Interview

Tempalay

「今の日本の音楽ってすごくわかりやすい表現ばかりが溢れている気がする」ーTempalay Interview

2014年の夏結成ながら、わずか一年足らずのうちに東京を中心としたインディ・シーンにてメキメキと頭角を現してきたTempalay(テンパレイ)。
Fuji Rock Festival “15のルーキーステージである”ROOKIE A GO-GO”やりんご音楽祭などの大型フェスへの出演、そして9月にリリースされたデビューEP『Instant Hawaii』は瞬く間に店頭から売り切れ、急遽配信リリースも開始する。
そしてそのリリパには元Mac Demarcoバンドのギタリストとしても知られるPeter Sagarによるソロ・プロジェクト、Homeshakeを呼ぶなどして大きな注目を集めた。

そんな彼らが先日遂に待望のデビュー・アルバム『from JAPAN』を上梓した。さらに今年のSXSWへの出演も控えているなど、昨年に引き続き大きく勢いに乗るこの若き3人組にインタビューを敢行!
一見考えていないように見えてしっかり考えている……いや、やはり本当は何も考えていないのかも……と、インタビュー中に筆者の思考回路を幾度となく乱してきた彼らは果たして天然なのか、したたかな秀才なのだろうか……。
その答えは是非ともあなた自身の目と耳で確かめていただきたい……!

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Interview by Takazumi Hosaka
Photo by 瀧川 寛 / Photo Director: S A I K I
衣装提供/スタイリング/撮影場所:深緑


—まず結成前のことからお訊きしたいのですが、綾斗さんと祐也さんは前身バンドの頃から一緒だったんですよね。そのバンドはいつ頃、どれくらいの期間活動していたのでしょうか?

綾斗:あれはいつ頃だろう……いやー全然思い出せないっす(笑)。

夏樹:俺が入った2014年の6月からがTempalayだから、その前でしょ。

祐也:そうだそうだ。

綾斗:2〜3年前くらいに1年間くらい活動していたんですけど、半分遊びというか、ジャンルも全然違ったし、精力的には活動していなかったですね。The White Stripesみたいな感じのをやっていました。リフものというかなんというか。

—そもそも綾斗さんと祐也さんはどのように出会ったのでしょう?

祐也:普通にお酒飲んでるところで出会ったんですよ。

綾斗:ロックバーみたいなところで飲んでて、ぼくがそこで軽くギターを弾かせてもらったんですよ。そしたら祐也に話しかけられて……。

祐也:こいつ本当にカッコいいギターを弾いてたんですよ。だから「なんか一緒にやりませんか」っていう感じで話しかけて。ぼくはその時別のバンドやってたんですけど、ちょうどフェードアウトというか、辞めかけてる時期だったんで、タイミング的にもよくて。

—最初からずっと東京を拠点に活動していたのでしょうか?

綾斗:ぼくは地元が高知なんですけど、元々地元で歳上のやつらとバンドを組んでたんです。そしたら先にそいつらが上京しちゃったんですよ。だからそれを追って自分も後から東京に出てきたんですけど、東京行ってすぐにぼくの音楽に対する熱が冷めちゃって(笑)。
そこから役者になろうと思って今度は大阪に行って役者の勉強をしていたんです。でもそれもすぐにドロップアウトしちゃって。やっぱ音楽かな、って思ってまたその先輩の家に転がり込み……それからずっと東京を中心に活動していますね。

祐也:その転がり込んだ先輩の家っていうのが、当時ぼくが住んでいた街だったんですよ。

—なるほど。Tempalayはこの3人で本格始動してからわずかな期間でフジロックやリンゴ音楽祭へ出演を果たしEPもリリースしました。そして2016年にはデビュー・アルバムのリリースとSXSWへの出演も決まっていますが、Tempalayにとって2015年はどのような印象でしたか?

祐也:う〜ん、印象ですか……とりあえず、アルバムが完成したことに対する達成感みたいなものはすごくあります。本当に短い期間でしたけど、ちゃんと完成させたので。

綾斗:Tempalayを組んだ当初から、正直上手くいくとは夢にも思っていなくて。日本だとどうせダサい音楽じゃなきゃ売れないんだろうなって諦めてたんです。しかもちょうどその当時、宅録で作った音源をネットにUPしているようなローファイでDIYな感じのUSインディ・バンドとかにハマってた時期だったんですよ。なので最初はライブもほとんどやらず、全然精力的に活動していなかった。それでも漠然とフジロックには出たいっていうのと、逆輸入バンドになりたいっていうのだけは目標に掲げていたんですけど、ある意味それが一気に叶っちゃって、逆にどうしよう……みたいな(笑)。
今が一番楽しくて、ここから終わっていくんじゃないかってことにビビってます。なので……もう解散します!(笑)

