INTERVIEW

sui sui duck企画イベント “vogue” 特別座談会

sui sui duck、Lucky Kilimanajaro、YOUR ROMANCE、とけた電球のフロントマンによるラジオ座談会!

2017年7月に全国流通盤となる7曲入りEP『THINK』をリリースしたsui sui duck。”RO69JACK 2015 for COUNTDOWN JAPAN”での入賞に加え、今年の”出れんの!?サマソニ”にて見事ISLAND賞を受賞。”SUMMER SONIC 2017″への出演も果たし、若手バンドの中でもその注目度の高さは頭一つ抜きん出ているといっても過言ではないだろう。

そんなsui sui duckが9月1日(金)に渋谷TSUTAYA O-nestにて、YOUR ROMANCE、Lucky Kilimanjaro、とけた電球といった注目度の高い若手バンドを招いた自主企画イベント、”sui sui duck presents “vogue””を開催する。その連動企画として、sui sui duckがレギュラーでナビゲーターを務めるラジオ番組『FM PORT MUSIC CONVOY THURSDAY』にて本イベントを特集した回が2017年8月10日の放送で組まれることとなった。同番組ではsui sui duckの渋谷勇太がホストとなり、Lucky Kilimanajaroからは熊木幸丸、YOUR ROMANCEからinui、とけた電球から岩瀬賢明がゲストとして参加。各バンドのフロントマンが一同に会し、トークが繰り広げられることに。

今回、Spincoasterではその収録の一部をレポートすることに。当日は筆者が進行を務めさせてもらい、彼らのミュージシャンとしてのルーツや今の音楽シーンについて、率直な意見を語ってもらった。本稿から現場の和気藹々とした雰囲気が伝わってくれれば幸いである。

また、彼らのことが気になった方は9月1日(金)渋谷O-nestにぜひとも足を運んでみて欲しい。

Text:Kohei Nojima
Photo:Kazuki Takahashi (sui sui duck)

[ L→R:inui(YOUR ROMANCE)熊木幸丸(Lucky Kilimanjaro)渋谷勇太(sui sui duck)岩瀬賢明(とけた電球)]


―Spincoasterではイベントに出演するバンドのみなさんのことはもちろん、普段からインタビューも含め色々な音楽情報を発信しています。本日はこの対談を記事にさせてもらえるということでお邪魔しました。みなさんよろしくお願いします。

一同:よろしくお願いします!

―せっかくミュージシャンが4人も集まっているので、ここから20、30分間は真面目に音楽の話をしていけたらなと思います。

渋谷:ついにね(笑)。

―まずは挨拶がてら、みなさんが音楽やバンドを始めたキッカケを教えてもらえたらと思います。最初はsui sui duckの渋谷さんからお願いします!

渋谷:僕は父がバンドをやっていたので、小さい頃から音楽に触れる機会が多くて。3歳からチェロもやっていて、クラシック上がりなんですけど、最初友達にバンドに誘われた時に演奏したのはポルノグラフティですね。その後、ちゃんとギターを練習しようと思ったのはEaglesの「呪われた夜(原題:One of These Nights)」という曲を聴いた時ですね。「Hotel California」もそうですけど、Eaglesの曲ってギター・ソロが長いんですよね。そこでギターってこんなにメロディアスでいい楽器なんだということを知って、本格的にギターを始めました。

―なるほど。ではLucky Kilimanjaroの熊木さんはどうですか?

熊木:僕もバンドを組んだのは結構遅くて、最初はずっとアコースティック・ギターをやっていたんです。ギターを始めるキッカケになったのは実は僕もポルノグラフティで。ポルノグラフティは広島出身なんですけど、その広島の凱旋ライブの映像をBSか何かで観たんですよね。それで「メリッサ」のハルイチさんのギターが超かっこよくて。

渋谷:カッコイイすよね~。

熊木:で、「カッコイイな〜。おれもやろ!」って始めたのが最初ですね。家にアコースティック・ギターがあったので、とりあえずそれを触っていたんですが、よく分かんないんですよね。「なんであんな音が出せるんだろう?」って(笑)。

渋谷:アコギは歪まないですからね(笑)。

熊木:なので、しばらくはスピッツを弾き語りとかしてました。

―それはいつ頃の話ですか?

