ベトナムはハノイのトラックメーカー・Tenkitsuneが〈Tiniy Waves〉から新曲「To The Phantomile!」をリリースしました。
TenkitsuneはこれまでFOGPAKコンピへの参加やUjico/SnailsHouseのリミックスを手がけるなど、いわゆる”Kawaii Future Bass”とでもいうようなシーンのなかで、大きな支持を集めているトラックメーカーです。
今回の楽曲もヒップホップのビートを下敷きにしながらも、フューチャーベースのエッセンスを取り込み、ゲームサウンドのサンプリングやおもちゃの楽器のような音色を駆使した音使いは、TomgggやHercelot、yuigotら日本のトラックメーカーたちとも共鳴するもの。
イントロから鳴るキャッチーなシンセを基軸にかなりのサンプリング音源が散りばめられた楽曲ですが、特にキャラクターヴォイスの配置のさせ方に頭一つ抜けたセンスを感じますね。
また、個人的には軽めのスカッとした跳ねたビートが、Tennysonにも通じる部分があるように思います。
余談ですが、Tenkitsuneは以前にも「Phantomile Wonderland」という曲を発表していることからもわかる通り、大の『風のクロノア』好きのようですが、やはり今のトラックメーカーたちにゲームミュージックが与えた影響は計り知れませんね……。