祐也:そうそう。ぼくたち最初、海外のインディ・レーベルに片っぱしからデモ音源を送りつけるっていう活動をしていたんですよ。日本は最初から諦めていたというか。

綾斗:それでも奇特な人に見つけてもらって、イベントに出させてもらって初ライブをしたんです。でもそこで本当にクソみたいなライブをしてしまって……。そこから「これじゃダメだ」ってなって、ライブにも力を注ぎ始め……。最初全然友達とかもいなかったんですけど、徐々に友達が増えてくるのと同時にライブの本数も増えていき。

祐也:今じゃ月8本になり。

綾斗:でもその状況が楽しくて。

—現在の音楽性へと行き着いたキッカケが、The ZombiesとUnknown Mortal Orchestraだったらしいですね。この2バンドにはどのようにして辿り着いたのでしょうか?

綾斗:前身バンドを組んでた頃に、今年一緒にフジロックに出たWalkingsていうバンドと知り合って。彼らのことは今もすごいリスペクトしてるんですけど、その当時は自分たちの音楽性と似てて、このままじゃどうやったって彼らに勝てないなって思ったんです。で、こいつらですらまだ売れてないのに、それに勝てないようじゃもう絶対無理だなって。それで色々な音楽を調べて、日本では誰でもやっていないものは何かっていうのを探し始めて、そこでサイケデリックな音楽に辿り着きました。でも3ピースでサイケやっててお手本になるようなバンドっていうのがなかなかいなくて、それでどうしようどうしようって悩んでる時期にUnknown Mortal Orchestraの「Ffunny Ffrends」っていう曲を聴いて衝撃を受けて。そこから今の音楽性にシフトしていったっていう感じですね。

—メロディに対する日本語詞の乗せ方や、抑圧されたテンション感などから、個人的にはミツメゆらゆら帝国にも通ずるものを感じたのですが、日本のバンドで憧れていたり、影響を受けたと自覚しているバンドやアーティストはいますか?

綾斗:坂本慎太郎さんの音楽はすごい好きですけど、特別影響を受けたっていう自覚はないかもしれないですね。

—とても海外志向な考えを持っていると思うのですが、英語詞に挑戦してみようという思いはなかったのでしょうか?

綾斗:いや、本当は英語で書きたいです。日本語ってメロディに乗せづらいじゃないですか。上手く乗せられてる人って、本当にサザンくらいしか思いつかないですね。

—でもその乗せづらい日本語を、上手くメロディに乗せられているポイントっていうのがTempalayの音楽の魅力のひとつとして絶対にあると思うんですけど……。

綾斗:マジですか。ありがとうございます。そこに関しては、ようやく最近になってスタイルとして固まってきたのかなっていう風に自分でも思ってます。

祐也:最近メンバー内でよく話すのは、日本語しか喋れなくても別に海外行けるし、日本語のままでもいいんじゃないかなーってことなんですよ。日本語なのに海外でウケたら、逆にそっちの方がカッコいいじゃないですか。

—では、「made in Japan」にも”韻踏む俳句”という歌詞がありますが、作詞において韻を踏むということに対してどれくらい重きを置いているのでしょうか?

綾斗:実は韻を踏んでいるっていう意識はあまりなくて。英語がなんでメロディに乗せやすいかっていうと、やっぱりリズミカルだからだと思うんです。それと一緒で音で選んでいたらこういう感じになっちゃったっていう感じですね。

—メロディに乗せやすい詩の書き方をしていたら自然とこうなった、と。でも文字に起こされたリリックだけを改めて見ると、ラップなのかなって思うほどですよ。

綾斗:でもヒップホップは大好きですよ。それこそ初めて意識的に聴いた音楽はDragon AshとRIP SLYMEで。人生で一番最初に作った曲も実はラップなんですよ。アコギのアルペジオにラップを載っけるっていう(笑)。
あとRIP SLYMEはそのユーモア感とかにも影響を受けたのかもしれないです。カラオケで歌うのもRIP SLYEMばっかだし (笑)。

—9月にリリースした『Instant Hawaii EP』では宅録がメインだったらしいですが、初のアルバムとなる『from JAPAN』はすべてスタジオ録音となったのでしょうか?

