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Rootscoaster Vol.107 / 辻林美穂


待望のデビュー・アルバムを先日リリースした気鋭の女性SSW、辻林美穂の音楽的ルーツ!

2016.05.03

4/20に待望の1stアルバム『Clarté』がリリースされた若き女性SSW、辻林美穂。
SoundCloudへUPした楽曲が話題を呼び、なんと坂本龍一やtofubeatsがそれぞれ自身がパーソナリティを務めるラジオ番組にて彼女の楽曲をO.A.したことでますますその状況は加速。
また、それと平行する形で気鋭のネット・レーベル〈Ano(t)raks〉のコンピへの傘下を果たしたり、その後悠木碧の1stフル・アルバム『イシュメル』への楽曲提供やTomgggのデビューEP『Butter Sugar Cream』のタイトル・トラックにフィーチャリングされるなど、幅広い活躍ぶりを見せてきた彼女。
今回はそんな彼女の音楽的ルーツを訊いてみました。

Text by Takazumi Hosaka


1. aiko / 今度までには

https://www.youtube.com/watch?v=UsH8qDNqbmU

分かりやすくてハッピーなJ-popしか聴いたことのなかった幼少期に、初めてズドーンというかモヤモヤした気持ちにさせられた曲です。
頭の中で、メロディとベースを分析する癖はあったのですが、この曲を聴いてから音楽を勉強しようと意識し始めました。


2. 冨田ラボ / 眠りの森 feat.ハナレグミ

作曲のレッスンに曲を持ってこない私にあきれた先生が、YouTubeで「冨田ラボって知ってる?」って言いながら聴かせてくれた曲です。
上質な音楽という意味を初めて理解できた気がします。決して消費されない、人の人生に寄り添うことのできる音楽とは、この曲を聴いてから考えるようになりました。
ちなみに、私の「You know…」という曲は、この曲にかなり影響されて書きました。


3. Babi / passepied

passepied
カテゴリ: J-Pop

Babiさんは大学の先輩で、5つ離れているので大学でご一緒することはなかったのですが、牧村憲一先生の講座などでよくお会いしたり、ライブを拝見したりで、めちゃくちゃ尊敬しています。
大学4年の秋、どんな音楽を作りたいか分からず悩んでいた時に、Babiさんの「Botanical」というアルバムを聴いて音楽が体を包み込んでくれる感覚にゾワっとし、たくさん聴き込みました。
そして生まれたのが自曲「あぶく」(坂本龍一さんのラジオで掛けていただきました)です。


Message

音だけで映像が浮かんでくるような音楽。誰かの感情に寄り添える音楽。
その場でただ消費されていくのではなく、誰かの人生に彩りを加えることのできる音楽を、一生研究していきたいと思います。


Profile

辻林美穂

1991年生まれ、静岡県三島市出身。神奈川県川崎市在住。昭和音楽大学作曲学科デジタルミュージックコース卒業。作曲を由雄正恒、飯田俊明、湊雅行の各氏に師事。
幼い頃からテレビから流れてくるCMソングやサウンドトラックをピアノで真似弾きし、次第に作曲に興味を持つようになる。大学に進学し、自分で歌うスタイルで宅録を始める。作曲家として劇伴や声優への楽曲提供や、ボーカリストとして他アーティストの楽曲に参加するなど、幅広く活動している。
2016年4月20日、デビューアルバム『クラルテ』をリリース。
6月12日、渋谷7th floorにてワンマンライブ開催。

https://www.youtube.com/watch?v=XdM0JK8uydk

【LIVE】

辻林美穂 デビューアルバム『Clarté』発売記念ライブ!〜ごちゃまぜ祭り〜
2016/06/12(Sun.)
Open 17:30 / Start 18:00
料金 ¥3,500円 *1ドリンク別
Tickets
7th FLOOR店頭販売: 3/22(月)〜6/11(土)(16:00〜22:00)
プレイガイド: イープラス http://bit.ly/1nYJMGY
7th FLOOR電話予約: 3/22(月)〜6/11(土)(15:00〜20:00 tel:03-3462-4466)

HP: http://miho-tsujibayashi.net/
Twitter: https://twitter.com/tsvaci_official?lang=ja



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