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Interview / The Bohicas


Dominoレコードが要する期待のニューカマーThe Bohicasのインタビュー

2014.07.06

The Bohicasはまさに絵に描いたようなロックンロールバンド違いない。革ジャンにスキニージーンズ姿でかき鳴らすギターサウンドには初期衝動を感じる。彼らの音楽に、初めてロックを聴いたときの懐かしい衝動的な感覚を思い出した。彼らはギターロック界の救世主になりうるのか。

先日そのDominoレコードが要する期待のニューカマーThe BohicasがHostess Club Weekenderで来日した。まだデビューアルバムは出してないものの疾走感のある彼らのロックンロールサウンドに会場は湧いたことだろう。ヴォーカルのドミニクとギターのドミニクに彼らの音楽に対する思いなどを語ってもらった。クールなバンドマンと思いきや、フレンドリーでチャーミングな2人だった。

The Bohicasインタビュー

(Interviewer aoi)

ーThe Bohicasとしては初めての来日だと思いますが、すでにどこか行かれましたか?

ドミニク(vo./g.):今朝、東京についたんだけど、僕とブレンダンとエイドリアンは3人でさっそく渋谷近辺を歩いてみたよ。ハチ公のとこの有名なあの横断歩道行ったりパチンコ屋さんに入ってみたんだ。パチンコ屋はすっごいうるさくてびっくりしたよ。天気も良いし、ロンドンと全く違うからすごい楽しんでるんだ。

ー日本のじめじめした気候は大丈夫ですか?

ドミニク(vo./g.):やばいよねー、水飲めるんじゃないかと思ったよ(笑)さっきまでオーストラリアにいて、メルボルンは冬で寒かったからこれぐらい暖かい方がいいや。これはイギリスでは味わえない夏だね!

ーそれでは、まず、The Bohicasのバンド名は”Bend Over Here It Comes Again”から取ったそうですが、これはどういう意味ですか?

これは航空用語なんだ。「BOHICA」はパイロットが危険を周りの人たちに注意を促す略だよ。特に意味はないけど、かっこいいと思って使ったんだ。

-あなたたちの前進バンドのSwanton Bombsのライブを日本で見たことがあったので、The Bohicasとして日本に戻ってきてくれたことに驚いています。どういった経緯でこのバンドが結成されたのですか?

ドミニク(vo./g.):わお、本当に?クールだね!!ブレンダンと2人でやっていたSwanton Bombsは壁に当たってしまっていたんだ。バンドとして多くをやりたいという気持ちと2ピースバンドに飽きちゃったしやりつくしたという思いからベースを探してたんだ。すぐそばにベーシストがいなかったんだけど、エイドリアンに会って3人組になったんだ。いくつかのギグを3ピースでしていて、そこに中学生からの同級生であるドミニク(g.)、彼は、大学出たんだけど、が加わって4人になってこのバンドが結成されたんだ。2ピースじゃないバンドらしいバンドをやりたかったんだ。

ーそれではあなたたちの音楽について質問したいと思います。ストレートでエッジィなロックンロール・サウンドは60sのオールディーズとモダンな雰囲気を掛け合わせたようで、The Bohicasの魅力であると思いますが、影響を受けたバンドを教えてください。

ドミニク(g.):The Kinks、Queens of the Stone Age、The Beatlesとかかな。

ー最近のバンドでは?

ドミニク(g.):うーん、ないかな。00年代ならストロークスとホワイトストライプスとかだね。

ーアメリカのバンドなんですね。

ドミニク(vo./g.):そうだね、僕たちがちょうどティーンの時に流行っていたバンドだからね。僕たちも今のヘッドホンを付け始めたティーンのコ達が世界が変わったと思えるようなそんな音楽を作りたいね。自分だけの世界に浸れると感じさせてくれるようなロックバンドを目指したいんだ。

ー「XXX」は恋人との別れについて歌っているように感じたのですが、これは実体験を基に書いたのでしょうか?

ドミニク(vo./g.):いやいやいや、だったらいいけどね(笑)まず最初に曲名が浮かんだんだ。いろいろな解釈があると思うけど、手紙の最後に書くキスマークとしても取れるしローマ数字の10にも読めるし、あとは、超エッチな意味としても捉えられるよね(笑)いろいろな意味で韻を踏むのに面白いと思ったんだけど、結果的には映画みたいな物語性のあるものになったんだ。ビデオも物語を想像をかき立てるのに役立っているんじゃないかな?僕の人生は映画みたいにそこまでクールじゃないよ!(笑)

ーその「XXX&Swarm」のミュージックビデオはDominicとあなたのお兄さん(同じDomino所属のEugene McGuinness)が脚本を書いたそうですね。冒頭はホラー・ムービーのようですが、中盤から彷徨う男性の描写はサイケデリックで興味深かったです。どういったコンセプトで書いたのでしょうか?

ドミニク(vo./g.):いや、脚本は僕の兄だけで書いたんだ。最初のアイディアは歌詞をもとに表現したものに視覚的にはシンシティとかさ、タランティーノみたいなのにしようと思ってたんだよね。そしたら、監督の腕や持ち味を入れた結果あんな感じになったんだ。夜とかネオンとかフィルムノワールみたいなイメージだね。

ー明日のライブパフォーマンスを楽しみにしています!ロックバンドは、淡々とクールに演奏するタイプと激しく暴れて演奏するタイプとあると思いますが、あなたちはどちらのタイプでしょう?

ドミニク(vo./g.):いや、僕らはどっちでもないよ。音楽がハイエナジーだから、悲しく見えるようなことはないと思うけど。僕たちは大好きな音楽できるから、楽しくてしょうがないんだ!それを全身全霊込めて表現していると思う!だから明日は楽しいライブになるはずだよ!それがみんなに伝わるといいな。

ーSwanton Bombsの時は荒削りだったのでどれだけ成長してるか楽しみにしてますね!

ドミニク(vo./g.):そうだね、あのときは若かったから。ありがとう。


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