祐也:EPの時から宅録といえば宅録なんですけど、実はスタジオに入ってます。スタジオで自分たちで録った音を、DTMソフトで編集してって感じですね。
実は普段から練習してる場所でめっちゃいい所があるんですよ。地元なんですけど、ミュージック・バーというかパブというか、ドラム・セットとかアンプもあって、週末はライブをやってるんですけど、その他の営業時間外とかだったら割と好きに使えるっていう。

夏樹:機材はボロいんですけどね(笑)。

祐也:今回リリースされるアルバム『from JAPAN』は基本的にはもっとちゃんとしたスタジオで録音したんですけど、一部そこでも録った音が使われてます。

—日本では珍しいことですよね。アメリカのガレージ・バンドのような環境があるっていうのは。

綾斗:オーナーがアメリカ被れで(笑)。

祐也:酒屋さんが配達に来るとき以外は使えます。酒屋さん休憩が強制的に入るんですよ(笑)。

夏樹:レコーディング中に酒屋さんが来たりしたこともあって(笑)。

—今作はエンジニアに岩田純也氏マスタリングに中村宗一郎氏を迎えての制作となったそうですが、いわゆるプロデュース的な面はあくまでも自分たちで舵を取ったという感じでしょうか?

祐也:まぁそうですね。技術的な面だったり、音に関しては相談しましたが、曲に関しては何も言われていないですね。ぼくらのやりたいようにやらせてもらえました。

—外部の人が加わった制作環境というのは初めてだったわけですよね。そこで客観的な視点や意見が加わることによって、自分たちの音に対する新たな気づきみたいなものはありましたか?

祐也:EPを作ってた時から、もっと録り音を良くしたいなっていう思いがあって。だから今回はそこにお金をかけて、シッカリやってもらえてよかったなっていう感じです。

綾斗:自分たちだけで制作する時の一番のメリットって、時間がほぼ無限に使えるっていうことだったんですけど、今回はそこで苦しみましたね。締切りもあるし、スタジオの使える時間も限られている。そういった中で作ることはとても勉強になりましたね。

—『from JAPAN』に収録されている楽曲で、EPと被っていない曲はいつ頃から書き溜めていた楽曲なのでしょうか?

綾斗:「made in Japan」は急いでこのアルバムのために書きました。

祐也:アルバムのために……っていう感じではないんですが、タイミング的にEPリリース後にできたのは3曲だけですね。今言った「made in Japan」と「All Time Long」、「Oh.My.God!!」。

綾斗:あと、「Festival」はフジロック出演が決まって、そのために書きました。フジロックでプレイするために。基本安易です(笑)。

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—その「Festival」という曲には終盤、何かTV番組のようなSEが入っていますが、あのサンプリング・ネタは何なのでしょうか?

綾斗:Rio Koikeさんっていうアメリカで活躍しているスタンダップ・コメディアンの方がいるんですけど、その人は全く英語が喋れない状態でアメリカに渡って、最初はプロのマジシャンとかダンサーを目指していたらしいんです。でも、日本人がアメリカでまだやっていないことをやろうってことでスタンダップ・コメディアンに転向するんですけど、スタンダップ・コメディアンってようは漫才みたいに喋りで笑わせるんですよ。英語ができないのにそれをやろうっていう考えがとんでもないなと、そういうところにすごく共感したんです。それでRio Koikeさんのショーの一部を使わせてもらいました。もちろん許可を得て。あれは「お前らどうせアジア人のコメディなんて見ても笑わないんだろ」みたいなことを言っているところなんです。

—なるほど。アルバムにはEPでもリード・トラックのように機能していた「sea side mortel」のセッション版ともいえる、「sea side session」という曲が入っていますよね。この曲はいったいどのような状況でのセッション音源なのでしょうか?

祐也:結構前に友達のイベントで来場者に配るためのコンピレーションを作りたいっていう話をもらって。さっき言った普段使わせてもらっているバーでiPhoneを使って録音した音源です。

夏樹:ドラムも小さいmidi Padだけで。……本当にすごい環境だったよね(笑)。

綾斗:もちろん1発録りで。

夏樹:とりあえず試しに一回やってみようって録ったら、いい感じにローファイで遊べた感じも出たので、「もう、これでいいよね」ってなって。何回やっても上手くこういう感じが出せるとは限らないので。

—それをデビュー・アルバムに入れるっていうのは色々な意味ですごいことですよね(笑)。

祐也:推し曲なんで(笑)。
でも、真面目な話、作品全体のバランスを取る意味でもいいかなって思ったんですよね。あまりカチッとしすぎないようにするというか。それこそ海外のインディ・バンドとかだと遊びみたいなセッション音源をそのまま作品に収録しちゃうのとか結構あるじゃないですか。

綾斗:音楽はユーモアですよ。ぼくは本当にそう思います。

—では次は作曲のプロセスについてお訊きしたいのですが、曲作りはギターで?

