INTERVIEW

has × hype

”BOUNCE UP”4周年に向け、主催者ふたりにインタビューを敢行。そのライナップの狙い、そしてパーティにかける想いとは

今週7月9日(日)に渋谷clubasiaにて開催される”BOUNCE UP -4th Anniversary-“。本イベントはJersey Clubのオリジネイターのひとりにして、現在ではSteve Aoki主宰の〈Dim Mak〉にも所属するDJ/プロデューサーのR3LL(レル)をヘッドライナーに迎え、その他〈YENTOWN〉クルーからMONYPETZJNKMN(モニペッツジャンクマン)、韓国のDJ/プロデューサーのPURE 100%やterror fingers (okadada and keita kawakami)、三毛猫ホームレス、パソコン音楽クラブといったジャンルもシーンもバラバラな多彩なラインナップが出演する、真夏の大型パーティだ。

また、今挙げたようなメイン・フロア以外にも気鋭のDJ、アーティストが多数出演。2ndフロアーに至っては、今年も周年恒例の”POOL”オーガナイズによるPOOL Floorが出現。渋谷Lounge Neoを根城に、日夜アングラなDJ、トラックメイカーが熱量高めのパフォーマンスを繰り広げるだけでなく、最近ではNight Tempo、MACROSS 82-99、UV boi فوق بنفسجيといった海外アクトも多数出演するカオスなパーティ、”POOL”が今年もフロアを灼熱に彩ってくれることだろう。

今回はそんな”BOUNCE UP -4th Anniversary-“の開催に向け、オーガナイザーのhasとhype両名にインタビューを敢行。自身もDJとして活躍しながら、個々で多数の海外アーティストの招聘も手がけるふたりに、これまでの経緯やイベントの成り立ちを訊くことに。

また、いよいよ開催が迫る4周年パーティのラインナップについても詳細に解説してもらった。きっとこれを読めば、ともすればカオスな並びにも思えるラインナップの狙い、そしてそこに通っている筋の通った哲学が透けて見えるはず。本記事が、パーティでより一層の濃い体験を得ることの手助けになれば幸いだ。

Interview by Takazumi Hosaka
Photo by Yuma Yamada

(L→R:hypehas


ーまずはおふたりずつ自己紹介をして頂けますか?

has:”BOUNCE UP”というイベントを主催しているhasです。〈FLIGHT TOKYO〉というレーベルにDJとオーガナイザーとして所属していて、DJの方はFuture Beats、Trap、Jersey Clubを中心に最近だとSlowBeatsやハウスまで、様々なジャンルをプレイします。あと、”BOUNCE UP”とは別で、JAXX DA FISHWORKSさん率いる〈SUSHI RECORDS〉のイベントのフロアブッキングやサポートもしています。

hype:僕は……DJ自体は4年半くらい前からやっていて、ジャンル的にはベース・ミュージック系からハウスとかが多いですね。あとはたまにJ-POPもプレイします。2012年の12月から中田ヤスタカさんがレジデントを務める”FLASH!!!”っていうパーティに、2月までDJとして出させてもらっていて、そこでDJのことだけじゃなく、空いたサブ・フロアのブッキングとかも任せられたり、オーガナイズ的側面も学ばせてもらいました。そんな中2年くらい前から”POOL”の運営に参加するようになって。元々は活動休止中のDJユニット・LADY’S ONLYのAGELOWが立ち上げたイベントだったんですけど、彼は今お休み中なので、色々なひとに手伝ってもらいながら僕がメインで主催している形になります。

―hasさんが主催する”BOUNCE UP”は7月9日(日)の開催で4周年を迎えます。このイベントがスタートした経緯をお聞きしてもよいでしょうか?

has:そもそも一番最初の”BOUNCE UP”は、恵比寿Batica店長の鈴木さんからたまたま「この日空いてるんだけど何かイベントやらない?」って言われたのがキッカケで。その連絡がきたのが当日の2週間前くらいだったんですけど、そこからイベント名も1日くらいで考えて、急遽DJにもオファーして。一回目はずっと一緒にやりたかった『FOGPAK』主宰のRedcompassくん、Miiiくん、killdiscoさん、あとはそれまでも交流のあったカレーパイセンなどをお呼びして開催しました。2週間前からのブッキング、オファー、告知だったにもかかわらず、結果として50人以上集客もあって、結構な手応えを感じることができたんです。それからレギュラーとして続けることになりました。その後、2013年の年末にずっとブッキングしたかったSeihoくんに出演して頂き、他にもLicaxxxとかDJ WILDPARTYくん、〈TREKKIE TRAX〉のSeimei & Taimeiなども出演してくれたんですけど、その時くらいからイベント自体がストリート+インターネット・ミュージックっていう方向性に固まってきた感じはしますね。

