Rootscoaster Vol.17

吉牟田直和 (テスラは泣かない。)

Rootscoaster Vol.16は、''テスラは泣かない。''より村上学氏に続いて吉牟田直和氏(Ba)の登場です。

Rootscoaster Vol.16は、”テスラは泣かない。”より村上学氏に続いて吉牟田直和氏(Ba)の登場です。鹿児島から”マグマロック”を世界に届けるべく活動しているテスラの中でもとにかくステージングが派手。縦横無尽にステージを駆け巡る彼の姿からはあまり想像がつかないですが、大の活字好きで常に本を持ち歩いているとのこと。ソロでコラム連載などの執筆活動もしている彼らしい独特のコメントが到着しました。

(Written by achico)


1.Radiohead / Airbug

ある日友人から借りた、Radiohead「OK computer」の一曲目。『airbug』の、イントロに、一瞬で殺られる。たった、十八小節。たった三十秒の衝撃。ディストーションの聴いたギター。後ろにひっそりと鳴らされるベルのリズム。アルペジオの音。と。何か、ストリングスの音も混じっているだろうか? そして、七小節目。R側の空間には、三拍子のポリリズムが追加される。全てが重なり、混ざり合い、溶け合って…。嗚呼、音像を失うか!と思えた瞬間!乾いたドラムがビートを刻む。ようやく僕らは大地を拝む。が、もう、駄目だ。その二小節後には、thom yorkeの声が僕らを空の彼方までぶっ飛ばし、colin greenwoodのベースが、地中深くマントルの中にまで連れて行く。もう駄目だ。もう駄目だ。もう、駄目なのだ……。


2.YES / Owner Of A Lonely Heart.

小さい頃から父親の書斎によく籠り、彼のパソコンで文章を書き、彼の難解な医学書を読み耽り、彼のレコードを聴いた。きっと、ソレが僕の原体験に違いない。が、レコードという構造上、『曲』という概念が、幼い僕には曖昧で。今回、僕は“一曲”を選ぶのにとても時間がかかった。アルバムは間違いなく、『90125』。後期YESの、洗練されたcity感、そしてバンド内部の緊張感が、そのままパッケージングされている。——さて、「三つ子の魂百まで」と言う言葉が在るが、今年27歳になる僕は、大して何も変わっていない。今でも文章を書き、小説を読み、音楽を聴いている。まあ、変わったことと言えば、ちょっとは“外”に出るようになったことくらいだろう。ところで、「三つ子の魂百まで」英語で書けば、「The child is father to the man(少年は“大人”の父)」それでも、僕とパパの関係性は、確かにこの曲に残っている。しかも、27歳。コレは僕の父親が、僕のパパになった年齢だ。まだまだ、僕はLonely Heart!……頑張ろう(笑)


3.Aphex Twin / Xtal

音楽のルーツと言うことで、一曲くらい邦楽も盛り込もう!と思ってみたが、なんや、締め切りの時間を30分過ぎて……あれま。ちょっと眺めてみれば、僕は案外、長い文章を書いている。と言うことで、僕の“文章”の方の、ルーツミュージックを載せてみる。さて、「“文章”の、ルーツミュージック」なんて、イカしてるよーで、なんやワケノワカラナイもんだから、説明する。僕は文章と言うものに向かい合う時、三つのモノが必要不可欠で。“極上のミュージック”、“煙草”、そして、“カフェイン”。その三つが無くちゃ駄目なのだ。まるで、時代遅れ。まるで、80年代の文豪スタイル (笑)——でも、Apex Twinは80年代に“Xtal”を書いた。『Selected Ambient Works 85-92』なんて洗練されたスタイルだろう!——つまり。僕は、そんな一曲を投入して、文字を書く。まあ、ライブのSEみたいなもんだろーかね?


Message

まあ、まあ。驚くほど、便利な世の中である。原稿の依頼を受けて、「何を載せよー」と考えて、僕はとりあえずネットの海を泳ぎ回る。曲を決めて、正しい表記をwikipediaで探して、探して、細かい知識を引用する。ネット。ネット。ネットばかり。まあ、便利なものなのだ。が!そんな広大なインターネットの海の上、僕と君は“Spincoaster”で出会ったわけだ。ってことなら、もう、ソレは『便利』を通り越して、『素晴らしい!』……が。さらに僕と君との関係を素晴らしくさせよーってならばさっ。テスラは泣かない。 / TESLA doesn’t know how to cry.も、買ってくれ。って(笑)僕は、願う。そして、現実の世界でも君に会えることを祈る。(つまりは、「ライブに来てね」ってことだろう笑) ——さてさて、最後にもう一つ。僕はこの文章を書くにあたって、『3』という数字にこだわり続けた。何故なら、『3』という数字にこだわり続けたバンド。“ゆらゆら帝国”。これも僕のルーツのひとつ。「一つは  二つめに続く  二つめのは  三つめに続く  三つめのは  最初に戻る(3×3×3より)」そんなルーツのループに、君も、迷い込んで行って欲しい。


吉牟田直和

テスラは泣かない。(Bass)
2008年、大学在学中に軽音楽サークルの先輩である村上(Vo / Gt)とテスラは泣かない。を結成。2011年、現編成で挑んだRo69 jackオーディションに入賞。勢いそのままにリリースした初の全国流通作品『High noble march』がタワレコメンに選出され、地元鹿児島だけでなく全国のCDショップで強力プッシュされることとなる。その後、インディーズレーベルからミト(clammbon)プロデュース曲含む1st mini album『Anderson』リリース。2014年4月、シングル『Lie to myself』でEMIからのメジャーデビューを果たす。6月25日メジャー1st ALBUM『TESLA doesn’t know how to cry.』リリース。

アルバムリード曲『Cry Cry Cry』MVはこちら

【1st ALBUM『TESLA doesn’t know how to cry.』】

(初回限定盤CD+DVD,紙ジャケット仕様)TYCT-69018 ¥3,500+税
(通常盤)TYCT-60036 ¥2,759+税

1.Cry Cry Cry
2.Lie to myself
3.my world is not yours
4.fuga
5.めんどくせえ
6.Arc
7.cold girl lost fiction
8.パルモア
9.シャドウ
10.Someday

※初回限定盤DVD収録内容
TOUR 2013 Anderson -the first cry@鹿児島・CAPARVO HALL(2013/11/30)
1. fuga
2. イムソン
3. my world is not yours
4. アンダーソン
5. cold girl lost fiction
6. 梵
7. Arc
8. Shake your hands saying good bye.

【「TESLA doesn’t know how to cry.」release tour 東京公演】
7/18(金)@東京・渋谷WWW 開場/開演 18:30/19:00
前売/当日 ¥2,500/¥3,000 (ドリンク代別) ※整理番号有り

Official Site : http://www.tesla-cry.com/
Twitter:https://twitter.com/tesla_cry

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