綾斗:そうですね。リフからだったりコードからだったり、最初の種は色々あるんですけど、そうやって思いついたいくつかのパーツを繋げて作ったり。

—そこに祐也さんと夏樹さんも加わって肉付けをしていくっていう感じですか?

綾斗:そうですね。最近はようやくLogic(Logic Pro/DTMソフト)を覚えたので、リズムもある程度はPCで作っちゃいます。

—Tempalayの楽曲はループ的な作りが多いと思うのですが、そういった点は意識的ですか?

綾斗:うまく説明できないんですけど……ひとつの曲の3分くらいの中での構成や展開のバランスを取るように考えています。

祐也:最初に綾斗がAメロBメロ〜サビを作ってきてくれることが多いんですけど、そこからどうやって展開していくかで3人で悩むことはありますね。

綾斗:なんとなく頭の中には最初からその曲の理想の姿っていうのがあるんです。あとはうまくバランスをとりながらそこに近づけていく作業というか。

—今の「バランスを取る」という話を聞くと、Tempalayは”サイケ”と形容されることが多いけど、根っこにあるのはやはり”ポップス”なんじゃないかって思います。例えばサイケだったら3分とかじゃなくて7〜8分、場合によっては10分以上の曲もアリなわけじゃないですか。ひたすらループとかさせたり振り切ったこともできる。でも、そういうのはやはりTempalayとしてはやりたくない?

綾斗:そういうのもやってみたい気持ちはあるんですけど……、元々ぼくらそういう音楽で育っていないんでしょうね。だから、今の段階ではそういう曲をひとつの曲としてうまく成立させる方法がわからない。

祐也:しっくりこないよね、たぶん。

—ライブだと少しインプロ的な部分も出てくるじゃないですか、そういう部分を音源に収めようとは思わないのでしょうか?

綾斗:う〜ん、長ったらしくなっちゃうので……。

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—わかりました。ではちょっと話を変えて、祐也さんと夏樹さんにお訊きしたいのですが、Tempalayが本格始動してこの1年半、綾斗さんが持ってくる曲に、変化は見られますか?

夏樹:どういう見方をしたら変わっているかっていう部分が難しいんですけど、綾斗はめっちゃ音楽聴いているので、その都度その都度で、「あ、何かしらに影響されたんだな」とか、「こういう要素入れてきたんだな」っていう部分があって、そこがおもしろいですね。もちろん一貫として綾斗らしさっていうのも絶対あるんですけど。

祐也:おれは結構状況を見てるなって思うんです。駆け出しの頃はとりあえずやってみようっていう感じだけだったと思うんですけど、それで最初に自主盤を作って、その反響の中で実は「そういう風に捉えられたくなかったのに……」っていう部分とかも少なからずあったんです。でも、その後のEP制作ではちゃんとそこが補強されているというか。こう見えて今回のアルバムも制作するにあたって色々ややこしいこと考えてたんだと思います。
あとはベーシストとして言わせてもらうと、ベース・ラインつけるのが段々難しくなってきました(笑)。

—さっきミツメの名前を出させてもらったんですけど、個人的に彼らとTempalayの間に感じる共通点っていうのは、終始熱くならないというか、エモいんだけどそれを表面に出さないというか。そういった抑圧されたテンション感のようなものなんです。そういう部分って作曲の段階で意識していたりしますか?

綾斗:意識はしていないですね。なんなら自分たちではめちゃくちゃエモい演奏しているくらいの気持ちもあるんですけどね。録ってみると抑圧された感じになっているっていう……。だから……たぶんそういうやつらなんでしょうね、おれらって(笑)。

祐也:確かに今回のアルバムも完成してみてから聴いて、暗いとまでは言わないけど、そういう抑圧された感じっていうのは受けましたね。

夏樹:おれのドラムのせいかな。でもこれでも前よりかは抑揚つけようって意識したんですけどね(笑)。

—でも、そういう冷めてるじゃないけど、抑圧された感じがとても今っぽいというか……。

綾斗:確かにそれはよく言われますね。でも、いつも思うんですけど、ぼくら決して冷めてるわけではないんですよ。だって、冷めてる人間が音楽で食っていこうなんて考えないでしょ(笑)。

夏樹:基本的におれらは自分のことをいつも「クソイカしてる」って思ってます(笑)。
あと、今の日本の音楽ってすごくわかりやすい表現ばかりが溢れている気がするので、もっと表面だけじゃなくて奥の方まで読み取ってくれるようになってほしいっていう気持ちはあります。一歩踏み込んだところまで読み取る力をもっと多くの人が持ってくれれば、面白いことになるんじゃないかなって。