―ちなみに、おふたりの出会いは?

has:どこなんだろう。本当に思い出せないんだよね(笑)。

hype:でも、たぶんLounde Neoですよね。やっぱりみんなここら辺の界隈の人はそこに集まりますし。

has:たぶん2年半前くらいだよね。

hype:そもそも”BOUNCE UP” × “POOL”って3回目じゃないですか。だからそれくらいですよね。

has:そうだね。1周年は普通にBaticaでやったんですけど、2周年目の時に、僕と〈FLIGHT TOKYO〉のobonで話している時に、違うパーティにまるっとサブ・フロアをオーガナイズしてもらった方が、全体としてもおもしろいパーティになるよねっていう話になり。”POOL”には僕らも遊びに行っていたし、すごい好きなパーティだったので、「一緒にやりませんか」って声をかけました。

hype:今、昔のフライヤー見てたんですけど、それが2015年の10月2日ですね。

has:その時に初めてclubasiaでやって。それからずっと周年の時は”POOL”に声をかけるようになりました。

―近い界隈とはいえ、明確にテイストの違う”BOUNCE UP”と”POOL”について、お互いはどのようなイメージを抱いていますか?

hype:”BOUNCE UP”はインターネットで音楽をガンガン掘っている人でも楽しめるけど、それだけじゃなくて、例えば大きいフェスとかにも行ってる人でも楽しめるというか。そういうフィジカル感の強いダンス・ミュージックが強い気がします。それに比べると、”POOL”はもっとオタク寄りというか、サブ・カルチャー色が強い印象ですかね。

has:確かに「インターネットやストリートなど様々なカルチャーの融合」っていう部分はずっと掲げてきたテーマではあって。Jersey Clubっていうジャンルを日本でDJにシッカリと組み込んだのって、たぶんRedcompassくんが一番最初だと思うんです。Jersey Clubって発祥はストリートというか、ちゃんと土地に根ざしたフィジカルなものだった。でも、それをここまで広げたのは確かにインターネット上のカルチャーの存在も大きくて。そういう点では、一回目に彼を呼んだ辺りから図らずともそういうテーマみたいなものは出てたのかなって。2014年に僕はカナダに1年ほど留学していたので、その期間はobonがイベントを回してくれていたんですけど、そこでYukibebちゃんとかDaBookくんとか、今のVISIONの〈Souection〉系のイベントとかでメイン張ってるようなひとたちを呼んでくれて。そういうフィジカル感の強さみたいなものはより色濃く出るようになったような気がしますね。

―なるほど。では、hasさんは”POOL”に対してどのような印象を?

has:”POOL”は本当に「どインターネット」っていう感じで(笑)。さっきhypeも言ってたけど、様々なオタク・カルチャーが混ざりあって、カオスになってるような。そんなイベントかな(笑)。

hype:ハハハ(笑)。

has:あと、本当に毎回思うのは、オーディエンスも出演者も熱量が半端ないんですよね。特に最近では”POOL”の代名詞みたいになっちゃっているD J 酒井法子とか、あの感じはすごい好きです(笑)。でも、そういう中で、アイドル要素もあるけどカッコイイ女性アーティストのTORIENAちゃんとかYUC’eちゃんとかも出演していて。

hype:”POOL”は結構アングラな人をフックアップしたいという気持ちが強くて。SoundCloudとかでベース・ミュージック系の若い、ナードなトラックメイカーとかをディグってきて、そういう人たちに初めてライブなりDJをしてもらう。そこから彼らの知名度が上がって、シーン全体も盛り上がればいいなっていう、そういう気持ちがあるんですよね。今回インタビューを受けるにあたってファウンダーのAGELOWとも話してたんですけど、”POOL”というパーティ名の由来は、インターネットという大海(=POOL)からアーティストを探してくるっていう意味合いはもちろん、それと同時に、若いアーティストを確保(=POOL)する意味合いもあったみたいで。そこで僕らがキャッチしたアーティストに人気が出てくれれば、僕らの愛するインターネット上のシーン、そしてベース・ミュージック・シーン全体の底上げにも繋がるし、盛り上がっていくだろうなって。そういうところに一番パーティのやりがいを感じていますね。

