サ柄直生とuamiによるコラボ・シングル「まねごと」が本日6月25日(金)にリリースされた。
サ柄直生はCraftCity名義での活動でも知られる兵庫県出身ビートメイカー/プロデューサー。昨年12月リリースの「スチロール feat.ねんね」よりサ柄直生と名を改め活動している。一方uamiは福岡出身のSSW/プロデューサー。iPhoneを駆使した制作スタイルでも注目を集めた。
本楽曲はプロデュース・ミックスをサ柄直生、歌詞・メロディ・コーラスをuamiが手がけている。両者は「会心の出来、美学の交錯。初めての共作品とは思えぬマリアージュ」と語っている。
【コメント】
“満月の頃、植物の中には根からの水分吸収が盛んになり…!とかいう文章を本で読んだことがある。2021年の3月10日、水分をたっぷり含んだ声質で「まねごと」のヴォーカルを録音することができたのは、もしかしたら満月のせいではないかという予想を立てた。しかし、実際調べてみると、3月10日は新月の頃の様であった。このことから、植物と人間とは、生き物同士でも活発化する仕組みが少々違うのかもしれないと感じた。
【イメージ図】
本楽曲のメロディ(トラックを含めた音)を図で表現した(添付画像2枚目)。
「煙のような形を成した自由度の高い細かな粒子の集まりが、密度を変えながら地を厳かに這ったり、水中をただよったり、素早く宙を進んだり、ときに人間の血に侵入する。水中は、時が経つにつれ次第に月光由来の光で満ちてゆく」様子
【考察】
人間の精神世界上において発生する問題は、根本解決に至り難いと考えている。それは、常に人間(個人を指す)自身の置かれた状況や、人間を取り巻く環境、問題の捉え方など、変動してゆく因子が多数同時に存在しているからだと思う。そもそも「問題を解決すること」を、一つのゴールだという認識で居て良いものなのだろうか?人間で居るためには(社会性等の側面において)「当然」を崩してゆくこと。そして当然とされる風潮に寄り添う「演技」をすること。また、人間にとって、時の流れというのは、それほど大事なことだろうか?
【歌詞 語訳】
傘はある時点からほとんど姿を変えていないし、想いを伝えるときの言葉選び(たとえば恋文など)と同じように、不便なことには変わらない。
考え事をしていると、さっきの考えなんてなかったことみたいにどんどん流れていって今に集中してしまう。かとおもったら1箇所の沼にハマりずぶずぶと吸い込まれて取り止めがなくなってゆく。
社会性のある人間が称賛される世界で、さもうまく生きているという演技をする。できることならやりたくないのが本心なはずだが、育った環境にほだされて、知らない間にそんな人間のフリをするクセがついているわたしのことを、すこし悲しい生き物だなと思う。人間に生まれたからといって、人間と馴れ合えとか言われた覚えはないけれど、馴れ合う方が生きていくのに楽だから。
私の存在が多くにバレるのはおそらく私が消えたあとのこと。それは私の知らない景色の中で起こってゆく。
【リリース情報】
サ柄直生 & uami 『まねごと』
Release Date:2021.06.25 (Fri.)
Label:サ柄直生 & uami
Tracklist:
1. まねごと
■サ柄直生:Twitter / Instagram / SoundCloud
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