4月5日(土)に南青山のクラブラウンジLe Baron de Paris(ル バロン・ド・パリ)にて開催されるSpincoaster初のイベント「SPIN.DISCOVERY -Vol.1-」。この日Hercelot、Shiggy Jr.の他に出演する三組目のスペシャルゲストは、以前Spincoasterでも取り上げているCEO(シー・イー・オー)！当日はDJセットでの出演となりますが、日本で観るにはかなりレアな機会となるはず。ここであらためて彼のプロフィールや楽曲などをご紹介したいと思います。
Profile：
インディーレーベルSincerely Yoursの主宰者でもあるスウェーデンのエレクトロ・ポップ・デュオ、The Tough Alliance。その片割れであるEric Berglundが、2009年のデュオ解散後に新たにスタートさせたソロ・プロジェクトがCEOです。
Sound Style：
その音楽性は、ひとことでエレクトロ・ポップとは括れないほどにユニークかつ多様な面を持っています。どこかメルヘンチックなメロディーは童謡のように牧歌的で、トライバルなビートや和的なエッセンス(『Whorehouse』には「Harakiri」という曲が収録されていたり、『White Magic』収録の「No Mercy」では日本刀の音をサンプリングしたビートを聴くことができます)を融合させたサイケデリックでバレアリックなサウンドは、フェイスペインティングを施した強烈なアーティスト・ビジュアルとともに唯一無二のセンスを感じさせます。
“No Mercy”
「No Mercy(＝無慈悲)」というタイトルに反して殺伐とした雰囲気は全くなく、和楽器風のトライバルなビートが乱れ飛ぶキャッチーな曲。
Discography：
2010年6月 デビューアルバム『White Magic』をModular / Sincerely Yoursよりリリース
2014年2月 セカンドアルバム『Wonderland』をModular / Sincerely Yoursよりリリース
※『Wonderland』国内盤はTugboat Records / P-VINEよりリリース
それぞれのアルバムから代表曲を一曲ずつどうぞ。
“Come With Me”
CEOの名刺代わりとも言えるドリーミーなダンス・トラック。子供の声のようなサンプリング・ヴォイスがリピートされ、低音域をカットした四つ打ちキックとシンセ・ストリングスが特徴的。何より、ダンス・トラックである以上にポップ・ソングとして成立しうる、とても親しみやすいメロディーラインを備えています。
“Whorehouse”
『White Magic』収録曲と比べパーカッションがより強調された、Animal Collectiveにも通じるプリミティヴ(＝原始的)なグルーヴを持つ曲。この曲は以前Spincoasterでも紹介されています。
記事：CEO / Whorehouse
CEO – “Wonderland”
1. WHOREHOUSE
2. HARAKIRI
3. MIRAGE
4. IN A BUBBLE ON A STREAM
5. WONDERLAND
6. jUjU
7. ULTRAKAOS
8. OMG
9. Everything Is Gonna Be Alright *
10.Halo *
*日本盤ボーナス・トラック
解説：青山晃大
歌詞・対訳付き
Tugboat Records / P-VINE
ボーナストラックの「Halo」は、Beyoncéの2008年作『I Am…Sasha Fierce』に収録された大ヒットシングルのカバー。2011年にリリースされたCEOの7インチ「Illuminata」に収録されていた曲です。「Halo」とは聖像などの頭部や全身を囲む後光・光輪の意味で、もともと宗教色の強い曲ですが、CEOによるカバーはより一層荘厳で神秘的なムードに満ちたアレンジに仕上がっています。
“Halo” [Beyoncé cover]
そんなCEOのインタビューが以下のサイトに掲載されているので、こちらもあわせてぜひ。
Public Rhythm – Interview: CEO
lights + music – Interview: CEO
4月5日はぜひとも「SPIN.DISCOVERY -Vol.1-」にお越しください！