has:やりがいっていうところでいうと、自分のパーティに呼んだ出演者同士がその場で繋がって、コラボとかに繋がっていったりするのもすごい嬉しくて。今度の4周年にも出演してくれるR3LLが2年くらい前の”BOUNCE UP”に出てくれた時、banvoxくんが遊びに来てくれて、そこでふたりが出会ったんですよね。それでR3LL & Banvox名義のコラボ曲「Down」を作ったり、その時にラウンジに出ていたHVNSくんとも「All 2 U (feat. Kiff)」っていう曲をリリースするようになって。そういうアーティスト同士の橋渡しになるような、ハブになるようなイベントになればいいなって思ってますね。もちろん演者だけじゃなく、遊びにきてくれた人たち同士も繋がってほしい。
あと、近い界隈かもしれないんだけど、それでも普段は中々交わりそうにない色々なアーティスト、DJを呼んでいるので、今回の4周年のラインナップを見て1〜2組だけ好きなアーティストがいるっていう人でも、実際に遊びに来て体感してもらえれば、きっとたくさんの発見があるイベントになるんじゃないかなって思うんですよね。僕は毎年フジロックにも行ってるんですけど、そういうフェスみたいに、フラッと遊びに行ったステージで鳴っている音に惹かれるっていう経験も大事したいんですよね。

hype:”POOL”のブッキングで意識しているのは、普段からのSNS上などでの盛り上がりと、純粋な音楽性、そしてこれまでに培ってきた”POOL”のカラーにも合いそうな人っていうところで。あとはインターネット上でバズっていたとしても、現場にはまだ全然浸透していない人を積極的にフックアップしていく一方で、それとは逆に、ネット上ではあまり名が売れてないけど、現場では毎回すごい盛り上げてくれる、バイブスの高いやつもしっかりブッキングしているんです。
杓子定規な決め方ではないので説明はしづらいんですけど。僕はどちらかというと結構現場で出会った人とかに声をかけることが多くて、一方AGELOWの方は今お休み中ですけど、未だにめちゃくちゃネットでディグってるし、常に何かしら新しい風を吹き込んでくれるような人を見つけてきてくれて。そういうふたりの要素が混ざり合ってるのが”POOL”なのかなって思います。……でも、最終的には楽しんでやってくれそうな人っていうのが一番大きいかもしれないですね。プレイしてる本人がめちゃくちゃ楽しそうにやってる姿を観ると、オーディエンスも自然と楽しくなるし、パーティ全体の雰囲気もよくなる。そういう人は自然と何回も声をかけたくなっちゃいますね。あとは”POOL”って毎回ものすごくたくさんのアーティストを呼ぶので(笑)。

has:それで一回スーさん(Lounge Neo店長)に怒られてたじゃん(笑)。

hype:そうそう。「こんなに早い時間からリハできねぇよ」って(笑)。

has:でも、出演者が楽しそうにプレイしてるっていうのは本当に大切なことだよね。そこは”BOUNCE UP”も同じように大事にしてるポイントかな。以前、Qrionちゃんをゲストに呼んだ時があって、出番が終わって酔っ払った彼女が楽しそうに「このイベント終わるの止めましょうよ。ずっと(パーティ)を続けましょうよ」ってニコニコ話してくれた時はすごい嬉しかったな。

―先程”BOUNCE UP”にR3LLを呼んだ時の話が出ましたが、海外アクトを呼び始めたのはいつ頃からなのでしょうか?

has:最初に呼んだのはbo enですかね。まだBaticaでやっていた時で、その時は先に〈Maltine Records〉のイベントに出演が決まっていたんですけど、他にもパーティがあれば出演したいという話をRedcompassから聞いて、お願いしたっていう流れで。その次が2周年の時のR3LLなんですけど、彼に関しては僕らと親交のあるChocoholicが元々連絡を取っていて、そこで遂に彼が日本に来るっていう話を聞いて。僕らも大好きなアーティストだったので、「是非一緒にパーティやりましょう」っていうところから実現しました。その次の、3周年の時のLH4Lに関しては、普通にSoundCloudに載ってるブッキング・アドレスに直接メールを送りました。そしたら意外にも普通に返ってきて。彼もまだ日本に来たことがなかったっていうのと、元々日本にも興味があったとのことで、トントン拍子に話しが進んで……。本当に決まった時は自分でもビックリしましたけどね(笑)。

