FEATURE

Rootscoaster Vol.136 / odol


6人体制となり新たなモードに入ったodolのミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf.)のルーツとなった3曲とは

2017.09.20

ミュージシャンや著名人に自身のルーツとなった楽曲について語ってもらう企画”Rootscoaster”。今回は本日9月20日(水)に1st EP『視線』をリリースするodolが登場。

odolは2014年の結成直後に2FUJI ROCK FESTIVAL’14″内の”ROOKIE A GO-GO”に出演するなど、各所から大きく注目を浴び、2017年にはTwo Door Cinema Clubのオープニング・アクトに抜擢される。その一方で、音楽レーベル/プロダクションである〈UK.PROJECT〉に所属し、同レーベルが主催するイベント”UKFC on the Road 2017″に出演するなど、洋楽・邦楽問わず多方面のリスナーに向けた活動を行っている。

6人組となって初めてのリリースとなる本作『視線』は。ロック・バンドという枠から解き放たれ、odolが新たなモードに入ったことが大いに伺える野心作。シューゲイザー、ネオ・ソウル、ダブステップ……と、その活動スタイルと同様に多種多様な音楽性が垣間見ることができる。今回はそんなodolにおける楽曲制作の中心人物、ミゾベリョウと森山公稀にそれぞれのルーツとなった楽曲を紹介してもらった。

Text by Spincoaster


ミゾベ リョウ (Gt.Vo)

1. Mr.Children / Sign

音楽というものに興味を持つようになったきっかけの曲です。小学生の頃、家のコンポから流れてきたメロディに受けた衝撃は、今でも思い出せるほどです。


2. GENERAL HEAD MOUNTAIN / 手紙

高校生になり、自分自身も曲や詞を書くようになってから知った曲。歌や息づかい、言葉の並べ方、全てにおいて影響を受けました。


3. Oasis / Stand By Me

自分の中での、「ロック・バンド」というものに対するイメージの原点なのかなと思います。初めて聴いたのは中学生の頃でしたが、やはり今聴いても色褪せぬ名曲。


Message

自分のルーツについて遡るときによく思うのが、自分にとって特別な時期に出会った音楽は格別だということです。そんな曲を聴けば、音楽は少しだけその頃に時間を巻き戻してくれます。僕はそんな音楽が好きです。

森山 公稀 (Pf)

1. YELLOW MAGIC ORCHESTRA / 東風

YMOには影響を受けすぎており、「ここに影響を受けた」などと語ることすらできませんが、僕が(おそらく)初めてYMOに出会ったこの曲を選びました。中学生の頃の僕は、変な曲なのになぜか興奮してしまうこの感触に戸惑いつつも、取り憑かれていきました。


2. Igor Stravinsky / 春の祭典

高校生の頃、生粋のバンドマンだった僕に音楽というものを深く知りたいと思わせてくれた曲。それまで退屈だとしか感じなかったクラシック音楽的なサウンドに、こんな音楽があるのかと目を覚まされました。たくさんの録音がありますが、ぜひこのワレリー・ゲルギエフ&キーロフ歌劇場管弦楽団の演奏を聴いてみてください。


3. Allen Stone / Unaware

最後の一曲をどうしようかとiTunesを遡っている中で、ふと目に止まってセレクトしました。本当に何回聴いたか分かりません。高校の通学中のバスで必ず聴いていました。ただただ「歌、スゲー」と。見つけた時はすぐにodolのボーカル・ミゾベ(当時もバンドを組んでいた)に連絡しました。

Message

影響を与えてくれた音楽は無数に存在していて、その影響の強さは選ぶタイミングによっても変わるものです。僕は、ありがたいことに「自分が影響を受けた曲ってなんだろう?」と改めて考える機会を頂くことも多いのですが、その時に半ば強引に絞り込んで選んだ曲から再び影響を与えてもらうことができます。音楽が好きなみなさんも、ぜひ「自分の人生において影響を受けた曲」を無理矢理、1つや3つに絞ってみてはいかがでしょうか。必ず、再び音楽に出会い直すことができると思います。


Profile

odol

2014年東京にて結成。
同年、”FUJI ROCK FESTIVAL’14″内”ROOKIE A GO-GO”に出演。
2015年5月、1stアルバム『odol』をリリース。
2016年5月、2ndアルバム『YEARS』をリリース。タイトル曲「years」が日本郵便「ゆうびん.jp/郵便年賀.jp」のWeb CMに起用される。
11月、早川知輝が加入して6人体制となる。
2017年1月、新木場STUDIO COASTにて開催された、Two Door Cinema Club来日公演のオープニング・アクトを務める。
9月、1st EP『視線』をリリース。


【リリース情報】

odol 『視線』
Release Date:2017.09.20 (Wed.)
Label:UK PROJECT
Cat.No.:UKCD1168
Tracklist:
1. GREEN
2. 狭い部屋
3. 私
4. またあした
5. その向こう側
6. 虹の端

■odol オフィシャル・サイト:http://odol.jpn.com


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