熊木:中3とかですね。バンドを組んだのは高校の学祭の時かな。HAWAIIAN6をやりました。

渋谷:スピッツをやってた人とは思えないチョイスですね(笑)。

熊木:当時は結構、激しいのが好きでした。

inui:意外ですね~。

―今でこそバンドでは弾かないですけど、熊木くんはギターもかなり弾けるんですよね。

熊木:高校の時、僕メタラーだったんです(笑)。

一同:ハハハハハ!(爆笑)

―じゃあ、次はとけた電球の岩瀬さんお願いします。

岩瀬:さっき渋谷さんもオーケストラをやっていたと言ってましたが、僕も小2からトランペットを10年くらいやっていまして。

一同:へぇ~。

岩瀬:楽譜とかは読めたんですけど、歌とかにはあんまり興味なくて。中学に入ってから周りが聴いているからEXILEを聴き出したりとか、本当にその程度だったんですけど、高1の時にYouTubeでペトロールズの長岡亮介さんが弾き語りで演奏している「雨」の動画を観て、こんなにカッコいい人がいるならおれもバンドやりたいな、と思って。ちょうどギターを少しずつやり始めたタイミングというのもあり。そこからですね。

―当時一緒にバンドをやる人はいたんですか?

岩瀬:誰もいなかったんですよ。で、僕は部活でマンドリン・クラブに所属してまして。

一同:マンドリン・クラブ!?(笑)

岩瀬:高校に軽音部がなかったんで。マンドリンを弾いていて(笑)。そこにわりとバンドが好きな人が集まっていたので、同期2人と先輩と集めてコピバンからバンドをスタートさせましたね。

―マンドリン・クラブの経験は今に活きていたりしますか?

岩瀬:わりかし……。マンドリン使った曲とかもありますし。レコーディングでマンドリン使ったり。

渋谷:マンドリン掘り下げるとは思わなかった(笑)。

岩瀬:結構役には立ちましたね。弾ける楽器も増えましたし。

―なるほど。では最後、YOUR ROMANCEのinuiさんはどうですか?

inui:僕も母親がThe BeatlesとかUSの古いポップスとかが好きで、洋楽が結構家で流れてたんです。それを熱心に聴いていた訳ではないんですけど。あと、僕すごい年上の兄が2人いて、1番上の兄がどっか行ってたんですけど、小5か小6の頃に5年ぶりに帰ってきまして。部屋から出てきて「風呂上がったらいいもの聴かせてやる」って言われて。

渋谷:風呂は入るんですね。

inui:明日も学校なんでまず風呂だって(笑)。で、風呂上がって「何?」ってパンイチで行ったら、アメリカのFoo FightersってバンドのHyde Parkか何かでのDVDを観せられて。最初ステージに幕を張っているんですね。「All My Life」って曲が1曲目なんですけど、最初「ドゥドゥドゥドゥ」ってブリッジ・ミュートが静かに始まって、16小節くらいやったらドラムが「バーン!」って入っていきなり激しくなるんですね。その「バーン」の時に幕も「バーン!」って同時に爆発して落ちるんですよ。

―はいはい。

inui:それを見た時に「これだ!」って思いました。

一同:ハハハハハ!(爆笑)

渋谷:細かい!(笑)

inui:「ドゥドゥドゥドゥ」、「バーン!」、「これだ!」です。

―その一発で志したと。

inui:ほんと趣味がなかったんですよね。ゲームもやんなかったし。基本的には外で木の実とか潰してた。

渋谷:絶対ウソでしょ!(笑)

熊木:そんな子供います!?

inui:木の実を潰したり、花を愛でたり、あとは短歌を詠ったりとか。

熊木:ひとりだけ平安時代に生きてるじゃないですか!(笑)

渋谷:ロマンス星人は木の実、潰さないでしょ(笑)。

inui:そんな何もなかった、僕がそこで衝撃を受けて音楽を始めたって感じですね。

―ちなみに、みなさんバンドやったらモテるんじゃないか、みたいな思いはありましたか?

渋谷:みんな思うんじゃないですか?

岩瀬:思いましたよ。

inui:異常に思った(笑)。

熊木:97%くらいそれですよ。

渋谷:97%ってベクトルおかしいすよ(笑)。

―実際どうですか?

渋谷:死ぬほどモテなくないですか?