―”POOL”にも韓国勢などを中心に海外アクトが多数出演していますよね。

hype:そうですね。今改めて昔のフライヤーを見ていたんですけど、僕がブッキング/オーガナイズで参加した2015年8月の回から海外アクトが出演していますね。そのちょっと前から自分のSoundCloudにミックスとかをUPしていたんですけど、そうすると海外のちょっとオタク気質なDJ、トラックメイカーからちょくちょく連絡がくるようになって。まぁDJだったらわりとありがちな交流なんですけど、「音源ちょうだい」とか「これ、何ていう曲使ってんの?」とか、そういう感じで交流をしていて。そういった流れで、〈MAGIC YUME Records〉っていうネット・レーベルにも所属しているDJ Sad AnimeっていうアメリカのDJからも連絡がきて、「日本行きたいんだよね」って言うから「来なよ来なよ〜」って言ったら「じゃあ行くわ」みたいな感じになり(笑)。

has:かなりライトなノリだね(笑)。

hype:本当にそんな感じのゆるいノリで(笑)。じゃあ遊びに来るなら、せっかくだしDJしてもらおうっていうことで。最初はどうしようかな〜って悩んでたんですけど、AGELOWに相談したら「”POOL”に出てもらおう」って即決してくれて。そこからちょくちょく海外アクトに出演してもらうようになりましたね。これまでにDJ Sad Anime、Night Tempo、MACROSS 82-99、UV boi فوق بنفسجي、HENTAI DUDE、Moe Shop、Stepic、YUNJI……などに出てもらいました。

―その中でも韓国のDJ、トラックメイカーであるNight Tempoは何度も”POOL”に出演していますよね。

hype:そうですね。彼は3年半ほど前に、Future FunkやVaporwaveとかをディグってるうちに見つけて。ずっと個人的にリリースとかは追っかけていたんです。それで昨年の”BOUNCE UP -3rd Anniversary-“の時に呼んでみようっていうことになり、連絡してみたらすぐに返信が返ってきて。彼は元々仕事の都合で大阪に2年くらい住んでいたことがあったのと、それに加えて初めて日本から出演オファーをかけたのが僕だったらしくて。そんな経緯から僕とB2Bでパーティに出演したり(Night Tempo B2B hype)、今も仲良くさせてもらってます。「何かヤバい話があったら必ずhypeに連絡する」って言ってくれたりもして、MACROSS 82-99やMoe ShopとかもNight Tempo経由で呼ぶことができたんですよね。というか、「あいつを日本に呼んでくれ」っていう感じで話を持ってきてくれるんです。あと、僕が呼んでるような人たちは普通に旅行感覚とかで来たいっていう人が多くて、国内での交通費や出演費だけでいいって言ってくれたりすることもあったりして、そこはすごくありがたいですね。

has:渡航費なしでいいよって言ってくれるのはすごいよね。R3LLもLH4Lも初めての日本って言うことで、当時はかなり出演費を控えめに提示してくれたりしたけど。でも、食事や観光などはこちら持ちでアテンドはします。やっぱり日本を普通に楽しんでもらいたいので。

hype:やっぱり日本に行ける、日本のイベントに出演できるっていうだけでかなり喜んでくれて、「ギャラもいらないよ」って言ってくれる人も多いですね。ただ、その分こっちにいる間はめちゃくちゃアテンドしまくります(笑)。

has:韓国勢で言うと、”BOUNCE UP”にはmondaystudioとPURE 100%に出てもらったことがあります。PURE 100%に関しては昨年の”BOUNCE UP”3周年の開催後に、TwitterのDMで「また日本に遊びに行きたいんだけど、何かイベントとかない?」って連絡がきて。ちょうどその時JAXX(DA FISHWORKS)さんからBrenmar来日公演のフロア・サポートを”BOUNCE UP”で仕切る案件をもらっていたので、そこに出演できるように来日スケジュールを調整しました。その時は2nd Floorでの出演ということで、あまり予算もなかったので僕の家に泊まってもらいましたね(笑)。

hype:一時期hasさん家にやたらと海外アーティストが宿泊してるっていう時期がありましたよね(笑)。matra magicとかも泊まってたし。

has:渋谷から家が近いからね。matra magicとはその後一緒に箱根に行って温泉に入りました(笑)。
あと、昨年の5月に三毛猫ホームレス、luluちゃん、Hercelotくんと一緒にケシー君主催の”平成”っていうイベントが沖縄であって。そのイベント出演した後に、そのまま距離が近いからってことで韓国にも行って。その時は〈SUBBEAT〉のmondaystudioと〈billie birkin〉クルーと一緒にMidnight Seoulというクラブでパーティもしたりして。

