面白いアイディアと行動力、そしてインターネットさえあれば例え素人だろうが地方在住だろうがサラリーマンだろうがそんなことは関係なく多くの人々を魅了し楽しませることができる。
そんなことを実証してしまった富山の素人ワナビー集団、Squids magazine(スクイズ・マガジン)が先月に新宿Loftで主宰した“Amazon”(アートワークの集合写真もそのイベントの最後に撮った写真)の入場特典曲として配布した「Wannabe’s Delight」が、新たにミックスをし直して遂に一般公開されました。
SoundcloudではフリーDL、Bandcampではアルバム単位で¥300、曲単位だとname your priceというよくわからない制度での購入が可能。
さらに彼ら曰く“我々同様のワナビー達の為”に用意したと言うインスト、カラオケ、アカペラ・トラックもあり、早速Jukeに仕上げたエディットなども公開されています。
Drakeの2ndアルバム収録の「Crew Love ft. The Weeknd」を大胆にサンプリングしたトラックは、Twitter上でしかその存在を確認できない正体不明のトラックメイカー、今夜が田中によるもので、ダクト a.k.a. PsycheSayBoomがミックス、アレンジを担当。
何かに吹っ切れたかのように力強い徳利のラップから始まり、感動的なリリックを載せた森光光子にメロディアスかつテクニカルなフロウをみせるCarios、いつも以上に軽快なDKXO、そしてSquidsの紅一点Noppalは滑らかなラップを披露するなど、それぞれの個性が光る名曲となっております。
ヒップホップの起源、初めて世にリリースされたラップ曲とも言われているSugarhill Gangの79年のシングル「Rapper’s Delight」をパロった曲名もとても彼らしいです。
そしてこの「Wannabe’s Delight」を発表するや否や、なんとSQUIDS magazineは休刊=活動休止してしまうことも同時に発表。
ここでいきなりSquids magazineの説明やこれまでの経緯を説明するととんでもない文量になってしまうので、もし何か少しでも引っ掛かるものがあれば以下のリンクなどを辿ってみてください。
・まさにカオスw噂のイベント”AMAZON”て何?出演者まとめ (Naverまとめ)
・SQUIDS magazineクルーの2013年・上半期の活動&インタビュー (Yes, Yes, Young)
-DKXO編-、-Carios 前編 後編-、-NOPPAL編-
SQUIDSとしての活動に終止符が打たれはしたものの、これからもメンバーはそれぞれ面白いことをやらかしてくれるであろうはずなので、今後も彼らの動向を追い続けたいと思います!
(去年の私的ベスト・トラックの1位にCarios & DKXOの曲を選出させて頂いたので、そちらの方も是非チェックを!)
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