岩瀬:全然モテないですね。やっぱり、顔がいいヤツがモテるっていう。どこにいても。

inui:結局はね。みんな美味しいものが食べたいとの同じで。

岩瀬:中身とか関係ないっすから……。

―なんか暗い感じになっちゃったんで、次のお題に行きますか。今回、sui sui duck企画のイベント・タイトルが、流行を意味する”vogue”ということで、音楽の流行についてみなさんとお話して欲しいとのことなんですが……。まず、最近の音楽のトレンドと言いますと、世界的にはもうストリーミング・サービスが主流になってきて、それに合わせて作られる音楽も変わってきています。例えばイントロ。80年代であれば平均20秒ほどあったイントロが、今は5秒くらいが主流とか。

渋谷:おお。めっちゃ短いっすね。

―あとは曲のタイトル。昔は長いタイトルの曲も沢山あったんですが、今はワン・ワードが主流になってきています。sui sui duckとかまさにそうですよね。

渋谷:ワン・ワードですね。

―初見でパッと覚えられる曲名が主流になってきていると。そういった動きが世界的にはあるんですが、みなさんもいっぱい音楽を聴いていると思うんですけど、そんなみなさんが感じていることや、トレンドから影響を受けているなと思うことがあれば教えて欲しいなと。

一同:う~ん。難しいっすね~。

inui:やっぱり影響は常に受けますよね。たぶん、みんな日常的に新譜とかチェックしてると思いますよ。日常的に聴くものが音楽に反映されていると思うから。影響は受けてるんじゃないですかね。

渋谷:昔より、ストリーミングのせいか色んなアーティストから影響を受けることが多くなってきたような気がします。

岩瀬:あんまり深く掘り下げなくなりましたね。ストリーミングを使うようになって。

渋谷:ひとつのアーティストが「すごい好き!」と言うよりは、色々好きって感じ。

岩瀬:「曲が好き」って感じのが増えてきました。

渋谷:こういう層のアーティストが好き、みたいな。

inui:最近のヒップホップでも、すごい大スターが何人かいるって感じじゃなくて、中くらいのスターみたいなのがいっぱいるって感じですよね。彼らがフィーチャリングとかコラボレーションした新曲が毎週上がってくるんですけど、そうすると毎日ちょっとずつ楽しくていいなって感じがしますね。逆に昔は信じられないくらい、本当に大爆発みたいな楽しいことがひとつあっただけで一ヶ月くらい生きていた気がするんですけど。

一同:あぁ~。

inui:僕はそっちの方がロマンチックだなと思うんですが。

渋谷:ロマンチック出た(笑)。

inui:これは真面目な話ですが、何か革命的なことが起きて2年くらいその話をしちゃう、みたいな。今はそうじゃなくて、先週聴いてた曲すらも今週はもう聴かない、みたいな。

渋谷:確かに。それは分かります。

inui:ちょっと悲しいなって。

―今のお話は聴き方としての流行りですかね。音楽的には何かあります?

熊木:なんか消費する流行りと作る側の流行りって違っていて、僕は作り方が気になりますね。こういうサウンドが流行っているから聴くっていうことじゃなくて、単純に自分が気になる音っていうのが出てくるじゃないですか。明らかに今までの感覚にはなかったものというか。なので、クラシックな作り方よりも、例えばちょっと前ですけど、Arcaとかとんでもない音を出すじゃないですか。作り方が飛び抜けているというか。あと、最近では全体的に昔よりも音数が少なくなってきているじゃないですか? だからこそひとつひとつの音に対する作り込み方が全然違うなと。

inui:確かに。

熊木:僕もそうですけど、日本の人って音を重ねがちじゃないですか? じゃなくて、ひとつの音がどうできているのかが気になっちゃいますね。

―共通して最近のトレンドに対して感じるものってありますか? 例えばシンセの使い方とか。

熊木:ずっとですけど、シンセは80’sっぽいのが流行ってますよね。

inui:うちも80’sですね。

熊木:でも、最近はそうじゃないポスト・ダブステップのもっと先というか……あえてEDMの音をゆっくりした曲で使うとか。

inui:結構は最近ヒップホップでもそういう音多いよね。

熊木:全然EDMの音は自分に向いていないんだけど、あえてEDMの音を使うことでハッとさせられるというか。

渋谷:作る側の流行っすね~。

inui:頭いい感じの話だったわ~。でも、分かるよね。新しいものを聴く時に分析しちゃうのって。最近、YouTubeには作った工程の映像とかもあるよね。

熊木:海外はテクニカルな面を共有する文化がありますよね。

渋谷:ライブ形式でYouTubeとかでリアルタイムで作っていく人もいますよね。

inui:最近、Childish Gambinoと「Redbone」を作った人の制作の動画を観て、一番思ったのは「すんげぇ適当だな」って思った。ギターとか、超適当に録るのよ。適当にポンポンポンと録って、流れ作業のようにまとめてスルンってできるみたいな。

渋谷:それがカッコいい。

inui:「うそーん!」って思って。「こんな感じでできんの!?」って。それに比べて僕らは必死こいて録音してるなって思って。

熊木:アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)がFoo Fightersのスタジオに行って録ったら、「コピペしないの?」って言われたらしくて。「2番もちゃんと録るんだ」みたいなことを言われたとか。