―完全に友達ですね(笑)。

hype:やっぱりみんなインターネットで繋がっているので、Seihoさんとかtofubeatsさんとかbanvoxさんとか、僕らが大好きなアーティストは海外のアーティストもみんな知ってるし、聴いてるんですよね。それもお世辞で言ってるんじゃなくて、本当に好きで聴いてるんだなっていうのが伝わってくるんです。MACROSS 82-99が来た時も2〜3週間くらい滞在していて、色々なライブとかクラブにアテンドしたんですけど、何ていうのかな……国とか関係なく好きなものが一緒なんだなっていうのはすごい感じましたね。

has:MACROSS 82-99はビックリしたよね〜。本当に来るんだ、本当に実在してたんだ、みたいな(笑)。

―では、そろそろ今回の”BOUNCE UP -4th Anniversary-“についてお聞きできればと思います。今回の周年に、再びR3LLを呼ぶことになったのはどのような経緯からなのでしょうか?

has:イベントの開催日程と会場は、昨年の3周年が終わった時点で既に決まっていて(笑)。なので、今年の1月から色々な海外アーティストに出演オファーの話を振って、ある程度話が進んでたアーティストとかもいたんだけど、何故か急に連絡が途絶えたりしちゃって。正直に言うと今年の結構ブッキング自体は難航していたんです。で、「どうしようかな〜」って考えていた時に、R3LLからたまたま連絡がきて。「夏頃にアジア・ツアーで日本にまた行きたい」っていう話を聞いて、「これはチャンス!」って思って出演してもらうことになりました。そこからLH4Lの韓国ブッキングしてたヤンくんに連絡をしたり、hojoと台湾公演の話しも進めてたんですけど、スケジュールが合わなくて今回は日本と韓国のアジア・ツアーになりました。

―なるほど。その他にもPURE 100%やMONYPETZJNKMN、terror fingersなど、豪華かつ異色なラインナップが並んでいますよね。

has:R3LL以外のメイン・フロアの話をすると、さっき話したBrenmar来日イベントの時に出てもらったPURE 100%のDJがめちゃくちゃよかったんです。なので、今度は絶対にメイン・フロアで呼びたいって思っていたので、R3LLが決まったと同時に声を掛けました。MONYPETZJNKMNは〈YEN TOWN〉クルーのユニットなんですが、今回の4周年のブッキングについて会議してた時に、AGELOWが彼らの名前を出してくれて。ちょうど今年5月にアルバムも出したばかりだし、その音源もすごくよかったので、オファーさせて頂きました。僕らの界隈には中々出演しない人たちだったので、正直承諾してくれるか不安でしたが、決まってよかったですね。発表した時にTwitterや直接会った人たちから「楽しみ!」とか「観たかったんだよね」っていう好感のある声をもらえて、普段中々そういうヒップホップ界隈には遊びに行けないけど、チェックしたり聴いている人たちがいっぱいいるんだなってことがわかりました。

hype:MONYPETZJNKMNが目当てで来てみた人とかが例えばR3LLとかPURE 100%をついで観て、そこで新たな発見があったら嬉しいし。それで次回以降の”BOUNCE UP”や”POOL”に来てもらえたら本当に嬉しいし。そうじゃなくても何か新しい音楽に興味を持つキッカケになれたらっていう思いはありますよね。そしてそれが実際に起こりうるラインナップだと思うし。

―terror fingersもかなり意外な名前でした。ここ最近はふたりではほとんど活動をしていなかったですよね?

has:そうなんですよね。たぶん最後にやったのは3年くらい前なのかな……? 最近になってファラ神(keita kawakami)さんも東京に拠点を移して、都内のクラブでご挨拶できたので、この機会にどうしても呼びたいって思ったんです。元々terror fingersがSoundCloudに4年くらい前にUPしたMIXが、当時のWave Racerや813、STWOなどのJersey Clubをミックスしててめちゃくちゃ好きでよく聴いてたんです。もちろん今のterror fingersはその時とはプレイする音楽も違うだろうとは思うんですけど、どんな風に変化しているのかっていうところも含めて楽しみにしていますね。

has:あと、三毛猫ホームレスとはこれまでも一緒にイベントに出たりとか、色々と交流があって。最初単独でオファーさせてもらったんですけど、向こうからluluちゃんと一緒に出たいって言ってきてくれて。新曲も初お披露目するらしいので要チェックです。Double Clapperz & ONJUICYは、これまでの”BOUNCE UP”にもDouble ClapperzやSintaくん単独では出てもらっているんですけど、最近ONJUICYくんと一緒に活動することが多いので、日本の若手グライムの代表として一緒に出てもらおうと思って。その辺も結構近いようで遠い界隈なので、ジャンルをクロスオーヴァーさせるっていう意味でもダブクラは重要な存在かなと思っています。

