed.)
[CD]
MHCL-3096 / ¥3,500 (Tax in)
[LP]
MHJL-415 / ¥4,620 (Tax in)
Tracklist:
01. サイレンス
作曲:冨田恵一
作詞:bird
編曲:冨田恵一
02. 再び世界へ feat. ARIWA
作曲:冨田恵一
作詞:bird
編曲:冨田恵一
03. Interlude Reconnect 1
作曲:冨田恵一
作詞:bird
編曲:冨田恵一
04. My Rainbow
作曲:冨田恵一
作詞:bird
編曲:冨田恵一
05. How’s it going?
作曲:冨田恵一
作詞:bird
編曲:冨田恵一
06. 光と光
作曲:冨田恵一
作詞:bird
編曲:冨田恵一
07. Interlude Reconnect 2
作曲:冨田恵一
作詞:bird
編曲:冨田恵一
08. センスとユーモア feat. スチャダラパー
作曲、作詞:冨田恵一、bird、Bose、ANI、SHINCO
編曲:冨田恵一
09. 海辺のまち
作曲:冨田恵一
作詞:bird
編曲:冨田恵一
10. Outro Reconnect
作曲:冨田恵一
作詞:bird
編曲:冨田恵一
※CD初回仕様限定:三方背ボックス仕様、冨田恵一 / bird執筆『Reconnect』スペシャルライナーノーツ封入
※LP:33 1/3 RPM、完全生産限定盤、冨田恵一 / bird執筆『Reconnect』スペシャルライナーノーツ封入