渋谷:そんな感じなんだ。

熊木:意外とローテクだったりするとか。

inui:海外の音はヴィンテージのコンソールとか、そういう感覚なのかなと思う。その人たちが持っている特別な技術というよりは、昔からあるものが残っているんじゃないかな。地震とかもないし。

渋谷:スタジオとか古いところ多いですしね。日本だとポンポン作るけど、その代わりどんどん潰れる。

熊木:何かのミキシング・エンジニアの記事で読んだんですけど、日本はドラム、ベースって土台を作っていくスタイルが多いんですけど、海外では全ての音が並行になっていて、それを調整して作っていくみたいです。どこまで当てはまる話かは分かりませんけど。確かにそういう感覚はあったりするのかなと。だから、根本的な音の組み立て方や考え方が違う。

inui:あと、無理にまとめようとしないですよね。日本だと最終的にリヴァーブで全部くっつけるみたいなイメージがあるけど、海外は色々なところに音をポンポン置いてあるじゃないですか。あれはいいなぁと思いますね。日本のエンジニアさんだと大抵は聴きやすく、綺麗に一つの丸にしてくれるんですけど、海外の場合は小さい丸が色んなところにある、みたいな感じがします。

渋谷:たまに「ギターめっちゃ遠い」みたいなものありますよね。

―なるほど。ちなみに岩瀬さん的には何かありますか? 流行とは遠いところの音楽をやっている印象ですが。

岩瀬:そうですね。僕はあんまり流行とか気にして生きていなくて。海外の音楽もそんなにたくさん聴かないし。どこの国でもあると思うんですが、流行とかとは関係なく、ずっと続くものってあるじゃないですか。例えば日本だとミスチルとかサザンとか。どの世代の人が聴いても評価される音楽が絶対にあると思っていて。そういう曲に共通している特徴って、「歌詞がいいこと」かなって思っているんですね。さっき僕がかけたDaniel Powterの「Bad Day」は歌詞もめちゃくちゃよくて、すごい好きなんです。今、Suchmosとかが出てきてファッション性も含めて若者やこれから音楽を始める人にも色々と影響を与えているとは思うんですが、それでも僕は歌詞がいいバンドが流行とかに流されつつも残るのかなって思っています。なので日本語で歌詞がいい曲を書きたいですね。

inui:大正義ですね(笑)。色々言いましたが、みんな思っていることは一緒だと思うんですよね。

熊木:みんな流行りの音を作ろうとは思っていなくて、みんなそれを踏まえた上で自分は何をしようかなってことを考えるから、意外と流行に対する意識はないんじゃないですかね。

inui:僕は新しい音楽を聴くのはどっちかというと友達のためなんだよね。友達とパーティした時にみんなが知ってる曲で一緒に盛り上がりたくて聴いているというか。なので、自分が曲を作る時は今、ストーンズ(Rolling Stones)のファンク期にハマっていてそういうところからのインスピレーションの方が多いかな。正直に言うと。でも現代人だしなって、そこに新しいものも入れてみたいな。

渋谷:僕、この前、ストーンズのライブ行ったんですが、全然ギター弾けてなくて最高でしたね(笑)。

一同:(爆笑)。

inui:おじいちゃんだから弾けてないのかな? って思って昔の音源聴いてみたら昔も全然ヘタなんですよ(笑)。

渋谷:それでも1曲目を聴いたら泣いちゃったんすよ。

―ちなみに今後こういう音楽やこういうスタイルが流行るだろうっていう予測みたいなものってあったりします?

一同:わかんないっすね~。

―個人的に思っていることなんですけど、海外で流行ったものが何年かしたら日本にも入ってくるじゃないですか。で、Calvin Harrisの『Funk Wav Bouncys Vol.01』は今のトレンドを凝縮したようなすごいアルバムだと思うんですね。Daft Punkの『Random Access Memory』以降のブラック・ミュージックやディスコのブームに目配せしながら、EDMで一時代を築いたCalvin Harris自身がこれまでに培ってきたこと、例えばみんなで歌えるフックを曲の中に入れるとか、そういう要素を取り入れつつ、さらに今の時代を代表するアーティストを沢山ゲストに招いて、しかもアルバム内ほぼ全ての曲にラップがあるっていう。で、音楽的にもそうなんですけど、それ以前にひとりのDJがひとつの曲の中で、シンガーとラッパーを招いてプロデュースするっていうスタイルは意外と日本でもあんまりないのかなと思っていて。