―そしてこの並びにパソコン音楽クラブがいるのもおもしろいですよね。

has:パ音は以前からasiaのメインという大きいステージで観てみたいなって思ってたんですよね。最近では何回か現場でも一緒になる機会もあったりして仲良くなったのもあります。

hype:パ音は今年大阪でやった”POOL”に出てもらったんですけど、やっぱり若くて勢いがありますよね。最近ではステージ上で鉛筆削り始めたり(笑)。

has:鉛筆を削ったらグルーヴが出るっていう。回すって行為がグルーヴにとって大事らしいです(笑)。

―その他、メイン・フロアでは〈FLIGHT TOKYO〉所属のK BoWさんや、初回から出ているRedcompassさんが出演しますが、このMaruさんという方はどのようなアーティストなのでしょうか?

has:Maruくんはダブステップのプロデューサーです。まだ20歳くらいで、すごい若いんですけど、ここ1年くらいでasiaとかLounge Neo、Wombのメインでやるようになったりしてる、注目の若手プロデューサー。キャラクターもおちゃらけたりしてておもしろいですよ。最近では彼自身も”Get Heavy”っていうイベントをZWZというダブステップ・プロデューサーと一緒にオーガナイズしたりと、今すごい勢いを感じさせる人ですね。

―なるほど。今回もシーンや界隈を横断するようなラインナップになっているということがよくわかりました。一方”POOL”がオーガナイズする2ndフロアはいかがでしょうか?

hype:”POOL”自体がここ最近Future Funkに強い回が続いていたので、今回はちょっと前の雰囲気に戻したいなっていう思いもあって。結果はB2Bがメインになっているんですけど、その中でもかなり実験だなっていうのが、やっぱりD J 酒井法子とpencilの組合せ。これが実現したのは偶然の産物なんですけど、楽しみだけど果たしてどうなるのか誰もわからないっていう(笑

―ある意味メイン・フロアじゃないからこそできる実験、挑戦というか(笑)。

hype:そうですね。メインじゃ絶対にできないです(笑)。あとはSeimeiくんも、こういうラインナップと並んでの出演というのは結構実験的というか、おもしろいんじゃないかなって思うんです。Seimeiくんのような第一線の現場で大活躍しているDJがいると、ラインナップがギュッと引き締まるというか。こういう雰囲気の中で、Seimeiくんがどういうプレイをするのか、僕らも楽しみだし、お客さんも楽しみにしていてほしいですね。

―beignet(Nor + YUC’e)も、この名義での出演はおそらく今回のイベントが初ですよね?

hype:初だと思いますね。Norくんは昨年の9月に”POOL”に一度出てもらってるんですけど、それ以降も色々なイベントで会う度に「”POOL”に出して下さいよ〜」って言ってきてくれて(笑)。それに加えて、YUC’eさんにもまた違った形式で出てもらえたら嬉しいな〜って思ってところで、オファーさせて頂きました。

―”POOL”フロアの今回の目玉のひとつとしては、韓国からTOYOも出演しますよね。

hype:個人的に彼のことは昔からチェックしていて。3年前にLike Likesというユニットで活動していて、その時にはSHINeeのオフィシャル・リミックスも手がけていたんです。その後TOYO名義になってからは2NE1やСrуsтаl КауのJersey ClubリミックスをUPしていて、僕もDJではよく使っていました。
実は今回、元々マイメンのNight Tempoにまた声を掛けていたんですけど、スケジュールが合わなくて実現せず……っていうことで他のアーティストを探していく中で彼に辿り着いて。最初PURE 100%やStepicとかに相談してみたら、「いや〜、難しいんじゃないかな」って言われたりしたんですよね。何でも向こうではTWICEみたいなアイドル、EDM系のアーティストのプロデュースをしていてかなり知名度もあるみたいなので。でも、いざ交渉してみたら優しい方で。割とスムーズに出演が決定しましたね。最近TOYO名義でリリースしたEPはチルトラップ系なんですけど、ちょっと前のCashmere Catにも通ずるようなキレイな音使いが印象的で。彼が日本でどういうプレイをしてくれるのか楽しみですね。

