The Pains of Being Pure At Heart
FEATURE

The Pains of Being Pure At Heart / Simple And Sure


インディーファンなら誰もが垂涎する、ペインズの新曲!

2014.02.28

インディーファンなら誰もが垂涎する、待望の新曲がついに公開!この瞬間を、どれだけの人が心待ちにしていただろうか。

確実に近年のインディーロックを代表するバンドであり、彼らの手によってシーンが一変したといっても過言ではないバンド、The Pains of Being Pure At Heart(ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート)の新曲「Simple And Sure」が公開された。

先日公開されたトレイラーでは、Kipが一人でPainsとして歌っているだけだったのに加え、一部文献では「Alex、Peggy、Kurtが脱退し、Kipが一人ぼっちに」という記述まであったことから、『次のアルバムはまさかKipの弾き語り!?』という説まで出るほど、僕を含め彼らのファンは心配していた。(記事のTOPに、あの写真を使うのも抵抗があったのだけれども)

そのタイミングで発表された今回の新曲。聴いて頂いてわかるように、ちゃんとバンドサウンドとして、しかもこれまでよりも遥かに進化した音として、僕らの元に届けられた。それが何より嬉しいし、個人的な感情で申し訳ないが、安心して涙が出てきたくらい最高なものだった。

これまでの彼らを表す言葉であった「シューゲポップ」や「ギターポップ」の概念などは放り投げて、ポップの最高到達点に行ってくれたように思える、多幸感溢れるコーラスやサビの解放感。でもどこか、切なさを孕んだKipの歌声と歌詞。これこそがPainsだ。何があっても本質は変わらないのだ。そう思うとまた泣けてくる。

この曲を含んだ、4月16日リリースの新作『Days of Abandon』は、プロデューサーにAndy Savoursを迎え、mixをCharlie Hugallが手掛けるなど、万全の状態で世に送り出される予定だ。噂ではA Sunny Day in GlasgowのJen Gomaや、BeirutのKelly Prattが制作に加わったともされている。これほどまでに春が待ち遠しかったことがあるだろうか。

(Text by Takumi Nakamura)


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