渋谷:確かに。

―日本でも、tofubeatsが色々なシンガーやラッパーとコラボしていますが、同時にっていうのはやってないんじゃないかなと。

渋谷:そうですね。片方だけな気がしますね。

-今後そういうスタイルでのリリースが日本でもたくさん出てくるのかなと勝手に思っています。

熊木:さっきのSpotifyの話とも通じる話ですよね。単曲でどれだけおもしろいことができるのかっていう。

渋谷:なんていうか。コラボレート世代? コラージュ世代!?

inui:味の濃いものを一緒にしちゃって、むっちゃ濃いヤバイ一発を放ち続ける、みたいな。

渋谷:昔みたいにアルバムでひとつ完成といういうよりは、単体をポンポン出していくみたいな形が主流になってくるのかなと思います。あまりコンセプト・アルバムとかって最近ないですもんね。

inui:YOUR ROMANCEは去年出しましたけどね。でも、暗かったな……あれは。

―ちなみに、みなさんみたなバンドっていう形式だと、あまり外部のアーティストを呼んでっていう感じでもないんですかね?

inui:僕らは一回ありますけどね。ファーストEPの「GINZA」っていう曲なんですけど、もうひとりのボーカルのシンジってやつがレコーディングの前日にソロのライブで対バンした女の子の歌がすごくよかったらしくて。「明日のレコーディングで歌ってよ」って連れてきて、僕らも「初めまして」っていう状態で歌ってもらったんですけど、それがすごいいよかったからそのままリリースする、みたいなことがあって。あれは刺激的でしたね。今まで横で聴いていたモノとは聴こえ方も全然変わったし、自分たちにない要素を入れるのもおもしろいなって思いましたね。

岩瀬:僕もこの前女の子を呼んで録りました。僕のバンドのロゴを書いてくれている女の子がいるんですけど、その子とたまたまカラオケに行った時に、この子の歌い方とか声とかめちゃくちゃいいなと思って。「次のアルバム録るからこの曲一緒に歌ってくれない?」って。完全に歌は素人だったんですけど頑張ってくれました。

渋谷:まさかカラオケに行ってそういう目線で見られてるとは思いませんよね(笑)。僕らは前にレコーディングした時はまだメンバーが固まってなかったんで、レコーディングの一週間くらい前に声をかけてそのままメンバーになりましたね。2人も。

熊木:僕は初めからコンセプトが決まっていて、ひとりでデモからガッチリ作ってしまうタイプなんで、あんまりそういうことは考えなかったですね。もし外部の人を呼ぶなら、そういう前提で始めると思います。

―一曲でゲストを入れまくったら、ライブはどうするんだろうみたいな話もありますよね。

渋谷:確かに。

inui:でも、最近のDJのライブとか、もう曲流してるだけとかもザラじゃないですか。それで客も「わ~!」ってなるし、もうライブってあれでいいのかな~なんて思っちゃいますけど(笑)。

渋谷:バカみたいに盛り上がりますよね。

inui:ライブが運動とかカラオケする場所になっちゃってる感じがしますよね。

渋谷:でも、DJのイベントでも、たまに太鼓だけめっちゃ置いてるイベントないですか? シンバルが突然立っているとか。

inui:フィジカル感を強くするために、ドラムだけは生っていうライブ・セットの人も多いですよね。

熊木:昔観たDÉ DÉ MOUSEさんはツイン・ドラムで、真ん中にDJとしていて、めちゃくちゃライブがカッコよかったですね。

―では、そろそろお時間のようなので、まとめに入りたいと思います。まとめと言いましても……。

渋谷:流行りというよりも、「曲作りとは」みたいな話になっちゃいましたね。

―うーん。では、ここにいるみなさんがこれから新しいトレンドを生み出していくようなアーティストになっていけばいいんじゃないですかね。

渋谷:最後、なんか投げやりじゃないですか!?(笑)

岩瀬:急にポーンて投げられた(笑)。

一同:(爆笑)


【イベント情報】

“sui sui duck presents “vogue” supported by Spincoaster”
日程:2017年9月1日(金)
会場:渋谷TSUTAYA O-nest
料金:前売り¥2500(消費税込/ドリンク代別)
出演:
sui sui duck
Lucky Kilimanjaro
YOUR ROMANCE
とけた電球

■イベント詳細:https://www.suisuiduck.com/live

■sui sui duck オフィシャル・サイト:https://www.suisuiduck.com/

Spincoaster

Spincoaster

Spincoaster(スピンコースター)は、独自に厳選した国内外の新鋭MUSICを紹介する音楽情報メディアです。