―ちなみに、hypeさんとB2BをやるVantageも、フランス人のトラックメイカー/DJですよね。先日リリースされたTAARさんの「Come Together feat. iri」のリミックスEPにも参加していました。

hype:彼とはNight Tempoが出演していた大阪のCIRCUSのイベントで初めて会って。その後昨年12月に”POOL”のスピンオフ・パーティである”終わりに”っていうイベントにも遊びに来てくれてたりして、そこで仲良くなったんですよね。さっき話した通り、今回はFuture Funkとは違ったカラーに戻したいとは言いつつも、流石に全くのゼロだとお客さんも僕もちょっと物足りないかなって思ったので、僕とVantageが今回は唯一のFuture Funkタイムです。ここは4つ打ちで盛り上げたいと思います。
あと、彼はフランス人だからか、Future Funkの中でもよりフレンチ・ハウス色が強いというか、フィルター・ハウス的な要素をしっかりと盛り込んでくるので、DJを聴いているとすごく気持ちいいんですよね。

hype:あと、特筆すべきはTaku Inoueさんですね。

has:絶対おもしろい(”POOL”にハマる)からっていうことで、僕の方から提案、ブッキングしたんだよね。『アイマス』で作曲をやっていたり、アニソン界隈を中心に活動されている方なんですけど、本人的にもアニソン界隈だけじゃなくて、こういうベース・ミュージックの界隈でもやりたいっていう想いがあったらしく。「じゃあ、一緒にやりませんか?」ってお誘いしました。イノタクさんのベース・ミュージックは個人的に超楽しみですね。

hype:そうですね。僕もそんなに詳しいわけではないんですけど、夏なのでやっぱり「Pon De Beach」だな、と。当日かけてくれるのかどうかはわかりませんけど(笑)。

hype:あと、今回はやっぱり夏だっていうことで、いつも以上にエネルギッシュな人が多いような気がしますね。TORIENAさんのライブは毎回すごい熱量だし、Seimeiくんも汗だくでやってる印象あるし。あとはやっぱり”POOL”はAGELOWがスタートさせたパーティなので、彼が在籍していたLADY’S ONLYからKAITAを呼んで、これまた夏なイメージのブルッチ(Bruno Uesugi)と一緒にやってもらったり。

has:ブルッチはバイレファンキだもんね。マジで夏感ある(笑)。

hype:あと2年前に”BOUNCE UP”と”POOL”が初めて一緒にやらせてもらった時に、DJメンタルヘルスケアに出演してもらったんですけど、そのDJメンタルヘルスケアが今は東京に拠点を移したということで、今回は何度も呼んでいるKOTONOHOUSEと組んでもらいました。

has:2年前のDJメンタルヘルスケア出演はバズったもんね(笑)。

―絶対男だと思ってたら、普通に女性がDJしていてビックリしましたもん(笑)。

hype:彼女がUSB入れてるケースが処方箋とかを入れるピル・ケースで、めちゃくちゃおもしろかったです(笑)。あとはMONICOとぜらちゃんのB2Bですけど、ぜらちゃんはいつも出てもらっていて、音楽的にもMONICOちゃんとは絶対に相性いいだろうなって思って、今回はお力をお借りすることにしようかなと。やっぱりカワイイ女性がいると、見栄え的にもいいので(笑)。
で、最後はHAKA GANG(T5UMUT5UMU, pìccolo, バイブス≒機運, tic tac)。これは〈HAKA〉っていうネット・レーベルのクルーになるんですけど、ジャンル的にはナイトコアが多いのかな。

has:そうだね。Juke/Footworkとかブレイクコアもあるけど。

hype:その主宰のT5UMUT5UMUくんにはいつも出てもらっていたんですけど、バイブス≒機運くんはこの前の大阪で開催した”POOL”に出てくれて、pìccoloくんもそこに遊びに来てくれてたんですよね。そこで繋がりができたのと、今回のラインナップを固める前に、Seimeiくんがblockfmのラジオで、〈HAKA〉の曲をプレイしていて。そこも何か繋がったんですよね。あと、彼らはとにかく若いです。たぶん今回のラインナップの中でも一番若いんじゃないかな? pìccoloくんとかまだ18歳とかで、DJ現場はこれが2回目だそうです(笑)。

―そうやって解説してもらうと、改めて個性的な面々が揃っているんだっていうことがわかりますね。

has:特に”POOL”は解説がないとわからない人が多いもんね(笑)。

hype:あと、昨年から引き続き、”BOUNCE UP”と一緒にやらせてもらうにあたって、フライヤーを別で作ってるんですよ。今回のは藍嘉比沙耶さんっていう20歳の絵師さんにお願いして。何ていうんでしょう、カワイイんだけど、少し気持ち悪いっていう、”POOL”のまた違った側面が見せられたと思っています。

