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D.J.G.O.、ゲットー・ハウスを全面に押し出した2枚組アルバム『鳥人間』を〈Kool Switch Works〉よりリリース


2021.10.01

東京を拠点に活動するDJ/プロデューサーのD.J.G.O.がゲットー・ハウスを全面に押し出したアルバム『鳥人間 (RED_DISK1)』、『鳥人間 (YELLOW_DISK2)』を、9月24日(金)に〈Kool Switch Works〉より2枚同時リリースした。

〈Kool Switch Works〉はPharakami Sandersにより運営され、日本国内のゲットー・ミュージック、ジューク/フットワーク、エレクトロニック・シーンを牽引しているレーベル。本作『鳥人間』は、D.J.G.O.のクラブ・ミュージック原体験である90年代ゲットー・ハウスに対する愛情をストレートに表現した作品だという。アートワークはTSMTが手がけている。

Sauceman名義でリリースした、あと6年後ぐらいに(おそらく)世界的にも評価されるであろう、ウェイトレスな抜け感と気まぐれのようなベースラインがグルーヴを弛緩する、エレクトロニック・ミュージック史における、もっとも痙攣に近い付録こと“鳥”シリーズ (※下記参照) から3年、D.J.G.O.名義や同じくSauceman名義でのAiwabeatsとの共作を経て、ここにさらにD.J.G.O.名義として、“鳥”からの着地を試みた2作のアルバム『鳥人間』の“RED”と“YELLOW”をリリース。

リリースは前述の作品をリリースしているKOOL SWITCH WORKSより。
ジューク未満にバウンシーなタメを訊かせたエレクトロ・ファンク「Ufoe In This House」にはじまり、偉大なる故ポール・ジョンソンのスタイルを人情で笑わせたハウス・トラック「Laugh Laugh」、そして意外にもドリーミーに終わる『鳥人間 RED DISK1』、そして伝統のパーコレーター・スタイル「濾過器(ROKAKI)」から、スキャットとゲットー・ファンクが軽やかに交叉する「Twu Twu」、さらにはもろもろあって割愛するオオネタがさらにこだまする後半(というか全体的に)の『鳥人間 (YELLOW DISK2)』。

彼の地のなまりにも似たゲットー・ハウスのグルーヴも援用しつつ、独自過ぎる取っかかりを備えたここまで空っぽに楽しく鳴り響く振動音は、どこか彼の人なつっこいその笑顔と、時折見せる不安な表情を想起する、そんなファンクとリズムのエレクトロニックでファンタジックな交差点。

『鳥人間』もまた、あと7年後ぐらいにおそらく、数多ある世界のオーパーツ的な音楽として一部で評価され、あのDJやあのDJまでもがプレイ、ついには4曲だけをフィーチャーしてアナログ・リリースへというのもおそらく既定路線。しかしその4曲以外が重要な曲ということも考えられますので、その前に、いま、すべてを聴くことをオススメします。

Text by 河村祐介


【リリース情報】

D.J.G.O. 『タイトル:鳥人間 RED_DISK1』
Release Date:2021.09.24 (Fri.)
Label:Kool Switch Works
Tracklist:
1. Ufoe In This House
2. JUST DO IT
3. Boom Crash
4. GO FREAKS GO
5. Laugh Laugh
6. Tatta-Ra
7. Baby Make Your Sound

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D.J.G.O. 『鳥人間 YELLOW_DISK2』
Label:Kool Switch Works
Tracklist:
1. 濾過器(ROKAKI)
2. Work Dirt feat. DJ SEKIS
3. Twu Twu
4. COWBELL
5. Fire Clapper
6. Parappa Para
7. Doopee Dopa
8. Bomb Born Bone

Artwork Created by TSMT

■D.J.G.O.:Twitter / Instagram / SoundCloud

Kool Switch Works オフィシャル・サイト


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