XXX

승무원 (Flight Attendant)

XXX / 승무원 (Flight Attendant)
ヒップホップとビート・ミュージックの最先端を走る、韓国の気鋭のラッパーとプロデューサーによるプロジェクト!

韓国のラッパー、Kim Ximyaとプロデューサー、FRNK(フランク)で組まれたプロジェクト、XXXが先月リリースしたデビュー・アルバム『KYOMI (교미) (交尾)』より「승무원 (Flight Attendant)」を紹介。

まず耳を惹くのはFRNKによるこの先鋭的なビートだろう。国内ならSeiho、海外ならArcaや〈PC Music〉周辺を例に挙げたくなるような、ここ数年、時代の一歩先を行く新たな音世界を提示してきた気鋭のプロデューサーやトラックメーカーたちを想起させる、フューチャリスティックかつインダストリアルな音像が特徴だ。様々な飛び道具が次々に飛び出すし、曲の展開も一見不規則に思えるものの、しっかりリフがあったり、時にビートがアップリフティングだったりと、リスナーを掴むフックがそこかしこに潜んでいるので、その先鋭性に置いてきぼりにされることもない。

また、特筆すべきはトラックだけに留まらない。時に凄まじい熱気で畳み掛けるかのように吐き捨てるKim Ximyaのフロウは、その独特の間の取り方を含め現代最高峰のラッパー、Kendrick Lamarを髣髴とさせるというのは言い過ぎではないだろう。暴れ狂うビートに負けじとラップの迫力も圧倒的だ。

XXXはエレクトロニック・ミュージックやヒップホップのリリースを行う韓国のインディ・レーベル、〈Beasts and Natives Alike (BANA) 〉から昨年末、同じく〈BANA〉所属で昨年のアルバム『The Ancedote』がKorean Music Awardで最優秀アルバム賞も受賞したラッパー、E Sensをフィーチャリングしたシングル「Dead Wrong Remix」でデビュー。その後も2016年に入ってからは、「Baekjo (백조 / 白鳥)」が、Apple Musicのラジオ局Beats 1で紹介されたり、パリのレーベル、〈Records Collection〉主宰のコンピレーション・アルバム『2017』(Spincoasterではお馴染みKero Kero Bonitoの「Flamingo」のJulien Mierによるリミックスも収録)に収録されるなど、グローバルな注目を集めていた。

また、トラックを手掛けるFRNKは昨年日本でもK-Popファンに留まらず支持を集めたガールズ・グループ、f(x)のシングル「4 Walls」公式リミックスも行うなど注目の若手プロデューサーでもある。

それにしても現在〈BANA〉のウェブサイトはこの『KYOMI』の超簡素なプロモーションが行われるのみとなっており、これ以上の情報はつかめない状況。このレーベルを取り巻く環境にはまだ謎が多いが、この『KYOMI』では、その作品の先鋭性のみならず、マスタリングが近年もKanye Westの各アルバムやFrank Ocean『Channel orange』などを手掛けた大物Vlado Mellerによって行われるなど、欧米シーンと同時進行する韓国のポップ・ミュージック・シーンの中でも、とりわけ先進的な動きを意識しているようなので、今後も注目したい。

数少ないライブ映像となるこちらのクリップも是非どうぞ。


kyomi artwork

XXX 『Kyomi』
Release Date: 2016.07.09
Label: Beasts and Natives Alike
01. Liquor
02. 우물정자 (Hashtag)
03. 교미 (Kyomi)
04. Too High
05. Pass
06. Dior Homme
07. 승무원 (Flight Attendant)

Daichi Yamamoto

Daichi Yamamoto

Hard To ExplainなどでライターやDJをしております。たま~にブログ(http://dearsilence.jugem.jp/)も更新します。