―ガッツリとラインナップまで解説してもらったということで、最後に改めて今回の”Bounce Up 4th Anniversary”に来てくれるお客さんに、どのように楽しんでほしいかを教えてもらえますか?

hype:クラブとかだったらオープンは「まぁ観なくてもいっか」って思うかもしれないんですけど、”POOL”に関しては本当にオープンからラストまで、起承転結というか、ある種のストーリーみたいなものを作り出せるようなタイムテーブルにしているつもりなんです。最初から最後まで遊んでくれた人には、「あ、だからこういう流れなんだ」っていう発見があるような、そういう流れを意識しています。あと、これは”POOL”や”BOUNCE UP”だけに限ったことではないけど、このラインナップはこの時しかないんで。

has:本当にそれ。毎回同じ名前でパーティしてるし、何回も出演してもらっているアーティストもいるけど、ラインナップの組合せっていうものは絶対に同じものはないので。だから、行けばよかったとか、そういう後悔はできるだけしてほしくない。13時〜22時半っていう長丁場のパーティだけど、フードも用意しているので、是非とも早い時間帯から遊びに来て欲しいですね。

hype:結構レアな出演者、組合せが多いので、そういうのは見逃さないでほしいですね。韓国のTOYOとか、HAKA GANGみたいな初来日、初出演組も是非チェックしてもらいたいです。もちろんパリピ的な、お酒飲んでウェ〜イっていう楽しみ方も間違ってないし、全然アリだけど、それに加えてこの”BOUNCE UP”、”POOL”っていうイベントは、新しい音に出会える機会がたくさんあるパーティだと思ってるので、色々なフロアを回遊して、SoundCloudを掘るみたいな感覚でも楽しめるんじゃないかなって。

has:リアルSoundCloudみたいなね(笑)。1階のラウンジにもmoriuraくんとかTidalくん、skmtくんとかディスコ・ハウスをかけるようないいDJが揃っているので、音に疲れちゃった人はお酒でも飲みながらちょっとチルすることもできると思います。ラウンジ・ゲストには久しぶりに〈FLIGHT TOKYO〉のDJ KMも出演しますので、彼のファンの皆さんも注目です。それと今回、最年少のryuzkという19歳のプロデューサーが早い時間帯に出演してもらう予定なのですが、彼のプレイも是非観て欲しいですね。
あとは、何だかんだ言ってもやっぱりR3LLっていう〈Dim Mak〉に所属していて、今年”Tomorrowland”にも出演予定のDJをデイ・タイムで間近で観れるっていうのは貴重な機会だし、今hypeくんが言った通り、新しい音楽、新しいアーティストに出会えるチャンスがいっぱいあるパーティだと思うので、遊びに来てくれた人たちが何かしらの発見をして帰ってくれたらオーガナイザー冥利に尽きますね。今回も未成年の方も入場できるので、若い子たちも是非遊びに来て楽しんで、何かのキッカケになればと思います。


【イベント情報】

“BOUNCE UP ~4th Anniversary~”
日時:7/9 (日) 13:00 – 22:30
会場:渋谷clubasia
料金:ADV 特典付 ¥3,000 + 1D / DOOR ¥3,500 + 1D
出演:

[MAIN FLOOR]
R3LL (Dim Mak / Brick Bandits)
MONYPETZJNKMN
Pure 100% (KASIA)
terror fingers (okadada and keita kawakami)
lulu + Mikeneko Homeless
Double Clapperz & ONJUICY
パソコン音楽クラブ
K BoW
Redcompass (FOGPAK)
Maru(Get Heavy)
has

[POOL FLOOR]
fazerock (from HyperJuice)
TOYO (from Korea)
TORIENA
Taku Inoue
Seimei
beignet (Nor + YUC’e)
KAITA b2b Bruno Uesugi
hype b2b Vantage
KOTONOHOUSE b2b DJメンタルヘルスケア
DJ酒井法子とpencil
MONICO b2b ぜら
HAKA GANG (T5UMUT5UMU, pìccolo, バイブス≒機運, tic tac)

[LOUNGE FLOOR]

SP Geust:DJ KM

MORO
Tidal
mnz
onionboy
moriura
Genick
KATCHI(UNSQ)
PALPUNTE
skmt
K8
ryuzk

[VJ]
skyclaps(SUGODJs)
mika(midori-gumi)
RIO
ノレ

■前売チケット:http://hyperurl.co/bounceup0709e

■BOUNCE UP オフィシャル・サイト:http://bounceup.net

主催:FLIGHT TOKYO
お問い合わせ:hello@flight-tokyo.com

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