綾斗:そうそう。でも、同時にポップでもいたいっていう(笑)。
聴いていて飽きられたくないんですよ。

—なるほど。ちょっとアルバムの話に戻るのですが、アルバム・タイトルが『from JAPAN』 で、収録曲にも「made in Japan」、「This Is TOKYO」っていうタイトルがありますよね。何かこう日本と東京をとてもレペゼンしているようにも思えたのですが、そういう点はどう意識しているのかな、と。

綾斗:「This Is TOKYO」に関しては結構昔の曲で、これは皮肉のつもりでした。『from JAPAN』っていうタイトルに関しては、正直にいうとSXSW出演が決まったので、それを意識して付けました(笑)。
そもそもこのバンドのコンセプトというかテーマみたいなものに、もっと外の世界に出て活動したいっていう思いがあったので。あとは一枚目なのでインパクトのあって、尚且つダサいものにしたいなっていうのもありつつ(笑)。

夏樹:そこに関しては本当に深読みしないでほしいなって感じです。

綾斗:「どうも! Tempalayでーす!日本の東京っていうところから来ました!」って感じです。

—では「This Is TOKYO」の皮肉っていう部分をもう少し教えてもらえますか?

綾斗:まだあまりライブもしていない頃……本当に厨二病みたいな感じの時期があって、ライブ・ハウスのこととか、インディ・シーンとか、本当に色々なことにムカついていて。そういう時に作った曲です。

—でもそういう怒りがストレートに表れないのがおもしろいところだなって思うのですが。

綾斗:そういう自分の感情っていうのは、一過性のものでしかないじゃないですか。ガチンコの政治的なメッセージとかを込めてしまうと、それをずっと引きずっていくことになる。だから、恋愛ソングみたいな曲のリリックこそが本物のリリックなんじゃないかって思います。メッセージってめちゃくちゃ個人的なものだと思うし、わかりやすく伝えてしまうと、そこで止まっちゃうじゃないですか。それ以上の意味にはならないというか、単一的な意味合いしか持たせられない。日本ってめちゃめちゃそういうのが多いなって思ってて。「コップを取ります」「水を飲みます」みたいな。そういうのって例えば「カランコロン ゴクン」だけでもいいと思うんですよ。もちろんリリックに何かメッセージを忍ばせることもあるんですけど、でもそれは後付けの場合もあるし、常にメッセージは変わり続けている。だから、言ってしまえばぼくは自分の曲に責任を取りたくないってことなんですよ。

—1年後だったらまた違った意味やメッセージや意味合いを持たせられるようにしたい、と。

綾斗:そうです。でも、決してそうしようとわざわざ意図してリリックを書いているのではなく、リリックっていうのはそもそもそういうものなんだと思っていますね。

—なるほど。では時間も迫ってきてるので最後にひとつ、Tempalayとしての今後の目標を教えてもらえますか。

夏樹:やっぱりフジロックはルーキーじゃなくてメインの方のステージで出たいですね。グリーンでもホワイトでもレッドでもどこでもいいんですけど。

綾斗:LP出したいです。あとは……金持ちになりたいです(笑)。

祐也:金持ちになりたいし人気者にもなりたいし、友達もいっぱい作りたい(笑)。

夏樹:うん、友達作りたいよね。結構そこだよね、バンドやってて楽しいのって。

祐也:あとはフェスを自分たちでやりたいんですよ。自分たちの友達のバンドとかを集めて。

綾斗:今間違いなくヤバいのに、広いところに届いていないなっていうやつらを集めたいですね。おれらもそれまでにもっと影響力を持てるように頑張るので。


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Tempalay 1st Album 『from JAPAN』
Release Date: 2016.01.06 
Cat. No.:PCD-93973 (CD)
Price:¥2,300 + Tax 
Track List:
01. All Time Long
02. Oh.My.God!!
03. Have a nice days club
04. Festival
05. made in Japan
06. This is TOKYO
07. sea side session
08. good time
09. LOVE MY CAR
10. Cosmo Vacation

【Tempalay オフィシャルHP】
http://tempalay.com/

【Tour Information】

Tempalay 『from JAPAN – WE ARE THE WORLD – TOUR !!!』
●1/30(土)タワーレコード横浜ビブレ店 インストアLIVE (入場無料/18:00~) 
●2/26(金)名古屋CLUB ROCK’N’ROLL
●2/27(土)大阪 地下一階 
●2/28(日)静岡 FREAKYSHOW
●3/06(日)東京 新宿MARZ
●3/15 – 3/20  SXSW2016 出演!!

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